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MMA初心者向け:ストライカー・レスラー・グラップラーとは?

MMA


3タイプの勝ち筋

3タイプの「勝ち筋」のイメージ。
※タップすると拡大できます。

  • 対象読者:UFC・MMA初心者(選手紹介がフワッとして読めない人)
  • 読む時間:7〜10分
  • 難易度:初級

UFCの最新情報や選手のランキングがチェックできる、UFC公式サイト


この記事で得られること

ある夜、あなたはUFCをつけた。実況がこう言う。

「この選手はストライカーで、TDディフェンスも良いですね」
でも頭の中はこうなる。

「…それって、結局なにが起きるの?」

大丈夫。あなたが悪いんじゃない。
説明が勝ち筋の言葉に翻訳されてないだけなんです。

でもこの記事を読むことで下記の様なスキルが得られます。

  • ストライカー・レスラー・グラップラーの違いが「映像として」わかる
  • 選手のタイプが読める = 試合前に”勝ち筋(勝ち方)”が想像できる

選手タイプの問題を翻訳

初心者がつまずくのは、用語の多さじゃない。
その言葉が、試合で何として現れるかが見えないこと。

例えば「打撃が鋭い」「圧力が強い」「スクランブルが上手い」って言われても、
初心者の頭ではこうなる…

  • 「で、どの場面が危ないの?」
  • 「試合中、どこ見ればいいの?」
  • 「結局、その選手は何で勝つの?」

この記事はそれを解決するための翻訳機
専門用語を、勝ち筋の映像に変えていきます。

ストライカー・レスラー・グラップラーは「職業」じゃなく、勝ち筋の優先順位(クセ)です。
この3つの型で見る様になるだけで、選手紹介はだいたい翻訳でちゃいます。
そして最後にテンプレを埋めれば、試合の見え方がガラッと変わること間違いなしッ!

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「ルールが分かる」と、このあと出てくる“勝ち筋”の理解が一段上がる(観戦のストレスが減るやつ)。


目次

  1. 型は暗記じゃない
  2. ストライカー
  3. レスラー
  4. グラップラー
  5. 複合型(オールラウンダー)
  6. 型 vs 型:勝ち筋が見える
  7. 30秒クイズ
  8. チェックリスト
  9. FAQ
  10. まとめ

型は暗記じゃない。「勝ち筋の地図」だ

型は暗記じゃない。「勝ち筋の地図」だ Winning Strategy Map

「今のMMAって、みんな全部できるじゃん。分類の意味ある?」

——それ、正しいです!トップはだいたい何でもできるのが当たり前。
でも、ここがポイント。
勝負どころで人は”いちばん安心できる武器”に戻る
だから「最後に頼りがちな勝ち筋」で分類すると、観戦が一気にラクになります。

先に注意(混乱を防ぐ)

レスラーもグラップラーも、広い意味では”組み・寝技(グラップリング)”の仲間
この記事では初心者向けにこう置きます。

  • レスラー:倒す・運ぶ→上(位置)で縛る・立ち上がりを潰す寄り
  • グラップラー:寝技の”展開”で極め・バック・スイープに寄せる寄り(BJJ・サブミッション系)

※出身競技(レスリング出身・柔術黒帯)と「実際の勝ち筋」は一致しないこともあります。ここは”戦い方のクセ”で見ます。

3タイプを「勝ち筋」で一発定義

タイプ 意味
ストライカー 距離とタイミングで当てて勝つ
レスラー 壁・組み・上(位置)で自由を奪って勝つ
グラップラー 寝技の展開と極めで"一瞬の入口"を作って勝つ

ミニまとめ

型 = 勝ち筋の地図。覚えるより、迷わないための道具。
→ まずは一番わかりやすい「ストライカー」から。


ストライカー:勝負が動くのは”距離”

ストライカー:勝負が動くのは

ストライカーを「パンチが上手い人」って思いがちですが、半分正解。
でも本質は当たる距離を作る人です。

例えば、あなたがゲームで遠距離キャラを使うとき、何をしますか?
近づかれたら終わるから、相手の”入り口”を塞いで、射程の場所に立ち続ける
ストライカーはこれを現実でやってる人なんです。

参考動画

Top 10 Lightweight Knockouts in UFC History(UFC公式)
※「距離が合った瞬間に終わる」を掴む用

見分けサイン(3つだけ)

  1. 前手(ジャブ)or 前足の蹴りが多い:距離を測る・入りを止める
  2. 角度を変える:真っ直ぐ下がらず、当てやすい位置に立ち直す
  3. 組まれそうな瞬間に距離を切る:レスラーの入口(触る)を消す

実況でよく出てくる言葉

よく出る言葉 意味
「距離を支配する」 自分だけが当たる距離を使えて、相手が届かない
「カウンターが上手い」 相手が来た瞬間に”刺さる”一発がある
「ボディが効く」 後半に相手の動きが鈍って、勝ち筋が太くなる

ミニまとめ

ストライカー = “空間を支配して当てる”。見分けは3サインで足りる。
→ 次は、ストライカーが一番嫌がる「触ってくる時間」を作るレスラー。


レスラー:怖いのは”倒す”より”逃さない”

レスラー:怖いのは

レスラーって聞くと、派手なテイクダウンを想像しますよね。
でも本当に怖いのは「倒した後」なんです。
例えば、あなたが満員電車で壁に押し付けられたとする。自由に動けない。息がしんどい。
あれがレスラーの”本領発揮の時間”です(もちろん現実でやらないでね)。

レスラーの本質は、自由を奪う( = 選択肢を消す)こと。
“倒す”は手段であって、目的は逃さないこと

参考動画

Best takedowns and piledrivers in UFC history(UFC Brasil 公式)
※「触った瞬間に位置が変わる」を掴む用

反則なのは「頭・首に真下へ突き刺す」タイプのスパイク(いわゆるパイルドライバー)です。
ただし投げに”弧(アーク)”があるスラムは合法扱いで、結果的に頭が当たっても常に反則とは限りません。
この動画タイトルの「piledrivers」は”派手な投げ・スラム”の意味合いで使われがちなので、ここではイメージ固め目的で見てください(危険行為の推奨ではありません)。

レスラーの試合で起きる流れ

  1. 前に出る → 相手を下がらせる
  2. 壁を背負わせる → 触る(密着)
  3. 姿勢を崩す → 倒す・壁で動きを消す
  4. 上で削る・立ち上がりを潰す(マットリターン)・戻して再テイクダウン

判定の超重要メモ

  • 採点の優先順位:有効な打撃・グラップリング →(同等なら)有効なアグレッシブネス →(それも同等なら)エリア(ケージ)コントロール
  • 「上を取っただけ」では点が伸びにくい:ダメージ・サブミッションの脅威・ポジション改善がセット
  • 10-8:大きなダメージや圧倒的支配があるラウンドで出やすい(”優勢”より1段上)

※UFCは原則Unified Rules(開催地コミッション規定)で運用。細部は大会により微差があり得ます。

実況でよく出てくる言葉

よく出る言葉 意味
「圧力が強い」 壁まで運んで”逃げ道”を消せる
「チェーンレスリング」 倒し方を連続で切り替えて、1回で終わらない
「トップコントロール」 上を取った後に、削る・潰す・立たせないで優位を積める

ミニまとめ

レスラー = “逃がさない”。倒すより、自由を奪うのが勝ち筋。
→ 次は逆。上を取ってても安心できない”罠”を作るグラップラー。


グラップラー:勝負は”展開の一瞬”

グラップラー:勝負は

グラップラーは「寝技が上手い人」でもあるけど、もっと大事なのはこれッ!
体勢が崩れた一瞬に、形勢を反転させる人です。

例えば、相手が「よし、上を取った。安全だ」と思った瞬間。
その油断に、グラップラーは”落とし穴”を置いてる。
気づいたら首が締まってる。腕が伸びてる。足が絡まってる。
これがグラップラーの仕事場。

参考動画

Top 10 Lightweight Submissions in UFC History(UFC公式)
※「一瞬の入口→即フィニッシュ」を掴む用

3つの見分けサイン

  1. スクランブルが強い:崩れた瞬間の取り直しが速い
  2. バックを取るのが速い:背中に回る = 勝負が近い
  3. 決め筋が濃い:首・腕・足のどれかが”武器化”してる

実況でよく出てくる言葉

よく出る言葉 意味
「バックテイクが上手い」 背中に回った時点で”終わりが近い”
「フィニッシュ率が高い」 有利を取ったら決め切る力がある
「サブミッションが武器」 極めの入口を複数持っていて、どこからでも危ない

ミニまとめ

グラップラー = “極め”より”展開”。一瞬の隙で反転する。
→ ここで出る疑問。「今どき複合型(オールラウンダー)ばかりじゃん」っていう疑問に答えます。


「複合型(オールラウンダー)ばかり問題」への答え

「複合型(オールラウンダー)ばかり問題」への答え Complex type

正直、ランキング選手で「打撃だけ」「寝技だけ」はほぼいません。全員ハイレベルに出来るのが当たり前。
でも、だからといって全員を「オールラウンダー」で片付けると、試合が読めなくなります

なので見るべきはここ。

「この選手は、試合をどこに引っ越したい?」

  • スタンドに置きたい → ストライカー寄り
  • 壁・組みに置きたい → レスラー寄り
  • 寝技の展開に置きたい → グラップラー寄り

※さらに実戦的:ラウンド後半や劣勢時ほど”本能の引っ越し先”が出てきます(疲れるほど型が濃くなる)。

ミニまとめ

複合型でも”引っ越し先”を見ると勝ち筋が見える。

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ここを読むと「壁・打撃・寝技」の“切り替えポイント”が理解しやすくなります。


型 × 型:勝ち筋が見える超シンプル整理

型 × 型:勝ち筋が見える超シンプル整理 Super simple organization

ここからはパズル。
「どっちが強い?」じゃなく、どこで勝負が決まりやすいかを見る。

ストライカー vs レスラー

項目 意味
見る場所 壁際
勝ち筋 距離を取って攻撃を当てる vs 触って組んで上を取る
ポイント ストライカーは「壁を背負わない」、レスラーは「触れる時間を増やす」

レスラー vs グラップラー

項目 意味
見る場所 倒した後の”安全運転”
勝ち筋 上で安全に削る vs 隙で入口を作って反転
ポイント レスラーは”腕・首・脚を空けない”、グラップラーは”一瞬の入口”を探す。

ストライカー vs グラップラー

項目 意味
見る場所 倒れた瞬間の危険度
勝ち筋 倒れない・起きる vs 一瞬で入口を作る
ポイント 「倒れた後に落ち着けるか」で試合の怖さが変わる。

ミニまとめ

相性は”決まる場所”を先に決めると迷子にならない。
→ 仕上げ。選手紹介を5行に翻訳するテンプレを渡す。


30秒クイズ

30秒クイズ 30-Second Quiz

人は読んだだけだと忘れます。
でも”1回思い出す”だけで記憶が強くなります。秒でいける。

Q1

レスラーの本体は「倒す」より何?
タップで答え

答え:自由を奪って”逃さない”
  • 「倒す」は入口で、本命はトップで時間と位置を管理して相手の選択肢を潰す。
  • 壁際・トップで相手の立ち上がりを止めるほど、打撃の被弾リスクも下げられる。
  • 結果として「攻める時間」が増え、判定でもフィニッシュでも勝ち筋が太くなる。
Q2

グラップラーが強い試合は、どこで起きやすい?
タップで答え

答え:体勢が崩れた”一瞬”(スクランブル)
  • 静止したトップより、入れ替わりや立ち際の「空白」に極めの入口が出やすい。
  • 相手の手がマットについた瞬間・立ち上がりで背中を見せた瞬間が特に危険。
Q3

複合型で迷ったら、何を見る?
タップで答え

答え:試合の”引っ越し先”(スタンド・壁・寝技)
  • 主導権を取っている側が、戦場をどこに固定しているかを見る。
  • 「スタンド維持」「壁に押し込む」「寝技で固める」—どれが続くかで正体が出る。

すぐ使えるチェックリスト(試合中に見る場所)

すぐ使えるチェックリスト(試合中に見る場所) checklist

試合が始まるとテンション上がって忘れます。
だから見る場所だけ先に固定しよう。

  • 開始30秒:前に出てるのはどっち?(主導権)
  • 壁際:背中をつけたら”レスラーの時間”が始まりやすい
  • 倒れた瞬間:「上が安全か?」(危ないならグラップラーの匂い)
  • 終盤:疲れて”型”が露骨に出る(入口が雑になる)

よくある失敗と対処(3つ)

ここ知ってるだけで、観戦ストレスが減ります。
“分かった気がするのに分からない”を潰すパート。

失敗1:型に当てはめすぎて混乱

対処:「引っ越し先」だけに戻る(スタンド・壁・寝技)

失敗2:テイクダウン1回で「レスラー勝ち」と思い込む

対処:倒した後を見る。「上が安全か?」が本体(攻撃が成立してるか)

失敗3:寝技=グラップラー有利と思い込み

対処:展開が起きてるかを見る。静止ならコントロール側も強い

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観戦中に「今の何?」ってなったら、ここを辞書として使える(戻ってこれる安心感が強い)。


FAQ(よくある質問)

FAQ
Q1

ストライカーとレスラーの違いは何ですか?
タップで答え

答え:ストライカーは「距離とタイミング」で当てて勝ち、レスラーは「壁・組み・上」で自由を奪って勝つ。
  • ストライカーは「自分だけが当たる距離」を作り、被弾を抑えながらポイントやダメージで積む。
  • レスラーは「触れる時間」を増やして、壁・テイクダウン・トップで相手の選択肢を潰す。
  • つまり勝負が決まりやすい“場所”が違う(スタンドの距離管理 vs 壁/寝技の拘束)。
Q2

グラップラーの強みは何ですか?
タップで答え

答え:体勢が崩れた“一瞬”を入口にして、反転→極めまで持っていけること。
  • 寝技の展開(ポジションチェンジ)とサブミッションの「入口」を複数持っている。
  • スクランブルや立ち際など、相手がバランスを崩した瞬間に一気に形勢を変えられる。
Q3

複合型の選手はどう分類すればいいですか?
タップで答え

答え:その選手が「試合をどこに引っ越したいか(スタンド・壁・寝技)」を見る。
  • 本能が出るのはラウンド後半や劣勢時:そこに“本職”が表れやすい。
  • スタンド維持型/壁で触る型/寝技で固める型のどれに寄るかで分類しやすい。

まとめ

まとめ summary

お疲れ様ですッ!ここまで来たあなたは、もう試合が”ただの殴り合い”に見えないはず!
最後に要点だけ固定して終わりにします。

  • 型は暗記じゃなく、勝ち筋の地図
  • ストライカー = 距離で当てる
  • レスラー = 壁と上で逃さない
  • グラップラー = 展開の一瞬で反転
  • 複合型でも「引っ越し先」で整理できる

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視聴環境が整うと、観戦が“習慣”になります。

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