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MMAの立ち技が一気に分かる!ストライキング用語20選

MMA

MMA/UFCを見ていて「速すぎて何が起きたか分からない…」ってなるのは、むしろ正常です。
立ち技は“殴る・蹴る”の派手さが先に目に入りますが、勝負の中身はかなりロジカルで、基本は距離(レンジ)×タイミング×角度の3点セットです。

たとえば、同じパンチでも「遠すぎる」と届かないし、「近すぎる」と当てにくい。
相手が動き出す“瞬間”を取れたら当たりやすいし、正面より“斜め”から入ると見えにくい。
この3つの見方が持てると、観戦が「なんか凄い」→「なるほど、今こういう狙いか」に変わります。

この記事は、初心者が実況・解説の言葉についていけるように、ストライキング用語を20個だけ厳選した“観戦用の辞書”です。
暗記は不要。意味が分かればOK。分からない用語が出たときに、ここへ戻って回収すれば十分です。

そこでおすすめなのが Relive UFC 323 in SLOW MOTION | Fight Motion
スロー再生で 距離(レンジ)・タイミング・角度 が“見える化”されて、この記事の用語が一気に実戦とつながります。
まずは「どの瞬間に当たったか」「なぜ当たったか」を意識して観てみてください。

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目次


このページの使い方(初心者向け)

How to use

最初から全部理解しようとすると、情報量で負けます。
だから「少なく・確実に」が正解。次のルールだけ守ってください。

  • 1試合につき1〜3語だけ追う(最初はこれで十分)
  • 分からない用語が出たら、その場で戻って確認(辞書として使う)
  • 「なぜ攻撃が当たった?なぜ避けた?」を距離・タイミング・角度のどれかで一言説明してみる

「ジャブが当たった」を例にすると、こう整理できます。
距離が合ってた/相手が入ってくる瞬間を取った/斜めから入って見えにくかった。だいたいこのどれか(または複合)です。
この“説明できる状態”が、初心者卒業ラインです。

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ストライキング用語20選

striking

1. ジャブ(Jab)

前の手で出す短いパンチ。
強打というより、相手に「近づくな」「ここは俺の距離だ」と伝える合図の役割が大きいです。
ジャブが当たると、相手は前に出づらくなり、動きが単調になりやすい。つまり“試合をコントロールしやすい”状態になります。
さらに、ジャブは本命(ストレートや蹴り)を当てるための“前フリ”にもなる。

  • 観戦ポイント:ジャブを当ててる側は、距離とリズムを握りやすい。

2. ストレート(Straight)

ジャブを打つ手の反対の手。
真っすぐ伸びるパンチ。
試合で一番よく見る“基本の強打”です。
ジャブで相手の顔が上を向いたり、動きが止まった瞬間に、まっすぐ刺さると効きやすい。
初心者は「当たったかどうか」より「当たった瞬間、相手の動きが止まったか?」を見ると理解が速いです。

  • 観戦ポイント:顔が後ろに弾ける/体が固まる/足が揺れる=クリーンヒットの可能性。

3. クロス(Cross)

基本は後ろ手のストレート(右構えなら右手、左構えなら左手)。
いわゆるボクシングでいう“ワンツーの2”。
実況で「クロス!」と言ったら、だいたい“後ろ手のまっすぐ”が刺さった場面です。
相手のジャブに合わせて刺さると“カウンター気味のクロス”として語られることもあります。

  • 観戦ポイント:迷ったら「後ろ手のストレート=クロス」でOK。

4. フック(Hook)

横から回すパンチ。
直線パンチ(ジャブ・ストレート)に慣れた相手の“横のスキマ”を狙います。
近い距離で強く当たる反面、遠いと届きにくい。だから、ジャブやフェイントで近づく/意識をずらすのがセットになりやすいです。
ケージ際で逃げ道が減ると、フックの圧が一気に上がります。

  • 観戦ポイント:当たると首が回る→バランスが崩れる→連打で畳みかけが起きやすい。

5. アッパー(Uppercut)

下から突き上げるパンチ。
相手が前にかがむ瞬間(タックルに入る動き、前手を伸ばしすぎた瞬間)に刺さりやすいです。
理屈はシンプルで、頭が下がった相手に“下から当てる”から当たりやすい。
ただし空振りするとバランスが崩れやすいので、ここもタイミング勝負。

  • 観戦ポイント:相手が腰を落として入る瞬間に当たると、試合が一発で変わることがある。

6. オーバーハンド(Overhand)

上から振り下ろすように被せるパンチ。
大きく見えるけど、狙いがハマると一撃KO!
相手がジャブを出した瞬間に“上から被せる”、または相手が頭を外に逃がす癖に合わせて当てにいく。
当たればデカい、外せば隙もデカい。ハイリスク・ハイリターン寄りです。

  • 観戦ポイント:空振りすると体勢が崩れやすい=テイクダウンの入口にもなりがち。

7. ローキック(Low Kick)

太ももを蹴って脚を削る技。
効くと踏み込み・回避が鈍り、パンチの威力も落ちやすい。
“地味だけど強い”の代表で、序盤は軽く見えても、ラウンドが進むほど効いてくることが多いです。
相手の足が死ぬと、距離の調整ができなくなる=被弾が増えやすい、につながります。

  • 観戦ポイント:足が赤い/構えが崩れる/ステップが遅い=効いてるサイン。

8. カーフキック(Calf Kick)

ふくらはぎ(主に外側)を狙うロー。
効くと“踏めない”ので、動きが一気に小さくなります。
太ももよりも「歩けない・蹴れない・踏み込めない」が出やすいイメージ。
前足の操作が壊れると、パンチの距離にも直結します。

  • 観戦ポイント:前足を上げっぱなし/足首がグラつく/体重を乗せられない=かなり効いてる可能性。

9. ミドルキック(Middle Kick)

胴(肋骨・腹)への蹴り。
ガードで受けても衝撃が入るので、じわじわ効きやすい。
効いてくると「手数が減る」「前に出れない」「呼吸が荒くなる」が起きやすいです。
顔を守ろうとガードを上げるほど、ボディは空きやすい。ここも駆け引き。

  • 観戦ポイント:受けた側が腕を振る/ガード位置が変わる/下がる=ダメージのサインかも。

10. ハイキック(High Kick)

頭への蹴り。
決まれば一撃もあるが、空振りは危険。
だからこそ、ローやミドルを見せて「下を意識させてから」上を取ることが多いです。
“見せ方”が上手い選手ほど、同じフォームからローにもハイにも打てるので読みにくい。

  • 観戦ポイント:ローが当たり始めた後は、上(ハイ)も来る。相手の意識が下に寄ると当たりやすい。

11. フロントキック(Front Kick / ティープ)

前蹴り。
相手の前進を止める“壁”です。
顔に当たると視界が乱れるし、ボディに刺されると息が苦しくなって手数が落ちやすい。
派手じゃないけど「前に出させない」=試合の主導権を握りやすい技です。

  • 観戦ポイント:前に出たい選手が入れないなら、前蹴りが効いている可能性が高い。

12. 膝蹴り(Knee Strike)

近距離の破壊力担当。
クリンチなど密着でボディや頭へ入ります。
ただしMMAではルールに注意が必要です。
UFCなどで参照される統一ルールでは、相手がグラウンド状態のときに頭への膝(や蹴り)は反則になります。
そして“グラウンド”の判定は、どの部位が床に触れているか(手のひら/膝/その他)などの定義が絡むため、レフェリーが強く注視します。

  • 観戦ポイント:膝が出そうな場面でレフェリーが近づく=反則リスクが近い合図。

13. エルボー(Elbow Strike)

肘打ち。
短い距離で当たり、皮膚が切れやすいので流血につながりやすい。
流血は“痛さ”以上に血が目に入り“見えない”がキツい。視界が塞がると防御も反撃も遅れます。
ケージ際やトップ(上)を取っての攻撃など、密着シーンで出やすいです。

  • 観戦ポイント:眉・額が切れると視界が悪くなり、試合が一気に動くことがある。

14. ボディショット(Body Shot)

みぞおち・肋骨など体へのパンチ攻撃。
派手さは少ないが、効くと急に動きが落ちます。
顔はガードできても、ボディは“体の中”に衝撃が入るので、あとから効いてくることが多い。
「急に動きが鈍い」「急に下がる」が見えたら、ボディが効いてる可能性があります。

  • 観戦ポイント:息が荒い/手が下がる/距離を取る=ボディが効いてる可能性。

15. フェイント(Feint)

打つフリ。
目的は当てるより、相手の反応を引き出してスキを作ること。
相手がガードを上げた、下げた、足が止まった、後退した。これが“反応”。反応を引き出した時点でフェイントは成功です。
強い選手ほどフェイントが上手く、相手の判断を遅らせます。

  • 観戦ポイント:フェイントで相手が固まった直後に本命の攻撃が飛んでくる。

16. カウンター(Counter)

相手が攻撃してきた瞬間に当て返す。
相手が前に出る力も乗るので、効きやすいことが多い。
“先に当てる”というより、“相手の動きの勢いを利用して当てる”のがカウンターです。
相手の打ち終わり、踏み込み、焦って入った瞬間が狙われやすい。

  • 観戦ポイント:相手の空振り直後に被弾=カウンターの典型。試合が一瞬で変わる。

17. スリップ(Slip)

頭を小さくずらしてパンチを外す。
動きが小さいほど反撃が速くなります。
大きく避けると距離が離れて反撃が遅れがち。スリップは“外しながら当てる準備”ができるのが強いです。
上手い選手はスリップで相手のパンチを空振りさせて、即カウンターにつなげます。

  • 観戦ポイント:スリップ→即カウンターは、見た目よりダメージが出やすい。

18. ブロッキング(Blocking)

ガードで相手の攻撃を受ける防御。
安全だが、強い打撃を受け続けると腕や脚が痛んで反応が落ちることもあります(状況次第)。
「当たってない」じゃなく「受けてる」。受け続けると、ガードが下がる/戻りが遅い、が起きやすいです。
そこを狙ってボディや蹴りが混ざると、守りが崩れます。

  • 観戦ポイント:ガードの上でも音が重い/腕が下がる/表情が変わる=蓄積してる可能性。

19. パーリング(Parry)

相手のパンチを“払って”逸らす(特にジャブ)。
小さい動きで攻撃ラインを外すので、見た目は地味。でも相手からすると「当たるはずのパンチが当たらない」状態になってメンタルが削れます。
さらにパーリングは“外すだけ”じゃなく、次のストレートの入口にもなります。

  • 観戦ポイント:前手を外に弾く→すぐ自分のストレートが打てる、が分かりやすい形。

20. レンジ(Range)

距離。立ち技の土台です。
「技の強さ」より、どの距離で戦えてるかが勝敗を決めることが多い。
ざっくり言うと、ロング(遠い)=ジャブ・前蹴り、ミドル(中間)=ストレート・ミドル、近距離=フック・膝・肘、みたいに武器が変わります。

  • 観戦ポイント:片方が自分の距離を保ててる=主導権を握ってるサイン。

実践編

practice

この用語20選を「実戦で回収」するなら、この試合がちょうどいいです。
UFC Debut: Israel Adesanya vs Rob Wilkinson | Free Fight
観る前にやることは1つだけ:「ジャブ/フェイント/レンジ」の3つだけ追ってください(1試合で詰め込みすぎないのがコツ)。

  • 見る順番:①距離(遠い?近い?)→②タイミング(相手が動いた瞬間?)→③角度(正面?斜め?)
  • チェック:当たった瞬間に相手の足が止まる/頭が揺れる/下がるなら「クリーンヒット」寄り
  • 視聴後30秒:「当たった理由」を1行で言語化(距離・タイミング・角度のどれかでOK)

まとめ(最短で伸びる見方)

summary

今日の観戦は、まずこの3つだけでOKです。
ジャブ/ロー(カーフ)/カウンター
この3つを追うだけで、「何が起きてるか」が一気に見えやすくなります。

次にやることはシンプル。
「当たった理由」を、距離・タイミング・角度のどれかで一言説明してみてください。
言えたら、その試合はちゃんと理解できています。


ミニクイズ(30秒)

mini quiz

読むだけで終わらせず、軽く“思い出す”と定着が速いです。

  1. Q:ジャブの役割を3つ言える?
  2. Q:ローとカーフは「どこを蹴る」違い?
  3. Q:「当たった理由」を距離・タイミング・角度で1行説明できる?

ミニクイズ(正解)

correct answer

Q1:ジャブの役割を3つ
正解例:距離測定(距離を測る)/牽制(入ってくるのを止める)/視界の邪魔(反応を遅らせる)。
他にも「リズム作り」「本命(ストレートや蹴り)の布石」も正解扱いでOK。

Q2:ローとカーフの違い
正解:狙う場所が違う。ローは主に太もも、カーフは主にふくらはぎ(外側)

Q3:攻撃が当たった理由を1行で
正解例:距離が合ってた相手が入る瞬間を取った角度を作って見えにくくした、のどれか(または複合)。
「何となく攻撃が当たった」はほぼなくて、だいたいこの3つのどれかです。

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