UFC Vegas 114 試合結果まとめ|エメットvsヴァシェホス、全14試合結果・ボーナスを総整理
UFC Vegas 114 / UFC Fight Night: Emmett vs Vallejos(3/15 日本時間)試合結果まとめ
- 大会:UFC Fight Night: Emmett vs Vallejos(UFC Vegas 114)
- 日時:2026年3月15日(日)(現地ラスベガス開催:2026年3月14日)
- 開催地:UFC APEX(Meta APEX)/ラスベガス・ネバダ州・アメリカ
- メインイベント:ジョシュ・エメット vs ケヴィン・ヴァシェホス(フェザー級)
今回のUFC Fight Nightは、タイトル戦がない大会でありながら、見どころがかなり分かりやすく揃ったカードでした。
- 若手の勢いだけで押し切る試合。
- 判定でラウンドを積み上げる試合。
- 一本・KOで流れを一気に回収する試合。
その3パターンが一夜で並んだことで、UFC Vegas 114は「MMAの勝ち方」をかなり立体的に見せてくれた大会だったと思います。
メインイベントではケヴィン・ヴァシェホスがジョシュ・エメットを1R 3:33でTKO。
コ・メインではジリアン・ロバートソンがアマンダ・レモスに29-28×3のユナニマス判定勝ち。
さらに、マルワン・ラヒキ vs ハリー・ハードウィックはFight of the Nightを受賞し、今大会の”記憶に残る一戦”となりました。
UFC公式イベントページはこちら。
判定まで深く追いたい方は、公式スコアカードもあわせて確認すると理解がかなり進みます。
関連記事(観戦理解を底上げする3本)
目次
- まず結論:UFC Vegas 114はどんな大会だった?
- 【メインイベント】ジョシュ・エメット vs ケヴィン・ヴァシェホス
- 【コ・メイン】アマンダ・レモス vs ジリアン・ロバートソン
- 【メインカード】アンドレ・フィリ vs ホセ・ミゲル・デルガド
- 【メインカード】マルワン・ラヒキ vs ハリー・ハードウィック
- 【メインカード】イオン・クテラバ vs ウマル・シー
- 【メインカード】チャールズ・ジョンソン vs ブルーノ・シウバ
- 【プレリム】クリス・カーティス vs ムフトベク・オロルバイ
- 【プレリム】ヴィトー・ペトリーノ vs スティーヴン・アスプルンド
- 【プレリム】エライジャ・スミス vs ユ・スヨン
- 【プレリム】ボラジ・オキ vs マノエル・ソウザ
- 【プレリム】ブラッド・タヴァレス vs エリク・アンダース
- 【プレリム】ビア・メスキータ vs モンツェ・レンドン
- 【プレリム】ルアン・ラセルダ vs エチェル・ソーサ
- 【プレリム】ピエラ・ロドリゲス vs サム・ヒュース
- ボーナス
- 総まとめ
まず結論:UFC Vegas 114はどんな大会だった?
UFC Vegas 114は、「どう勝ったか?」まで含めて観ると面白い大会でした。
メインイベントでは、ケヴィン・ヴァシェホスがベテランのジョシュ・エメットを1R 3:33でTKO。
コ・メインでは、ジリアン・ロバートソンが29-28×3でアマンダ・レモスを下し、接戦を取り切る強さを見せました。
その一方で、イオン・クテラバのギロチン、マノエル・ソウザのKO、ビア・メスキータとエライジャ・スミスのリアネイキドチョークなど、フィニッシュの種類も豊富でした。
つまり今大会は、
- 判定で積む強さ
- 一発で終わらせる強さ
- 組みで仕留める強さ
が、バランスよく並んだ大会でした。
MMAを見始めたばかりの人には「勝ち方の見本市」として。
普段から見ている人には「採点や試合設計を見直す教材」として。
かなり使いやすい大会だったと思います。
採点の優先順位
「前に出ていたのに、なぜ負けたの?」という疑問は、採点基準を知るとかなり整理しやすくなります。
UFCの採点で最優先されるのは、
- 有効な打撃
- 有効なグラップリング
評価の軸は、「前に出たか」ではなく、
どれだけ明確にダメージを与え、フィニッシュに近づいたかです。
アグレッシブネスやケージコントロールは補助的な要素であり、主役ではありません。
この優先順位を頭に入れておくだけで、29-28や30-27の見え方はかなり変わります。
採点の詳細はこちら
1. 【Main Event】ジョシュ・エメット vs ケヴィン・ヴァシェホス
- 対戦:ジョシュ・エメット(Josh Emmett) vs ケヴィン・ヴァシェホス(Kevin Vallejos)
- 階級:フェザー級 / Featherweight(145ポンド/65.77kg)
- 結果:TKO(パンチ)
- 勝者:ケヴィン・ヴァシェホス(Kevin Vallejos)
- ラウンド/時間:1R 3:33
開始3分33秒、ヴァシェホスがパンチによるTKO勝ち。
相手はUFCで長く戦ってきたジョシュ・エメットです。
メインイベントでその相手を1Rで止めた。この事実だけで十分に重い勝利でした。
この試合の見どころ
勢いだけではなく、判断の早さが目立った
若い選手の快勝は「勢い」で片づけられがちですが、この試合のヴァシェホスはそれだけではありませんでした。
距離の調整、反応、踏み込みの選択が速く、ベテラン相手でも迷いが薄い。
攻めの鋭さと判断の速さが噛み合っていたのが印象的でした。
メインで仕留めた意味は大きい
UFCでは、勝つことに加えてどの舞台で、誰に勝ったかが注目度に直結します。
経験豊富な相手をメインイベントで止めたことで、ヴァシェホスの評価は一段上がったと見ていいでしょう。
まとめ
ヴァシェホスは、この試合で「若くて勢いがある選手」から、上の相手にも通用する可能性を持つ選手へと印象を前に進めました。
1Rの短い時間に、それだけの材料が詰まっていました。
この試合のプレビューはこちら
2. 【Co-Main Event】アマンダ・レモス vs ジリアン・ロバートソン
- 対戦:アマンダ・レモス(Amanda Lemos) vs ジリアン・ロバートソン(Gillian Robertson)
- 階級:女子ストロー級 / Women’s Strawweight(115ポンド/52.16kg)
- 結果:ユナニマス判定(29-28、29-28、29-28)
- 勝者:ジリアン・ロバートソン(Gillian Robertson)
- ラウンド/時間:3R 5:00
3者全員が29-28でロバートソンを支持。
数字だけ見ると接戦ですが、全ジャッジが同じスコアを並べたことで、「競ってはいたが、勝者の軸は同じだった」と読みやすい判定でした。
この試合のポイント
苦しい時間があっても、自分の型に戻せた
レモスの打撃を受ける場面はありましたが、ロバートソンはそこで崩れませんでした。
焦って雑に前へ出るのではなく、得意な組みへと試合を戻す。
不利な場面から自分の形に戻せることは、上位戦線でかなり大きい武器です。
29-28×3は「接戦を回収する力」の証明
30-27のような完封とは違い、29-28は競った試合を取ったスコアです。
だからこそ、派手さよりも再現性が見える。
苦しい場面を含めて3Rをまとめ切る力が、ロバートソンの内容にはありました。
まとめ
ロバートソンの勝ち方は、爆発力よりも設計力に寄ったものです。
接戦を取り切れる選手は、ランキング戦線でしぶとく前に進みます。
3. 【Main Card】アンドレ・フィリ vs ホセ・ミゲル・デルガド
- 対戦:アンドレ・フィリ(Andre Fili) vs ホセ・ミゲル・デルガド(Jose Miguel Delgado)
- 階級:フェザー級 / Featherweight(145ポンド/65.77kg)
- 結果:スプリット判定(29-28、28-29、29-28)
- 勝者:ホセ・ミゲル・デルガド(Jose Miguel Delgado)
- ラウンド/時間:3R 5:00
ジャッジ3人の見方が割れたスプリット判定。
こういう試合は「どっちが勝ったか?」だけで終わらせず、どのラウンドが割れ目だったかを見ると一気に面白くなります。
この試合の見どころ
接戦を落とさず拾った
MMAでは圧勝だけが価値ではありません。
名前のある相手との僅差を落とさず拾えるかどうか?
その積み重ねが、あとでしっかり効いてきます。
デルガドはこの試合で、競った3Rの中で勝者側に見える仕事を積み上げました。
スプリット判定は採点の練習になる
ユナニマス判定よりも、スプリット判定の方が観戦眼は鍛えやすいです。
「このラウンドはどっちだった?」を考えながら見返すだけで、採点基準が身体に入ってきます。
まとめ
デルガドの勝利は、派手な終わらせ方ではなく、競った勝負を取り切るタイプの勝利でした。
地味に見えて、評価を落としにくい勝ち方です。
4. 【Main Card】マルワン・ラヒキ vs ハリー・ハードウィック
- 対戦:マルワン・ラヒキ(Marwan Rahiki) vs ハリー・ハードウィック(Harry Hardwick)
- 階級:フェザー級 / Featherweight(145ポンド/65.77kg)
- 結果:TKO(負傷)
- 勝者:マルワン・ラヒキ(Marwan Rahiki)
- ラウンド/時間:2R 5:00
2R終了時点での負傷によるTKO。
そして今大会のFight of the Night(FOTN)を受賞しました。
何が印象的だったか?
荒い展開を、そのまま勝ちまで持っていった
この試合は、技術を静かに積むタイプというより、打ち合いの圧と消耗の中で差が出た一戦でした。
ラヒキはその混沌の中で飲み込まれず、最終的に勝ちへ変換した。
きれいではなくても、勝負として強い試合でした。
数字以上に”記憶”へ残る試合
Fight of the Night(FOTN)に選ばれる試合は、スコアやフィニッシュ以上に「見終わったあとに残るもの」があります。
この一戦はまさにそれで、今大会の中でも感情を持っていかれるタイプの試合でした。
まとめ
ラヒキは、消耗戦の中で自分の勝ちを引き寄せました。
こういう試合は記録欄より、観た側の記憶で強く残ります。
打撃戦をより深く読むならこちら
5. 【Main Card】イオン・クテラバ vs ウマル・シー
- 対戦:イオン・クテラバ(Ion Cutelaba) vs ウマル・シー(Oumar Sy)
- 階級:ライトヘビー級 / Light Heavyweight(205ポンド/92.99kg)
- 結果:一本(ギロチンチョーク)
- 勝者:イオン・クテラバ(Ion Cutelaba)
- ラウンド/時間:1R 4:24
1R 4:24、ギロチンチョークによる一本勝ち。
パワー勝負の印象が強いライトヘビー級で、サブミッションが決まったこと自体にインパクトがありました。
この試合のポイント
“荒さ”の中に精度があった
クテラバは勢いと圧で語られやすい選手ですが、今回はフィニッシュ局面での処理が良かったです。
取るべき場面でしっかり取り切った。
ただ荒いだけでは終わらない精度を見せた内容でした。
205ポンドの一本はやはり目立つ
この階級はKOが目立ちやすい分、一本勝ちはそれだけで印象が変わります。
「この階級でそれをやるのかッ!?」という驚きが、そのまま試合の価値を押し上げました。
まとめ
クテラバは、この試合で破壊力だけでなくフィニッシュの幅も見せました。
まだこの階級で無視しにくい存在です。
ギロチンチョークの仕組みはこちら
6. 【Main Card】チャールズ・ジョンソン vs ブルーノ・シウバ
- 対戦:チャールズ・ジョンソン(Charles Johnson) vs ブルーノ・シウバ(Bruno Silva)
- 階級:フライ級 / Flyweight(125ポンド/56.70kg)
- 結果:スプリット判定(29-28、28-29、30-27)
- 勝者:チャールズ・ジョンソン(Charles Johnson)
- ラウンド/時間:3R 5:00
29-28、28-29、30-27。
勝者はジョンソンで一致したものの、試合の差の見え方はジャッジで揃わなかった、かなり読み応えのある判定でした。
このスコアの読み方
僅差と明確差が同時に存在した
29-28と30-27が同居する試合は、採点の面白さがよく出ます。
あるジャッジには競って見え、別のジャッジには比較的はっきり差が見えた。
同じ試合でも、何を強く評価するかでスコアは揺れることが分かります。
フライ級らしい”差の積み上げ”が出た
フライ級は、一撃よりもテンポや精度、ポジションの差が効きやすい階級です。
だからこそ、3Rの小さな差をどう評価するかで判定にブレが出やすい。
この試合はその典型でした。
まとめ
ジョンソンは、フィニッシュではなく3Rの積み上げで勝ちを回収しました。
採点まで含めて楽しめる、判定戦の教材です。
同じフライ級、日本人注目選手はこちら
7. 【Prelims】クリス・カーティス vs ムフトベク・オロルバイ
- 対戦:クリス・カーティス(Chris Curtis) vs ムフトベク・オロルバイ(Myktybek Orolbai)
- 階級:ウェルター級 / Welterweight(170ポンド/77.11kg)
- 結果:ユナニマス判定(30-27、30-27、30-27)
- 勝者:ムフトベク・オロルバイ(Myktybek Orolbai)
- ラウンド/時間:3R 5:00
30-27が3枚並んだ完封判定。
3人のジャッジ全員が、3Rすべてでオロルバイを上と見たことになります。
見どころ
相手の時間を作らせなかった
完封判定で目立つのは、単発の派手さよりも試合全体の支配力です。
オロルバイは3Rを通じて自分の時間を保ち、カーティスに流れを渡しませんでした。
30-27×3は採点の教材として優秀
スプリット判定よりも、こういう明確な判定の方が「何が評価されたのか?」を振り返りやすいことがあります。
どうやってラウンドを取るかを見るにはかなり分かりやすい試合でした。
まとめ
オロルバイは、爆発力よりも試合支配で勝ちました。
こういう勝ち方は地味でも、評価を積みやすいです。
8. 【Prelims】ヴィトー・ペトリーノ vs スティーヴン・アスプルンド
- 対戦:ヴィトー・ペトリーノ(Vitor Petrino) vs スティーヴン・アスプルンド(Steven Asplund)
- 階級:ヘビー級 / Heavyweight(265ポンド/120.20kg)
- 結果:ユナニマス判定(29-28、29-28、29-28)
- 勝者:ヴィトー・ペトリーノ(Vitor Petrino)
- ラウンド/時間:3R 5:00
ヘビー級で29-28×3の判定決着。
それだけで、この試合の性質はかなり伝わります。
一発の破壊力ではなく、3Rを通して勝ち筋を積んだ内容でした。
この試合のポイント
「当たれば終わる」に寄り切らなかった
ヘビー級はどうしても一撃の印象が強くなりますが、ペトリーノはそこに頼り過ぎませんでした。
フィニッシュ狙いだけでなく、試合としてまとめる。
重い階級でそれができるのは強みです。
接戦でも、勝者の軸はブレなかった
3枚すべてが29-28ということは、差は大きくなくても、ジャッジの評価軸は揃っていたということ。
ギリギリでも、勝ちの方向はペトリーノ側にあったと見ていい試合でした。
まとめ
派手なKOはなくても、ペトリーノはヘビー級で判定勝ちできる形を見せました。
長く戦う上では、こういう勝ち方が効いてきます。
9. 【Prelims】エライジャ・スミス vs ユ・スヨン
- 対戦:エライジャ・スミス(Elijah Smith) vs ユ・スヨン(SuYoung You)
- 階級:バンタム級 / Bantamweight(135ポンド/61.24kg)
- 結果:一本(リアネイキドチョーク)
- 勝者:エライジャ・スミス(Elijah Smith)
- ラウンド/時間:2R 1:04
2R 1:04、リアネイキドチョークで一本勝ち。
MMAで最も見かけるフィニッシュの一つですが、だからこそ決め切れる選手と逃す選手の差がはっきり出ます。
この試合のポイント
チャンスを見つけたら、そのまま終点まで行けた
フィニッシュ局面では、焦りで雑になる選手も少なくありません。
スミスはそこを逃さず、チャンスから完了までつなげました。
終わらせる感覚を持っているのが伝わる一本でした。
2R序盤の一本には、修正の気配がある
1Rで材料が揃い、2R開始直後に回収する。
この流れは偶然だけでは片づけにくいです。
ラウンド間での整理が、試合に反映された可能性があります。
まとめ
スミスは、勝つだけでなく終わらせる力も見せました。
バンタム級の新顔として、今後も見ておきたい選手です。
10. 【Prelims】ボラジ・オキ vs マノエル・ソウザ
- 対戦:ボラジ・オキ(Bolaji Oki) vs マノエル・ソウザ(Manoel Sousa)
- 階級:ライト級 / Lightweight(155ポンド/70.31kg)
- 結果:KO(右手)
- 勝者:マノエル・ソウザ(Manoel Sousa)
- ラウンド/時間:3R 4:12
3R 4:12、右のパンチ一発でKO。
さらにPerformance of the Night(POTN)も受賞しました。
何が強かったのか?
終盤でも、一発を残していた
3R終盤は、体力も判断も削られる時間帯です。
その中で右一発を通し切った。
疲れてからも危険を残せる選手は、ライト級でかなり怖い存在になります。
デビュー戦としては理想に近い勝ち方
UFCデビューは、内容以上に印象が残ります。
判定で堅く入るより、終盤KOでボーナスまで持っていけば、注目度は一気に上がる。
ソウザは、その意味でかなり強い初登場になりました。
まとめ
ソウザは、結果だけでなく”記憶に残る勝ち方”までセットで持ち帰りました。
こういうデビューは強いです。普通に次も見たくなります。
11. 【Prelims】ブラッド・タヴァレス vs エリク・アンダース
- 対戦:ブラッド・タヴァレス(Brad Tavares) vs エリク・アンダース(Eryk Anders)
- 階級:ミドル級 / Middleweight(185ポンド/83.91kg)
- 結果:ユナニマス判定(30-27、29-28、29-28)
- 勝者:エリク・アンダース(Eryk Anders)
- ラウンド/時間:3R 5:00
30-27、29-28、29-28。
勝者は一致しつつ、差の見え方が少し割れた判定でした。
この試合の面白さ
ベテラン同士の試合は、読み合いが見えやすい
派手なフィニッシュがないからこそ、技術と修正が見える。
こういう試合は観戦眼を鍛える材料としてかなり優秀です。
30-27と29-28が混ざる意味
あるジャッジには完封に近く見え、別のジャッジには一部が競って見えた。
このズレを考えることで、「何が採点対象になっているか?」が浮かびます。
まとめ
アンダースは、3Rトータルで仕事量と内容を積み上げて勝ちました。
派手ではないけど、密度のある判定勝ちです。
12. 【Prelims】ビア・メスキータ vs モンツェ・レンドン
- 対戦:ビア・メスキータ(Bia Mesquita) vs モンツェ・レンドン(Montse Rendon)
- 階級:女子バンタム級 / Women’s Bantamweight(135ポンド/61.24kg)
- 結果:一本(リアネイキドチョーク)
- 勝者:ビア・メスキータ(Bia Mesquita)
- ラウンド/時間:1R 2:07
1R 2:07、リアネイキドチョークで一本勝ち。
かなり短い時間で決着がついたことで、組みの強さがそのまま結果へ出た試合でした。
何が良かったのか?
ポジションからフィニッシュまでが速い
寝技の強い選手が怖いのは、技の名前よりも、ポジション確保 → 圧 → フィニッシュまでの移行が速いことです。
メスキータはそこに無駄がありませんでした!
短時間一本は、実力差が出やすい
1R序盤の一本は偶然に見えることもありますが、実際には技術差がそのまま出る場面でもあります。
メスキータは、スピードではなく精度で試合を閉じました。
まとめ
組まれたら危ない、ではなく、組まれたら終わるかもしれない。
メスキータはその空気をしっかり残しました。
13. 【Prelims】ルアン・ラセルダ vs エチェル・ソーサ
- 対戦:ルアン・ラセルダ(Luan Lacerda) vs エチェル・ソーサ(Hecher Sosa)
- 階級:バンタム級 / Bantamweight(135ポンド/61.24kg)
- 結果:ユナニマス判定(30-27、30-27、29-28)
- 勝者:エチェル・ソーサ(Hecher Sosa)
- ラウンド/時間:3R 5:00
30-27、30-27、29-28。
勝者は明確。ただし、1ラウンドは競って見えた可能性も残るスコアでした。
このスコアの読み方
完封に近いが、完全一方的ではない
30-27が2枚、29-28が1枚。
この並びは「流れは握っていたが、一部は競っていた」と読むのが自然です。
試合全体ではソーサが上。ただし全部が楽だったわけではないという現実的なスコアです。
若手の判定勝ちは価値がある
KOや一本ほど目立たなくても、3Rを設計して勝ち切れることは大きいです。
判定で勝てる選手は、崩れにくいです。
まとめ
ソーサは、派手さよりも管理能力で勝ちを回収しました。
こういう勝利は、あとで地味に効いてきます。
14. 【Prelims】ピエラ・ロドリゲス vs サム・ヒュース
- 対戦:ピエラ・ロドリゲス(Piera Rodriguez) vs サム・ヒュース(Sam Hughes)
- 階級:女子ストロー級 / Women’s Strawweight(115ポンド/52.16kg)
- 結果:ユナニマス判定(30-27、30-27、30-27)
- 勝者:ピエラ・ロドリゲス(Piera Rodriguez)
- ラウンド/時間:3R 5:00
30-27が3枚並んだ完封判定。
興行の序盤でこういうスコアが出ると、「相手に流れを渡さなかった試合だった」と、かなり分かりやすく伝わります。
この試合のポイント
主導権を最後まで渡さなかった
MMAの試合は、普通はどこかで流れが揺れます。
それでもロドリゲスは、1Rから3Rまで大きく崩れませんでした。
技術とメンタルの両方が整っていないとできない勝ち方です。
30-27×3は再現性のスコア
フィニッシュ勝ちは一瞬で終わりますが、完封判定は15分を通して作るものです。
偶発性よりも再現性が強い。
だからこの勝ち方には、別種の価値があります。
まとめ
ロドリゲスは、派手さよりも完成度で勝ちました。
こういう勝ち方を続ける選手は、気づくとランキング上位にいます。
ボーナス
今大会のボーナスは、かなり納得感のある並びでした。
メインの鮮烈なフィニッシュ、終盤の一撃KO、そして会場を熱くした打撃戦!
見終わったあとに「そこだよねッ!」と言いやすい配分でした。
- Fight of the Night:マルワン・ラヒキ(Marwan Rahiki) vs ハリー・ハードウィック(Harry Hardwick)
- Performance of the Night:ケヴィン・ヴァシェホス(Kevin Vallejos)
- Performance of the Night:マノエル・ソウザ(Manoel Sousa)
Fight of the Nightのラヒキ vs ハードウィックは、打撃の熱量そのものが評価された一戦。
Performance of the Nightのヴァシェホスはメインでの1R TKO、ソウザは3R終盤のKOで強烈な印象を残しました。
ファイトボーナスの仕組みをもっと知りたい方はこちら
総まとめ:UFC Vegas 114は「若さの爆発」「判定の奥行き」「終わらせる力」が揃った大会だった
UFC Vegas 114は、タイトル戦がなくても十分に面白い大会でした。
その理由はシンプルで、勝ち方の種類がきれいに揃っていたからです。
ヴァシェホスはメインで1R 3:33のTKO。
ロバートソンは29-28×3で接戦を回収。
クテラバはギロチン、ソウザはKO、メスキータとエライジャ・スミスは一本。
一方で、デルガド、チャールズ・ジョンソン、アンダースらは、判定戦の面白さをしっかり見せました。
全試合結果一覧
- フェザー級:ケヴィン・ヴァシェホス def. ジョシュ・エメット(TKO[パンチ]|1R 3:33)
- 女子ストロー級:ジリアン・ロバートソン def. アマンダ・レモス(ユナニマス判定 29-28/29-28/29-28|3R 5:00)
- フェザー級:ホセ・ミゲル・デルガド def. アンドレ・フィリ(スプリット判定 29-28/28-29/29-28|3R 5:00)
- フェザー級:マルワン・ラヒキ def. ハリー・ハードウィック(TKO[負傷]|2R 5:00)
- ライトヘビー級:イオン・クテラバ def. ウマル・シー(一本[ギロチンチョーク]|1R 4:24)
- フライ級:チャールズ・ジョンソン def. ブルーノ・シウバ(スプリット判定 29-28/28-29/30-27|3R 5:00)
- ウェルター級:ムフトベク・オロルバイ def. クリス・カーティス(ユナニマス判定 30-27/30-27/30-27|3R 5:00)
- ヘビー級:ヴィトー・ペトリーノ def. スティーヴン・アスプルンド(ユナニマス判定 29-28/29-28/29-28|3R 5:00)
- バンタム級:エライジャ・スミス def. ユ・スヨン(一本[リアネイキドチョーク]|2R 1:04)
- ライト級:マノエル・ソウザ def. ボラジ・オキ(KO[右手]|3R 4:12)
- ミドル級:エリク・アンダース def. ブラッド・タヴァレス(ユナニマス判定 30-27/29-28/29-28|3R 5:00)
- 女子バンタム級:ビア・メスキータ def. モンツェ・レンドン(一本[リアネイキドチョーク]|1R 2:07)
- バンタム級:エチェル・ソーサ def. ルアン・ラセルダ(ユナニマス判定 30-27/30-27/29-28|3R 5:00)
- 女子ストロー級:ピエラ・ロドリゲス def. サム・ヒュース(ユナニマス判定 30-27/30-27/30-27|3R 5:00)
この大会が優秀なのは、
「MMAって、結局どうやって勝つの?」
という問いに対して、ひとつの答えではなく複数の答えを見せてくれたことです。
判定には、試合を壊さず積み上げる技術がある。
KOには、一撃を通す精度とタイミングがある。
一本には、逃げ道を消して終わらせる設計がある。
UFC Vegas 114は、“勝ち方の多様さ”そのものが主役だった大会でした。