試合の最初の1分で読む|サウスポー/オーソドックスの見分け方
この記事で得られること
- 「足の位置」を見れば、次に起きやすい攻防(打撃 / 組み / カーフ)が読める
- 対象:UFC / MMA初心者(前提知識ゼロでもOK)
- 読む時間:6〜10分
- 難易度:★☆☆(用語は最小・図解あり)
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結論
スタンス差の本質は「利き手」よりも、足の位置が作る“構図(レーン / 角度)”です。
要点
- サウスポー = 右足前、オーソドックス = 左足前(まずここで混乱を止血)
- 同構え(クローズド)と逆構え(オープン)で、当たりやすい攻撃の“通り道”が変わる
- 外足(Outside)は便利だけど、万能の勝利法則ではない
- 内足(Inside)は危なく見えるけど、組み・カウンターの起点になることがある
- 最後に「最初の90秒チェック(30秒 / 60秒 / 90秒)」を渡します(次の試合で即使える)
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目次
- サウスポーとオーソドックスの違い
- オープンスタンスは相性が変わるの?
- 外足(Outside)って何?
- 内足(Inside)は危ない?
- 逆構えだとロー / カーフはどう変わる?
- なぜサウスポーは「有利に見える」の?
- 試合の最初の90秒で何を見る?
- よくある誤解
- FAQ
- まとめ
1. サウスポーとオーソドックスの違いって何?
「サウスポーって要は左利きでしょ?」——半分合ってて、半分ズレてます。
実は観戦で大事なのは利き手じゃなくて、どっちの足が前にあるか。ここを押さえるだけで、試合の見え方がガラッと変わります。
まずはサクッと基本から整理していきましょう。
直球回答(ここだけ読めばOK)
- サウスポー:右足前
- オーソドックス:左足前
でも勝負を分けやすいのは「利き手」より、足の位置 = 構図です。
定義
- サウスポー:右足が前の構え
- オーソドックス:左足が前の構え
- スイッチ:試合中に構えを入れ替えること(途中で右 ↔ 左)
あるある
右利きでもサウスポーで戦う選手、普通にいます。
だから「サウスポー = 左利き」と決め打ちすると、観戦で一回つまずきます。
2. なぜ逆構え(オープンスタンス)は相性が変わるの?「構図」を図で説明
構えが逆になるだけで、なんで急にパンチが当たりやすくなるの?——これ、観戦してると一番モヤッとするポイントかもしれません。
カギは「構図」。
足の位置が変わると、パンチの通り道(車線)が開いたり塞がったりするんです。
ここでは図と動画を使って、その仕組みをスッキリ解説していきます。
直球回答
逆構え(オープン)は、立ち位置しだいで 後ろ手ストレートの“通り道”が作られやすい。
ただし「常に当たる」ではなく、距離・ケージ位置・手の干渉で普通に消えます。
同構え(クローズド)と逆構え(オープン)の違い
- 同構え(クローズド):右 × 右、左 × 左みたいに、構えが同じ
- 逆構え(オープン):右 × 左みたいに、構えが逆
初心者向けに超ざっくり言うと、
「正面衝突しやすいのが同構え」「足が近くて角度争いが濃くなるのが逆構え」です。
逆構えで“後ろ手ストレート”が主役になりやすい理由
ここ、難しく見えるけど、例え話でいきます。
例え
道路の“車線”
- 後ろ手ストレートは「まっすぐ走る車」
- 足の位置がズレると、車が走れる“空いた車線”ができることがあります
(逆に、相手の手やケージで車線が塞がれると、走れません)
だから「外足さえ取れば当たる!」みたいな断定は危険。
“車線があるか?”が本体です。
補足
- 「後ろ手」 = 後ろ側の手です。
- サウスポーなら後ろ手は左、オーソドックスなら後ろ手は右になります。
上から見た「前足が近い」構図
見るポイント
逆構えで「前足が近い」→ “後ろ手ストレートの車線”が一瞬開く。
ここで記事の「車線(レーン)」の比喩が映像で確定します。
3. 外足(Outside)って何?なぜ有利と言われるの?
「外足を取れ」って、MMA観てるとよく聞きますよね。
でも正直、「取ったら何がどう有利なの?」ってところ、意外とフワッとしてませんか?
結論から言うと、外足はめちゃくちゃ便利な道具です。ただし、道具は使い方と状況次第。万能チートコードではありません。
ここではメリットと「効かない場面」をセットで見ていきます。
直球回答
外足っていうのは、「自分の前足を、相手の前足よりも外側に置く」ポジション取りのこと。
これをお互いに狙い合うのが”外足争い”って呼ばれるやつ。
この争いが特に激しくなるのは、お互いの構えが逆(オープンスタンス)の時。
前足同士がちょうどぶつかる位置にくるから、外側の取り合いがめちゃくちゃ起きやすくなる。
外足の定義(Outside lead foot position)
外足:自分のリードフット(前足)が、相手の前足より外側に出ている状態
外足を取ると起きやすい3つのメリット
- 後ろ手ストレートの角度が作りやすい(“通り道”が生まれやすい)
- 相手の正面から少しズレて、被弾しにくい角度になりやすい
- 相手の前足に触る/踏み合う動きが増えて、主導権争いが見える化する
※ここは「位置取り」の話。統一ルールでも“立ち状態の足へのフットストンプ”は反則ではありません(ただしグラウンド相手へのフットストンプは反則)。
外足が機能しない条件(ケージ/距離/スイッチ/組み圧)
- ケージ際:角度が取れず、外足でも“逃げ道ゼロ”で当たらないことがある
- 距離が遠すぎる / 近すぎる:遠いと届かない、近いと打てない(組みが絡む)
- スイッチが多い:足の位置がコロコロ変わって「外足 = 正義」が崩れる
- 組み圧が強い相手:外足を取る前に、押し込まれて“構図が死ぬ”ことがある
ポイント
ここで「万能じゃない」を先に言うと、読者の混乱が減ります。
外足は“道具”で、試合は“状況”です。
外足 / 内足の比較
ここで“万能じゃない”が腑に落ちる
外に置いても、相手が角度を取り返す / 距離が変わると、同じ車線が続かない。
「外足が取れてるのに当たらない」瞬間 = ケージ / 距離 / 手の干渉のどれかが原因。
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4. 内足(Inside)は危ない?実は“旨い”場面がある(組み・リード打撃の起点)
外足が「高速道路」なら、内足は「近道」。
早いけど、ちょっとスリリングなルートです。
「内足は危ない」ってよく言われるし、実際リスクは上がります。でも、組みやカウンターの起点として”おいしい”場面もちゃんとある。トップ選手がわざわざ中に入っていくのには、ちゃんと理由があるんです。
ここでは、内足の旨みとリスクをセットで見ていきましょう。
直球回答
内足はリスクが上がりやすいけど、組み・カウンターの起点になることがある。
“外足だけが正解”ではなく、状況で選ぶのが現実的。
内足の定義(Inside foot position)
内足:自分の前足が、相手の前足より内側(中心寄り)に入っている状態
内足が活きる3パターン(フック/アッパー/レベルチェンジ)
- フック / 近距離の打ち合い:距離が詰まる前提で「先に中へ入る」
- アッパー / カウンター:相手が前に入る瞬間に刺す(“入口に罠”を置く)
- レベルチェンジ(組みの入口):打撃のふり→腰を落としてタックルに繋げる
内足のリスクと安全策
ただしリスクもあって、内足に入る(内足を取りにいく)と、相手の後ろ手ストレートが飛んでくるラインに自分が入ってしまうケースがある。
つまり、攻撃をもらいやすいポジションになりがちってこと。
だから「内足に入る(内足を取りにいく)だけ」じゃ不十分で、「手で相手を邪魔する」「角度をつける」「ケージ(金網)の位置を利用する」っていう工夫をセットで使わないと危ないよ、っていう話になります。
安全策として下記のものがあります。
- 手の干渉(前手で相手の前手を“邪魔する”)
- 距離管理(近すぎる前に、一瞬止まる/角度を変える)
- ケージ位置(背中がケージだと内足のリスクが跳ね上がる)
外足 = 高速道路、内足 = 近道
- 高速道路(外足)は安全に走りやすい
- 近道(内足)は早いけど、対向車(カウンター)が来ると事故る
だから「近道を使うなら、信号(手の干渉 / 角度)を作る」みたいな発想になります。
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5. 逆構えだとローキック / カーフはどう変わる?(“音”より大事な見方)
「バチーンッ!」って音がしたら、なんか効いてそうですよね。
わかります、あの音はテンション上がる。
でも実は、MMA観戦で大事なのは音の派手さじゃなくて、蹴った”後”に何が起きてるか。蹴りが入っても、その後ケージを背負ったら帳消しどころかマイナスなんてことも普通にあります。
ここでは逆構えでロー/カーフが増える理由と、「本当に効いてるかどうか」の見分け方を一緒に見ていきましょう。
直球回答
逆構えは前足が近いぶん、前足へのロー / カーフが起きやすい。
ただしMMAでは、蹴った後に組まれるので“その後の位置”までが評価ポイント。
前足が近い→前足ロー / カーフが出やすい(傾向)
逆構えは「前足が近い」になりやすい。
だから前足を削る蹴りが増えます(ロー / カーフ)。
MMAは「蹴った後に組まれる」ので、位置取りまでセットで見る
初心者がやりがちなのがこれ
→ 「バチーンッ!って音がした=効いた=勝ち」 …気持ちは分かります。けどMMAは次が大事。
- 蹴った直後に自分がケージを背負う → 一気に損しやすい
- 蹴って相手が下がる/足が止まる → そのまま主導権が増えやすい
効いてるサイン(見る場所は3つ)
- 構えが崩れる(足に体重を乗せられない)
- スイッチが増える(ダメージ回避の可能性)
- 前足が引けない(踏めない/動けない)
補足:カーフへの強いダメージで腓骨神経(総腓骨神経など)が強く刺激・損傷すると、足首を上げる背屈が弱くなり、つま先が上がらない「フットドロップ様」の症状が出ることがあります。
※ただし全てのカーフダメージ = フットドロップではなく、痛みや筋疲労で一時的に動かしにくいケースも混ざります。
見るポイント
「蹴った音」じゃなく、蹴った後に得した位置か?を追う。
スローなので“崩れ・スイッチ・前足が引けない”のサインも視認しやすいです。
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6. なぜサウスポーは「有利に見える」の?(希少性・経験差)
「サウスポーってなんか強くない?」——UFC観てると、一度はそう思いますよね。
でもこれ、実力というより「慣れてないから対応しづらい」という話かもしれません。
ゲームで急に左右反転コントローラーを渡されたら、誰だって最初はミスるのと同じです。
ここでは、サウスポーが有利に”見える”カラクリと、その有利がどこまで続くのかを整理していきます。
直球回答
サウスポーは相手が慣れていないと、対策経験の差で有利に働く可能性がある。
ただし競技経験者の間でも、勝率差を一概に断定できない見方がある(ここは“条件付き”が安全)。
事実として言える範囲(右利きが多数派)
左利きの人って、ボクシングだと「サウスポー」って呼ばれるスタイルになりやすいんやけど、これが実はちょっとしたアドバンテージになることがある。
なぜかというと、右利きの選手って普段の練習や試合で左利きと対戦する機会が少ないから!
いざ試合で当たると「なんか動きが読みにくい…!」ってなりがち。
つまり「慣れてない」ことが相手のミスにつながる、いわば経験値の差で有利になれる。
ただし、ここは正直に言っておくと、競技経験者の間でも意見がバラバラで、「確かに有利だよ!」って結果もあれば、「いや、そこまで差はないよ?」って意見もあるのが現状。
だから「左利き = 最強!」と言い切るのはちょっと早いかな、くらいの温度感で捉えておくのがベター。
「不慣れ」が起きやすいという仮説(頻度依存)
初心者向けに言うと、これです。
左右反転コントローラー
- 普段と逆配置だと、最初はミスる
- 回数をこなすと慣れて、差が薄れる
サウスポーの“有利っぽさ”は、こういう経験差で説明されることがあります。
注意
勝率が必ず上がるとは言い切れない!
トップ層は対策経験が増えるので、「最初だけ効く」ケースも普通にあります。
7. 試合の最初の90秒で何を見る?
ここまで読んできた知識、次の試合でどう使えばいいの?——そう思ったあなた、ここがまさにその答えです。
やることはシンプル。
最初の90秒だけ、足を見る。それだけで「なんとなく観てる試合」が「読める試合」に変わります。
3ステップに分けて、何秒目にどこを見るかを固定しちゃいましょう。チェックリストもあるので、スマホに保存しておくと次の観戦でそのまま使えます。
直球回答
最初の90秒は「スタンス判定 → 前足の外 / 内 → 角度とケージ位置」を追う。
まずは最初の60秒だけでもOK。これだけで “次に何が起きやすいか” が読めます。
HowTo(3ステップ)— 30秒 / 60秒 / 90秒で見る場所を固定
ステップ1(0〜30秒):同構え?逆構え?
- 右 × 右 / 左 × 左 → クローズド
- 右 × 左 → オープン
ステップ2(30〜60秒):前足の外 / 内の主導権(どっちが取りに行ってる?)
- どっちが “外” を取りに行くか?
- 逆に、内に入って “組み/近距離” を作りたいか?
ステップ3(60〜90秒):ケージ位置 + 後ろ手のレーン
- ケージを背負ってるのはどっち?
- 後ろ手ストレートの“車線”が空いてるのはどっち?
チェックリスト(保存用)
- [ ] オープン / クローズドを判定した
- [ ] 外足 / 内足、どっちを取りに行ってるか見た
- [ ] ケージ位置(逃げ道)を見た
- [ ] 後ろ手ストレートの“通り道”があるか見た
- [ ] 蹴りの後、位置が得してる / 損してるを見た
3ステップのフローチャート
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8. よくある誤解
「サウスポーは強い」「外足取れば勝ち」「ローの音がデカければ効いてる」——ここまで読んできたあなたなら、もうどれも「それ、条件によるよね」って思えるはず。
でも観戦中はテンション上がって、つい単純な答えに飛びつきたくなるんですよね。それ、全然普通です。
ここでは初心者がハマりがちな3つの誤解をまとめました。タップして「あ、自分もそう思ってた」を回収しておきましょう。
直球回答
初心者がつまずくのは「用語の誤解」と「単発の当たり外れ」で判断すること。
条件付きで考えると、一気に理解が安定します。
誤解1
「サウスポー = 左利き = 強い」?
タップで答え
- 左利き特有の有利さはあるが、絶対ではない
- “慣れ”が追いつくと差が薄れることもある
誤解2
「外足 = 勝利確定」?
タップで答え
- 「外足が取れてるか」だけでは勝てない
- 「車線(レーン)が空いてるか」が本体
誤解3
「音がデカいだけのローキック = 勝ち」?
タップで答え
- 蹴り単体ではなく、その後の展開が重要
- 「蹴った後、得した位置か?」まで見て判断する
初心者がつまずくのは「用語の誤解」と「単発の当たり外れ」で判断すること。
条件付きで考えると、一気に理解が安定します。
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9. FAQ(よくある質問)
「サウスポーって有利なの?」「外足って何がそんな大事なの?」——観戦してると、こういう疑問がポンポン湧いてきますよね。
大丈夫、それ全部あるあるです。
ここでは、スタンスや足の位置まわりのよくある疑問をサクッとまとめました。
気になるところからタップして覗いてみてください。
Q1
サウスポーとオーソドックスの違いは何ですか?
タップで答え
- 観戦では「利き手」より足の位置が作る構図を見ると理解が速いです
Q2
オープンスタンス(逆構え)だとどっちが有利ですか?
タップで答え
- ただ、後ろ手ストレートや前足カーフなど、起きやすい攻防の傾向はあります
Q3
外足を取ると何が有利になりますか?
タップで答え
- でもケージ / 距離 / 組みで簡単に崩れます
Q4
内足に入るのはなぜ?危なくないですか?
タップで答え
- でも組みの入口や近距離カウンターの起点になります
Q5
サウスポーは本当に勝率が高いんですか?
タップで答え
- トップ層では対策が進み、差が薄れることもあります
- データでは、左利き(左構え)が競技者に過剰に多い/勝率がわずかに高い傾向を示す報告もありますが、競技・階級・熟練度で差は動くため「条件付き」で捉えるのが安全です。
Q6
逆構えでロー / カーフが効く理由は?
タップで答え
- ただしMMAでは「蹴った後の位置」までセットで評価します
Q7
試合中、初心者はまずどこを見ればいいですか?
タップで答え
- この順番に固定すると、試合が“読める側”に寄ります
10. まとめ
ここまで読んでくれたあなた、もうスタンスの見方はバッチリです。
最後に、これだけ覚えておけばOKってポイントをギュッとまとめておきます。
次の試合前にサッと見返すだけで、「あ、そうだった」ってなるはずですッ!
ミニまとめ
- スタンス差の本質は「利き手」ではなく構図(足の位置が作るレーン)。
- 逆構えは外足が有利になりやすい場面があるが、万能ではない。
- 最初の60秒チェック(慣れたら90秒)だけで、観戦の解像度は確実に上がる。
次の試合でやること(1つだけ)
最初の60秒だけ、足を見る。(外 / 内とケージ位置だけでOK)


