UFC 323: Merab vs Yan Rematch 2|平良達郎の大一番も解説
UFC323とは?|大会概要と視聴方法
UFC323(Dvalishvili vs Yan 2) は、2025年12月6日(現地)/日本時間12月7日(日)にラスベガスの「T-Mobile Arena」で開催される、UFC年内最後のナンバーズシリーズ。
今年の締めくくりにふさわしいビッグイベントで、タイトルマッチが2試合、日本人選手の平良達郎もメインカードに登場!
日本での視聴方法は下記の二通りになります。
- UFC Fight Pass
- U-NEXT
UFC全体の観戦方法を詳しく知りたい人はこちらの記事で紹介しています↓
【2025年最新版】日本でUFCはどこで見れる?初心者向け公式視聴サービス完全ガイド
さらに、試合当日までのカウントダウンやEmbeddedなど、ファイトウィーク中の公式動画を追いかけたい人は、こちらの記事で動画を一覧にしています↓
UFC323 ファイトウィーク完全ガイド|カウントダウン&密着動画まとめ
目次
- UFC323 最新対戦カード(Main Card)
- メインカード徹底分析:Dvalishvili vs Yan 2【バンタム級頂上決戦】
- メインカード徹底分析:Pantoja vs Joshua Van【フライ級タイトルマッチ】
- 平良達郎 vs Brandon Moreno【フライ級】
- Henry Cejudo vs Payton Talbott:王者の意地か、新星の勢いか
- Jan Błachowicz vs Bogdan Guskov:ライトヘビー級 新旧サバイバルマッチ
- まとめ|UFC323は“階級の勢力図”が入れ替わる可能性を秘めた大会
UFC323 最新対戦カード(Main Card)
Main Event:バンタム級タイトルマッチ
Merab Dvalishvili vs Petr Yan 2
メラブ・ドバリシヴィリ(Merab Dvalishvili) vs ピョートル・ヤン(Petr Yan)の初戦は、ストライカーと怪物レスラーの体力勝負となった一戦。序盤は元王者ヤンが精度の高い打撃とテイクダウンディフェンスで主導権を握るが、2R以降に流れが反転。メラブが無限のスタミナでタックルと圧力を休まず仕掛け、ヤンをケージ際に追い込む展開に。3〜4Rは完全にメラブのペースで、組みと打撃を絶妙に混ぜながらヤンの反撃を封じる。最終ラウンドのヤンはKOを狙うも、メラブの絶え間ないプレッシャーを崩せず、ユナニマス・ディシジョン(判定3-0)でメラブが勝利。“圧力とスタミナで王者経験者を押し切った試合”として語られる一戦。
※下記のYouTubeは第1戦の動画です。
Co-Main Event:フライ級タイトルマッチ
Alexandre Pantoja vs Joshua Van
王者アレシャンドレ・パントージャ(Alexandre Pantoja)と新鋭ジョシュア・ヴァン(Joshua Van)の一戦は、“経験と
※下記のYouTubeはアレシャンドレ・パントージャ直近の試合動画です。
フライ級 注目の日本人選手マッチ
Brandon Moreno vs 平良達郎
元フライ級王者ブランドン・モレノ(Brandon Moreno)は、激戦続きのキャリアでタフさと総合力を証明してきたが、トップ戦線で連敗を喫した後、再起戦で連勝を飾ったばかりで、再びタイトル戦線に浮上しようとしている。一方、日本の新星・平良達郎はUFCで急成長を遂げたものの、キャリア初の敗戦を経験し、これを乗り越えてランキングを上げてきた。リーチの長さ、冷静な試合運び、そしてバックコントロールの巧さで“新世代”として存在感を高めている。この対戦は、実績ある元王者と急成長中の若手がぶつかる 世代交代の分岐点。モレノが勝てば再びタイトル戦線へ踏みとどまり、平良が勝てば日本人初の王座挑戦が現実味を帯びる。フライ級の未来を占う注目の一戦。
バンタム級マッチ
Henry Cejudo vs Payton Talbott
ヘンリー・セフード(Henry Cejudo)は五輪金メダリストでUFC二階級制覇の技巧派。対するペイトン・タルボット(Payton Talbott)は勢いある新世代ストライカー。経験の深さと戦略のセフードか、約15cmのリーチ差と爆発力で攻めるタルボットか?世代交代かレジェンド再証明かが問われる注目の一戦。
ライトヘビー級マッチ
Jan Błachowicz vs Bogdan Guskov
元王者ヤン・ブラホヴィッチ(Jan Błachowicz)の精度あるカウンターと圧力に対し、ボグダン・グスコフ(Bogdan Guskov)は一撃必殺のKOパワーで勝負する構図。経験と戦術理解 vs 爆発力と瞬発力のライトヘビー級らしい激突で、どちらが先に主導権を握るかが鍵となる。
メインカード徹底分析:Dvalishvili vs Yan 2【バンタム級頂上決戦】
試合背景|なぜこのリマッチは重要なのか?
現バンタム級王者メラブ・ドバリシヴィリ(Merab Dvalishvili)と、元王者ピョートル・ヤン(Petr Yan)による、世界が注目する再戦。
初戦では、メラブがその“怪物級の運動量と圧力”で試合を完全にコントロール。
ヤンは終始ペースを握れずに完敗を喫しました。
しかし、ヤンは「敗北から学ぶ修正力」に非常に優れた選手。
過去の再戦でもしっかりアジャストし、試合内容をアップグレードしてきました。
今回のリマッチは、「圧倒的運動量 vs ハイレベルな技術の適応力」という構図が明確。
初戦とは違う駆け引きが生まれることは間違いなし!
見どころ①:メラブの“休まない”スタミナと異常な圧力
メラブの最大の武器は、通称「The Machine」と呼ばれるケタ違いのスタミナ。
- ラウンドが進むほど運動量が落ちない
- レスリングの仕掛け・フェイントを5R通して維持
- 壁際のプレッシャーで相手を消耗させる
相手は技術よりも“精神力”を削られるタイプのプレッシャーで、ヤンにとっても最大の難題です。
見どころ②:ヤンの打撃は精密機械|中間距離の支配力がカギ
ヤンの強みは以下の通り
- ジャブとカウンターの精度(無駄打ちが極端に少ない)
- 中間距離の支配力(理想の間合いから攻撃できる)
- 試合中の適応能力(後半ラウンドが特に強い)
初戦ではメラブの圧力が強すぎて本来の力を発揮できませんでしたが、
今回は「突進の入り際への迎撃」を徹底して準備してくる確率が高いです。
「距離のコントロール」こそ、ヤンの勝敗を大きく左右するテーマになります。
見どころ③:試合のテンポ(主導権)を握るのはどっちか?
この試合の本質は“テンポの奪い合い”にあります。
メラブのテンポになった場合
- 常に動き続けるハイペース展開
- ヤンがリズムを整える前に手数を押し付けられる
- 体力・精神力が削られやすい
ヤンのテンポになった場合
- 中間距離で静かに支配
- メラブの突進・タックルが激減
- カウンターの精度が活きる
テンポの主導権次第で、試合は180度違う展開になる予想。
勝敗予想|判定はメラブがやや有利か?
現時点の予想としては、メラブが判定でやや有利と見ています。
メラブ有利の理由
- 5R通して手数が落ちず、ジャッジに刺さりやすい
- レスリングの圧力でヤンの「理想距離」を壊せる
- ポイントの積み上げ能力が高い
ヤンが勝つパターン
- 序盤2Rでリズムを掴む
- 中間距離を支配して迎撃カウンターを合わせる
- メラブの突進力を削ぎ落とす
特に「序盤の攻防がすべて」と言っても過言ではないスリリングな頂上決戦になること間違いなし!
メインカード徹底分析:Pantoja vs Joshua Van【フライ級タイトルマッチ】
試合背景|なぜこのタイトル戦は“新旧対決”として注目されるのか?
現フライ級王者アレシャンドレ・パントージャ(Alexandre Pantoja)は、磨き抜かれたオールラウンダーとして完成度の高いファイトスタイルを誇る王者。試合運びの巧みさ、プレッシャー下でもブレないメンタル、そして大舞台での経験値はフライ級の中でも別格。
対する挑戦者ジョシュア・ヴァン(Joshua Van)は、破竹の勢いでトップ戦線へ食い込んできた若き新鋭。特に、直近のUFC317で強豪を破り、ランキングを急浮上させた勢いは本物。勢いと爆発力を併せ持つ“次世代フライ級の象徴”とも呼ばれ、ここで王者を突破すれば一気に時代を変える存在となる可能性を秘めている。
今回のタイトル戦は、「完成された経験」vs「伸び盛りの爆発力」という構図が明確に浮かび上がる、世代交代をかけた注目の一戦。
見どころ①:王者パントージャの“崩れない総合力”と勝負勘
パントージャが持つ最大の武器は、どんな展開になっても崩れない総合力の高さ。
- 一瞬で勝負を決める強烈なサブミッション力
- 相手のリズムを奪う
老獪 なプレッシャーと試合運び - タイトルマッチ特有の重圧下でも揺れない判断力と修正能力
わずかな隙すら逃さず、確実に勝機を掴み取る“勝負勘の鋭さ”こそ、王者としての真骨頂!
見どころ②:ヴァンの「勢い」と「アグレッシブな破壊力」
若き挑戦者ヴァンは、その勢いと爆発力で一気に注目を集めた最も危険なニューフェイス。
- 高速コンビネーションによる回転力と連打
- 常に前に出続ける攻撃的なスタイル
- 若さゆえの迷いのなさが生む高いプレッシャー耐性
パントージャの
見どころ③:勝敗を分ける“テンポの奪い合い”|フライ級の高速攻防
この試合の本質は、フライ級特有の高速トランジションとテンポの主導権争い。
パントージャのテンポになった場合
- 組みの展開で主導権を握り、バックテイクやコントロールで優位を構築
- ポジションの入れ替えを巧みなリズムでこなす
- ヴァンの勢いを寝技やグラウンドでじわじわ削る展開へ
ヴァンのテンポになった場合
- 距離の出入りを活かしたスピードで王者に休む間を与えない
- パントージャの組みへの移行を徹底して拒否
- 勢いと手数でラウンドを通して主導権を掌握する可能性
試合の主導権をどちらかが握り、自分の「テリトリー」で戦い続けられるかが勝敗を大きく左右する。
勝敗予想|王者の“タイトル経験値”が一枚上か
現時点での予想は、パントージャがサブミッション、または判定で手堅く防衛成功。
パントージャ有利と見る理由
- タイトル戦の経験値が豊富で、5Rの戦い方に明確な完成度がある
- 組みの攻防での判断力と勝負どころを逃さない勝負勘
- ヴァンの序盤の勢いにも冷静に対応し、後半でペースを握る展開になりやすい
ヴァンが勝つパターン
- 序盤からスピードと手数で王者を押し込み、主導権を奪う
- パントージャのテイクダウンを徹底的に切り続ける
- 3R以降も勢いを持続し、王者の集中力とスタミナを削り切る
フライ級らしい高速展開の中で、「経験という壁」と「勢いという爆発力」が激突する、スリリングなタイトルマッチになる予想。
平良達郎 vs Brandon Moreno【フライ級】
試合背景|なぜこの一戦が“超”重要なのか?
日本の新世代スター
この試合は、平良選手がタイトル挑戦圏に踏み込むための最重要ステップであり、勝利すれば一気に世界トップ戦線へ躍り出る可能性が高い。まさに歴史が動く瞬間となり得る。
見どころ①:モレノの“予測不能リズム”と高精度カウンター
モレノはフライ級屈指のテクニシャンで、変則的なステップワークと精密なカウンターで相手のリズムを崩すスタイルが特徴。
独特のリズム変化、攻撃の正確性、そして相手の入り際を狙う迎撃力は世界トップクラス。
平良がこの“リズムの乱し”にどう適応するかは、試合序盤を大きく左右するテーマとなる。
見どころ②:平良の武器は“間合い”と無限に近いグラップリングの引き出し
平良達郎の魅力は、相手の攻撃を空振らせる間合い管理の巧みさと、組んだ瞬間に主導権を握る多彩な寝技の引き出し。
サブミッションの種類と組み立てはトップクラスで、テイクダウンから一気にフィニッシュへ持ち込む流れは非常に強力。
特に、細かなポジショニングとコントロールの上手さは、世界レベルの評価を受けている。
見どころ③:勝負を決めるのは“どのレンジで戦うか”
この試合の本質は、どの距離で戦いが展開されるかに尽きる。
モレノは中間距離の打撃レンジをキープできれば優位に立ちやすく、平良はテイクダウンから寝技レンジに持ち込めば一気に主導権を握る。
両者の“距離(レンジ)の奪い合い”が、そのまま勝敗へ直結する極めて戦略的な展開になる。
勝敗予想|鍵となるのは「テイクダウンの成否」
この試合の最大の焦点は、平良がモレノからテイクダウンを奪えるかどうか。
テイクダウンに成功し、得意のグラップリング展開へ入れれば、フィニッシュの可能性は大いにある。
逆に、モレノが中間距離を維持し続ければ、打撃のリズムで試合を支配し、ポイントを積み上げる展開になると予想。
平良の躍進か、元王者の意地か。
日本格闘技界の未来を左右する“歴史的な一戦”になることは間違いない!
初心者の人でUFCのルールを理解したい人はこちら↓
UFC観戦が10倍おもしろくなる「ルール・判定・反則」完全ガイド【初心者向け】
Henry Cejudo vs Payton Talbott:王者の意地か、新星の勢いか
試合背景|バンタム級の未来を左右する大一番
元UFC二階級王者であり、オリンピック金メダリストでもある
ヘンリー・セフード(38歳)がキャリア最大とも言える試練に挑みます。
セフードは現在3連敗中で、以前の絶対的な強さからは想像できない厳しい状況。
本人も「この試合がキャリア最後になる可能性がある」と語っており、
まさに復活をかけた背水の陣です。
一方で、対戦相手のペイトン・タルボット(27歳)は、
プロ戦績10勝1敗の勢いある新世代ファイター。
まだ若く、伸びしろも大きいため、ここでレジェンドを倒せば一気に知名度とランキングが跳ね上がる可能性があります。
経験と実績のセフード。
勢いと成長スピードのタルボット。
まったくタイプの違う2人が交差する、注目のマッチアップ
見どころ|経験と実績 vs 勢いと若さ
セフードの持ち味は、徹底したゲームプランと磨き抜かれたレスリング技術。
キャリアの中で数々の強敵を倒してきた「試合運びの上手さ」が光ります。
タルボットは、スピードと創造性のある攻撃スタイルが武器。
特に打撃のテンポとリズムの変化が独特で、相手にとっては非常に戦いにくいタイプです。
この試合のポイントは、
セフードがどこまでタルボットの勢いをコントロールできるか?
そしてタルボットがベテランの巧さに飲まれず、自分の戦いを貫けるか?
どちらが先に自分のペースを掴むかで、試合の展開が大きく変わります。
まとめ|ドラマチックな世代交代の攻防
セフードにとっては復活か、引退かを左右する重要な一戦。
タルボットにとってはレジェンド超えで名を上げるチャンス。
経験豊富な元王者が意地を見せるのか?
それとも、新世代ファイターが時代の流れを変えるのか?
王者の誇りか?新星の勢いか?
どちらがバンタム級の主役へ進むのか、注目の一戦!
Jan Błachowicz vs Bogdan Guskov:ライトヘビー級 新旧サバイバルマッチ
試合背景|ライトヘビー級の迫力とKOパワーの応酬
ライトヘビー級戦線の再浮上を狙う元王者ヤン・ブワホビッチ(5位)と、ランキング急上昇中の新鋭ボグダン・グスコフ(11位)が激突!
このカードの最大の魅力は、ライトヘビー級ならではの「一撃必殺のKOパワー」。
両者とも抜群の打撃力を持ち、特にグスコフはプロキャリアを通じて高いフィニッシュ率を誇る超攻撃型ファイターです。
見どころ|グスコフの爆発力 vs ブワホビッチの経験値
この試合のテーマは、まさに「世代交代への挑戦」。
グスコフは荒々しい打撃と高い決定力で存在感を急速に拡大。UFCデビュー戦こそ落としたものの、その後はライアン・スパン、ニキータ・クリロフらを下し4連勝中と勢いが止まりません。
連勝中の勢いと爆発力を武器に、失うものがない挑戦者として元王者へ牙を剥きます。
対するブワホビッチは、長年ライトヘビー級を牽引してきた百戦錬磨の経験値が最大の強み。
グスコフの勢いをどう冷静に受け流し、自身の持つ組み・グラウンドスキル、勝負所を見極める洞察でコントロールできるかが勝敗の鍵となります。
まとめ|歴史的なサバイバルマッチの行方
円熟したベテランの技術が新世代の勢いを止めるのか?
それとも、新たなKOアーティストが元王者を突破してトップ戦線へ浮上するのか?
ライトヘビー級の未来を左右する歴史的サバイバルマッチ!
「ポーランドの力」対「新世代のKOアーティスト」――この衝撃の激突から目が離せません!
まとめ|UFC323は“階級の勢力図”が入れ替わる可能性を秘めた大会
メラブの防衛戦、フライ級の世代交代、日本人選手・平良達郎の未来。
どのカードも階級の状況を大きく動かす可能性を持っている一線ばかり!
試合前に動画をチェックし、記事の分析と合わせて読んで頂ければ、UFC323がさらに深くそして楽しく味わえるはずです!
あわせて読みたい記事
UFCはカウントダウンやEmbedded(エンベデッド)などの密着動画を公式YouTubeで次々と公開していきます。
そのあたりの動画やおすすめの試合、UFC 323 ファイトウィーク動画のまとめは下記の記事で整理しています↓
ファイトウィーク中の公式動画は、こちらのまとめ記事にすべて一覧で整理しています。