【UFCマカオ 結果】ソン・ヤドンが2Rギロチンでフィゲイレードを一本!朝倉海KO勝利・全13試合まとめ
※情報出典:UFC公式サイト
UFCマカオ 結果|ソン・ヤドンvsフィゲイレード(2026年5月30日)
- 大会名:UFC Fight Night:Song vs Figueiredo(UFCマカオ)
- 開催日:2026年5月30日(日本時間:5月30日プレリム17:00〜 / メインカード20:00〜)
- 会場:Galaxy Arena(ギャラクシー・アリーナ)、マカオ特別行政区、中国
- 視聴:U-NEXT(日本) / Paramount+(米国など、配信地域により異なる)
大会結果サマリー
中国・マカオのGalaxy Arenaで開催されたUFCマカオ。
全13試合のうち9試合がフィニッシュ決着、3試合が判定、1試合が偶発的な反則によるノーコンテストとなりました。
判定まで進む試合が少なく、序盤からフィニッシュの連続で会場の熱量が上がっていく大会だった。
メインイベントでは、母国・中国の声援を背に受けたソン・ヤドンが、元UFCフライ級王者デイヴソン・フィゲイレードを2R 4分42秒、ギロチンチョークで一本勝ち。
中国勢が苦戦する流れの中、最後にソンがメインイベントで大きな白星を挙げ、マカオの夜を締めくくった。
日本人選手では、朝倉海がキャメロン・スモザーマンを1R 1分50秒KOで下し、UFC初勝利をマーク。
さらに鶴屋怜もプレリムでルイス・グルレーを1R 3分19秒、リアネイキッドチョーク(RNC)で仕留め、日本人2名がそろってフィニッシュ勝利を飾った。
- ソン・ヤドンが2Rギロチンで元UFCフライ級王者フィゲイレードに一本勝ち!中国勢が苦戦した大会で、メインイベントの大役を果たした
- 朝倉海が1R KOでUFC初勝利!元RIZINバンタム級王者が、バンタム級復帰戦で存在感を示した
- 鶴屋怜が1Rリアネイキッドチョーク一本勝ち!Road to UFC Season 2覇者が、プレリムでしっかり結果を残した
この試合の事前記事はこちら
目次
- 結論:どんな大会だった?
- 【メイン・バンタム級】ソン・ヤドン vs デイヴソン・フィゲイレード
- 【コメイン・ライトヘビー級】ジャン・ミンヤン vs アロンゾ・メニフィールド
- 【メインカード・ヘビー級】セルゲイ・パブロビッチ vs タリソン・テイシェイラ
- 【メインカード・バンタム級】朝倉海 vs キャメロン・スモザーマン
- 【メインカード・ウェルター級】ジェイク・マシュース vs カールストン・ハリス
- 【メインカード・フライ級】アレックス・ペレス vs ス・ムダルジ
- 【プレリム・ミドル級】イ・イサク vs ルイス・フェリペ・ジアス
- 【プレリム・ウェルター級】ディン・ムン vs ホセ・ソウザ
- 【プレリム・バンタム級】アオリ・チロン vs コーディ・ハドン
- 【プレリム・バンタム級】鶴屋怜 vs ルイス・グルレー
- 【プレリム・女子ストロー級】アンジェラ・ヒル vs ション・ジンナン
- 【プレリム・フェザー級】ズー・カンジエ vs ロドリゴ・ヴェラ
- 【プレリム・女子ストロー級】ロマ・ルックブンミー vs ジャケリニ・アモリン
- ボーナス受賞者
- 全試合一覧
- 総まとめ
- よくある質問
結論:どんな大会だった?
一言で言うなら、「フィニッシュ多発の荒れたマカオ」でした。
全13試合のうち9試合がKO・TKO・一本決着。
判定は3試合、さらに1試合は偶発的なローブローによるノーコンテストという内訳で、最後まで何が起きるか分からない大会でした。
中国開催ということで、地元ファンの期待も大きかったんですが、ソン・ヤドン以外の中国勢は苦しい夜となりました。
ジャン・ミンヤン、アオリ・チロン、ション・ジンナン、ズー・カンジエ、ディン・ムンはいずれも敗戦…。
ス・ムダルジはアレックス・ペレス戦がノーコンテストに終わった。そんな重たい空気の中、最後にソン・ヤドンがメインイベントでフィゲイレードを仕留め、マカオの観客を救う形となりました。
- フィニッシュ率:9/13試合(約69%)
- 決着試合ベース:9/12試合がフィニッシュ(75%)
- 日本人選手:朝倉海が1R KOでUFC初勝利、鶴屋怜が1R一本勝利し、ともにフィニッシュ
- 注目番狂わせ:コメインでメニフィールドが地元ジャン・ミンヤンを1R TKO。Fight of the Nightにも選出
大会を彩った3つのドラマ
- ソン・ヤドンの「ギロチン劇」
フィゲイレードが仕掛けた動きに対し、ソンが首を捕らえて一気にギロチンへ。2R終盤、メインイベントを一本で締めた勝利は、地元ファンにとって救いの一撃だった。 - 朝倉海のUFC初勝利
元RIZINバンタム級王者が、キャメロン・スモザーマンを1R 1分50秒でKO。UFCで苦しい時間を過ごしてきた朝倉にとって、バンタム級復帰戦でつかんだ大きな一勝となった。 - メニフィールドの大番狂わせ
地元の大声援を背負ったジャン・ミンヤンを、アロンゾ・メニフィールドがコ・メインで撃破!会場の空気を一変させた衝撃のTKOは、Fight of the Nightにも選ばれるインパクトを残した。
【メインイベント・バンタム級】ソン・ヤドン vs デイヴソン・フィゲイレード 結果|ソン・ヤドンが2Rギロチンで元UFCフライ級王者を一本
- 【対戦】
・ソン・ヤドン(Song Yadong /
)(#5 / 23-9-1・1NC)
・デイヴソン・フィゲイレード(Deiveson Figueiredo /
)(#7 / 25-7-1) - 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135lbs / 約61.2kg)
- 【結果】ソン・ヤドンが一本(ギロチンチョーク)で勝利
- 【ラウンド/時間】2R 4:42
試合結果まとめ
- 1Rは静かな立ち上がり。互いに大きなリスクを取らない展開だったが、フィゲイレードが細かい打撃と圧でやや先行する時間を作った
- 2Rに入るとソン・ヤドンが修正。レッグキックと右の打撃を混ぜながら距離を作り、フィゲイレードの前進に対応していった
- 終盤、フィゲイレードがテイクダウンを狙った瞬間に、ソンがギロチンチョークをセット。Team Alpha Maleで磨いてきたグラップリングの引き出しを見せ、2R 4分42秒でタップを奪った
分析:なぜソン・ヤドンが仕留められたか?
この試合のポイントは、ソン・ヤドンが「打撃で勝つ」だけにこだわらなかったこと。
フィゲイレードはフライ級時代から、爆発力のある打撃と組みの圧を武器にしてきた元UFCフライ級王者。今回もソンの打撃に対して、テイクダウンや組みを混ぜることで流れを変えようとした。
だが、ソンはその入り際を逃さなかった。2R終盤、フィゲイレードが前に出て組みに入った瞬間、ソンは首を捕らえてギロチンへ移行。派手なKOではなく、相手の選択肢を逆手に取るような一本でした。
- 打撃戦で削る
- 相手に組ませる
- そこで首を取る
この流れを作れた時点で、ソンの勝利は単なる一発のサブミッションではなく、展開を読んだ戦略の勝利だったと言えるでしょう。
今後のバンタム級タイトル戦線
ソン・ヤドンはUFC 324でショーン・オマリーに判定負けしており、このフィゲイレード戦は重要な再起戦でした。
そこで元UFC王者を相手に一本勝ち。しかも中国開催のメインイベントで、Performance of the Night(POTN)も受賞!これはバンタム級上位戦線に向けて、かなり大きなアピールになった。
すぐにタイトル挑戦というよりは、次はトップ5前後の実力者との再浮上マッチが現実的だと思います。オマリー戦の敗北から立て直し、もう一度タイトル戦線に戻るための勝利としては、文句なしの内容でした。
まとめ
元UFCフライ級王者フィゲイレードを2Rギロチンで沈めたソン・ヤドン。
中国開催のメインイベントという重圧の中で、最後は打撃ではなくサブミッションで勝ち切った。地元ファンの期待を背負いながら、マカオの夜を最高の形で締めた一本勝ちだった。
この勝利でソンはバンタム級タイトル戦線への再浮上を強くアピール。次戦で誰と組まれるか、ここからのマッチメイクにも注目したい。
【コ・メインイベント・ライトヘビー級】ジャン・ミンヤン vs アロンゾ・メニフィールド 結果|メニフィールドが中国の注目株を1R TKO撃破!
- 【対戦】
・ジャン・ミンヤン(Zhang Mingyang /
)(19-8)
・アロンゾ・メニフィールド(Alonzo Menifield /
)(#15 / 18-6-1) - 【階級】ライトヘビー級 / Light Heavyweight(205lbs / 約93.0kg)
- 【結果】アロンゾ・メニフィールドがTKO(パンチ)で勝利
- 【ラウンド/時間】1R 4:15
試合結果まとめ
- 開始直後から両者が強打を交換する、ライトヘビー級らしい危険な打撃戦になった
- ジャン・ミンヤンはホーム開催の中国勢として大きな期待を背負っていたが、メニフィールドは下がらずに圧力をかけ続けた
- 1R終盤、メニフィールドがパンチをまとめてジャンを後退させると、そのままラッシュ。レフェリーが間に入り、1R 4分15秒でTKO決着となった
分析:大番狂わせの理由
この試合は、ジャン・ミンヤンが事前オッズで有利と見られていた一戦でした。
中国開催、コ・メインイベント、そしてジャン自身の高いフィニッシュ率。流れだけを見れば、会場の空気はジャンに傾きやすい状況。
ただ、メニフィールドはその空気を力でねじ伏せました。
ポイントは、メニフィールドが「待ち」の展開にしなかったこと。
ジャンに距離を作らせず、開始からプレッシャーをかけて打ち合いに持ち込んだ。ジャンも強打で応戦したが、メニフィールドは被弾を恐れず前に出続け、最後はパンチの連打で防御を崩した。
ジャンは一発の破壊力がある選手ですが、今回はメニフィールドの圧と手数に飲み込まれた形でした。
単なるラッキーパンチではなく、相手の得意な打撃戦に正面から入り、そのまま押し切った勝利だったと言えます。
Fight of the Night受賞
この試合は、UFCマカオのFight of the Night(FOTN)に選出。
1Rから危険な打撃が飛び交い、最後はアンダードッグだったメニフィールドがTKOで勝ち切る劇的な展開。会場の期待を背負った中国勢のジャンが倒されるという意味でも、インパクトは大きかった。
今大会ではボーナス額が通常より大きく、Fight of the Night(FOTN)に選ばれたメニフィールドとジャンには、それぞれ10万ドルのボーナスが支払われた。
まとめ
中国勢の注目株としてコ・メインに登場したジャン・ミンヤンだったが、勝利をつかんだのはアロンゾ・メニフィールド。
1R 4分15秒、パンチによるTKO勝利。しかも相手のホームに近い空気の中で、事前評価を覆してのフィニッシュ。
メニフィールドにとっては、ライトヘビー級ランキング内で存在感を示す大きな一勝。ジャンにとっては痛い敗戦となったが、試合そのものはFight of the Nightにふさわしい、火花の散る打撃戦でした。
【メインカード・ヘビー級】セルゲイ・パブロビッチ vs タリソン・テイシェイラ 結果|パブロビッチが0:39の電撃KO
- 【対戦】
・セルゲイ・パブロビッチ(Sergei Pavlovich /
)(#3 / 21-3)
・タリソン・テイシェイラ(Tallison Teixeira /
)(#15 / 9-2) - 【階級】ヘビー級 / Heavyweight(265lbs / 約120.2kg)
- 【結果】セルゲイ・パブロビッチがKO(パンチ)で勝利
- 【ラウンド/時間】1R 0:39
試合結果まとめ
- 開始直後からパブロビッチが前に出て、テイシェイラにプレッシャーをかけた
- パブロビッチの強烈なパンチでテイシェイラが後退。ケージ際で一気に防戦へ追い込まれた
- 最後はパブロビッチがパンチをまとめ、レフェリーがストップ。開始わずか39秒の電撃KO決着となった
分析:パブロビッチの破壊力
この試合で改めて見えたのは、パブロビッチの「初速」と「一度効かせた後の詰めの速さ」でした。
テイシェイラは#15ランカーで、体格もあり、序盤から危険な打撃を持つヘビー級の若手。
決して楽な相手ではありませんでしたが、パブロビッチは様子見に時間を使わず、開始直後から距離を詰めて圧力をかけた。
ヘビー級では一発で流れが変わる。
だからこそ、先に相手を下がらせることが重要で、パブロビッチはその主導権争いで一気に勝った。
パンチでテイシェイラを崩し、後退させ、ケージ際で逃げ場を奪う。
そこからの追撃までが非常に速かった。単なる一発のKOではなく、相手に反撃の時間を与えない「潰し切るフィニッシュ」だったと言えます。
今後のヘビー級戦線
パブロビッチは#3ランカーとして、すでにヘビー級タイトル戦線に絡む位置にいます。
近年はトム・アスピナル戦での敗戦などもあり、トップ戦線での立ち位置をもう一度固める必要があった。そういう意味で、今回の39秒KOはかなり大きい。
試合後にはタイトル戦、もしくはタイトル挑戦者を決めるような上位対決を求めており、次戦ではトップ5級との再浮上マッチが組まれる可能性も十分にあります。短時間で危険なランカーを仕留めたことで、パブロビッチはヘビー級上位陣に改めて存在感を示した。
まとめ
セルゲイ・パブロビッチが、タリソン・テイシェイラを1R 39秒でKO。
ヘビー級らしい「一発で空気が変わる怖さ」と、パブロビッチのフィニッシュ力が凝縮された一戦だった。
テイシェイラにとっては厳しい敗戦となったが、パブロビッチにとってはタイトル戦線への再アピールに成功した勝利。わずか39秒で、ヘビー級トップコンテンダーとしての破壊力をもう一度見せつけた。
【メインカード・バンタム級】朝倉海 vs キャメロン・スモザーマン 結果|朝倉海が1R KOでUFC初勝利!
- 【対戦】
・朝倉海(Kai Asakura /
)(22-6)
・キャメロン・スモザーマン(Cameron Smotherman /
)(12-7) - 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135lbs / 約61.2kg)
- 【結果】朝倉海がKO(パンチ)で勝利
- 【ラウンド/時間】1R 1:50
試合結果まとめ
- 開始直後から朝倉海が前に出て、スモザーマンにプレッシャーをかけた
- 朝倉の右がヒットし、スモザーマンが後退。そこから一気に追撃へ移行した
- 最後は左フックでスモザーマンを沈め、1R 1分50秒でKO勝利。朝倉がUFC初勝利をつかんだ
分析:UFC初勝利に必要だった「バンタム級復帰」
この試合の大きなポイントは、朝倉海がバンタム級に戻ってきたこと。
朝倉はUFC加入後、いきなりフライ級タイトル戦でアレシャンドレ・パントージャに挑戦。その後もティム・エリオットに敗れ、UFCでは苦しいスタートを切っていた。
だが、今回のスモザーマン戦では本来のバンタム級に復帰。
RIZIN時代に見せていたスピード、踏み込み、打撃の爆発力がかなり戻っていた。
特に良かったのは、効かせてから仕留めるまでの速さ。
右でスモザーマンを下がらせると、朝倉海は無理に大振りせず、追撃のタイミングを逃さなかった。最後は左フックで仕留め、相手に立て直す時間を与えない完璧なフィニッシュでした。
これは単なる一勝ではなく、朝倉がUFCで生き残るための答えを示した試合だったと言える内容でした。
Performance of the Night受賞
この鮮烈な1R KO勝利により、朝倉海はPerformance of the Night(POTN)を受賞。
今大会ではボーナス額が通常より大きく、Performance of the Night(POTN)に選ばれた朝倉は10万ドルのボーナスを獲得!
UFC初勝利、バンタム級復帰、そしてボーナス獲得!
朝倉海にとっては、これ以上ない形で流れを変える一戦になりました。
まとめ
元RIZINバンタム級王者の朝倉海が、キャメロン・スモザーマンを1R 1分50秒でKO。
UFCデビュー戦ではなく、UFC初勝利!
フライ級で苦しんだ流れを断ち切り、本来のバンタム級で持ち味の打撃を爆発させた。日本MMAにとっても大きなニュースであり、朝倉海にとってはUFCキャリアをつなぎ直す重要な勝利となりました。
次戦でいきなり上位ランカーというよりは、まずはバンタム級での連勝を狙うマッチメイクが現実的だと思います。とはいえ、このKO勝利で朝倉海の名前が再びバンタム級で注目されることは間違いないはずです。
【メインカード・ウェルター級】ジェイク・マシュース vs カールストン・ハリス 結果|マシューズが3Rフルを支配し判定勝利
- 【対戦】
・ジェイク・マシュース(Jake Matthews /
)(23-8)
・カールストン・ハリス(Carlston Harris /
)(19-8) - 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170lbs / 約77.1kg)
- 【結果】ジェイク・マシュースが判定(全員一致)で勝利(30-25, 30-27, 30-27)
- 【ラウンド/時間】3R 終了
試合結果まとめ
- 当初はムスリム・サリホフとの対戦予定だったが、サリホフ欠場によりカールストン・ハリスが代役出場した
- マシューズは打撃とグラウンドコントロールを組み合わせ、3Rを通してハリスに主導権を渡さなかった
- ジャッジ1名が30-25を付けるほどの大差判定。マシューズが内容面でも明確な完勝を収めた
分析:マシューズが見せた総合力
この試合で目立ったのは、ジェイク・マシュースの完成度の高さでした。
当初の相手はムスリム・サリホフだったが、欠場によりカールストン・ハリスに変更。
相手が変わると、距離感も警戒すべき武器も変わる。普通なら調整が難しい状況だが、マシューズはその影響をほとんど感じさせなかった。
打撃ではハリスの前進を止め、グラウンドでは上を取って長い時間コントロール。
派手な一発で倒す試合ではなかったが、15分間を通してやるべきことを積み重ねた内容でした。
特に印象的だったのは、試合を荒らさなかったこと。
ハリスは代役出場とはいえ、フィジカルが強く、組みの展開でも危険な選手。
そこで無理にフィニッシュを狙いすぎると、逆にスクランブルで流れを失うリスクもあった。マシューズはそのリスクを管理しながら、打撃、ポジション、コントロールで確実にポイントを積み上げた。
判定決着ではあるが、内容はかなり一方的。
30-25というスコアが出たことからも、マシューズがどれだけ試合を支配していたかが分かる。
代役出場のハリスには厳しい展開
カールストン・ハリスにとっては、ショートノーティスでの出場という難しい条件でした。
本来の対戦相手ではなかったとはいえ、メインカードで結果を出せば一気に流れを変えられるチャンスでもありました。
だが、今回はマシューズの圧力とコントロールを崩せず、3Rを通して苦しい時間が続いた。
ハリスはこれで連敗が続く形となり、ウェルター級での立て直しが必要になる形になりました。一方のマシューズは、危なげない判定勝利で再び上昇のきっかけをつかんだ。
まとめ
ジェイク・マシュースが、カールストン・ハリスを3R終了の全員一致判定で撃破!
フィニッシュ多発のUFCマカオの中では数少ない判定決着でしたが、内容はマシューズの完勝。
打撃、グラウンド、コントロールをバランスよく使い、ハリスに大きな反撃のチャンスを与えなかった。
当初予定されていたサリホフ戦ではなかったものの、相手変更にしっかり対応して勝ち切った点は大きい。マシューズにとっては、ウェルター級で再び存在感を示すための価値ある一勝となった。
【メインカード・フライ級】アレックス・ペレス vs ス・ムダルジ 結果|偶発的ローブローでノーコンテスト
- 【対戦】
・アレックス・ペレス(Alex Perez /
)(#11 / 26-10・1NC)
・ス・ムダルジ(Sumudaerji /
)(19-7・1NC) - 【階級】フライ級 / Flyweight(125lbs / 約56.7kg)
- 【結果】ノーコンテスト(偶発的ローブローにより続行不能)
- 【ラウンド/時間】2R 1:45
試合結果まとめ
- 2R、ス・ムダルジの前蹴りが偶発的にペレスの下腹部へ入り、試合が中断された
- ペレスには回復時間が与えられたが、ダメージが大きく試合続行は不可能と判断された
- 公式結果はノーコンテスト。勝敗はつかず、両者の勝ち星・負け星は動かない形となった
分析:ス・ムダルジにとっては悔しすぎるノーコンテスト
この試合は、不運な結末となりました。
特にス・ムダルジにとっては、かなり悔いの残る終わり方だったはず。
2Rに入ってからペレスを打撃で効かせ、流れをつかみかけていた。中国開催のメインカードで、ランカー相手に大きなアピールをするチャンスだった。
しかし、その直後に偶発的なローブローが発生。ペレスは強いダメージを受け、回復時間を使っても試合に戻ることができなかった。
ルール上、故意ではない反則によって試合続行不能になったため、結果はノーコンテスト。どちらにも勝敗はつかず、試合そのものが記録上は流れる形になった。
内容だけを見れば、ス・ムダルジが良い展開を作っていた。だが、公式結果としては勝利にならない。MMAの怖さというより、競技の中で起きてしまう不運がそのまま出た一戦だった。
ペレスへのダメージと再戦の可能性
ペレスにとっても、もちろん厳しい結末でした。
ローブローのダメージで続行不能となり、勝敗以前に身体への影響が心配される終わり方だった。試合後には状態確認が必要になるほどのアクシデントとなり、まずはコンディションの回復が最優先になる。
一方で、試合内容が途中で止まった以上、再戦が組まれても不思議ではない。ペレスはランカーとして立場を守りたい選手であり、ス・ムダルジはトップ15入りを狙う立場。今回の結末では、どちらにとっても完全な答えは出ていない。
まとめ
アレックス・ペレス vs ス・ムダルジは、2R 1分45秒、偶発的ローブローによりノーコンテスト。
ス・ムダルジが流れをつかみかけていた中でのアクシデントだっただけに、非常に消化不良な結末となった。
ペレスに勝敗はつかず、ス・ムダルジにも勝利は記録されない。フライ級ランキング戦線にとっても、答えが先送りになった一戦になりました。両者の状況次第では、再戦が見たいカードとして残ることになりそうです。
【プレリム・ミドル級】イ・イサク vs ルイス・フェリペ・ジアス 結果|ジアスがUFCデビュー戦で1R TKO勝利
- 【対戦】
・イ・イサク(YiSak Lee /
)(8-2)
・ルイス・フェリペ・ジアス(Luis Felipe Dias /
)(18-5) - 【階級】ミドル級 / Middleweight(185lbs / 約83.9kg)
- 【結果】ルイス・フェリペ・ジアスがTKO(パンチ)で勝利
- 【ラウンド/時間】1R 3:40
試合結果まとめ
- 両者にとってUFCデビュー戦となったミドル級マッチ
- ジアスは序盤から強い打撃でプレッシャーをかけ、イ・イサクを下がらせる展開を作った
- 1R終盤、ジアスの右がヒット。ケージ際で崩れたイ・イサクに追撃のパウンドをまとめ、1R 3分40秒でTKO勝利を飾った
分析:ジアスが見せたUFC仕様のフィニッシュ力
この試合でルイス・フェリペ・ジアスが見せたのは、UFCデビュー戦とは思えないほど迷いのない攻めだった。
ジアスはDana White’s Contender Series(DWCS)を経てUFCにたどり着いたミドル級ファイター。
フィニッシュ力の高さを武器にしてきた選手ですが、UFC本戦の初戦で同じように倒し切れるかは、ひとつの大きなチェックポイントでした。
その答えは、かなり分かりやすかったです。
開始からジアスは前に出て、イ・イサクにプレッシャーをかけた。
イ・イサクもミドル級らしい体格と距離感を持つ選手だが、ジアスは相手に落ち着く時間を与えなかった。
特に良かったのは、効かせてからの詰め。
右の強打でイ・イサクを崩すと、すぐに距離を詰めて追撃!
ケージ際で逃げ場を奪い、パウンドをまとめてレフェリーストップを呼び込んだ。単に一発が当たっただけではなく、フィニッシュまでの判断が速かった。
UFCデビュー戦は、どれだけ実力があっても硬くなりやすいはずです。ただ、ジアスはその緊張を感じさせず、自分の強みである打撃とフィニッシュ力をそのままオクタゴンに持ち込んだ。
ジアスの今後
この勝利で、ジアスはUFCミドル級で好スタートを切りました。
もちろん、いきなり上位戦線に絡む段階ではないですが、UFCデビュー戦で1R TKO勝利という結果は、次戦のマッチメイクに向けて大きなアピールになったはずです。
UFCのミドル級は層が厚く、パワーだけで勝ち上がれる階級ではない。次はもう少し総合力を試される相手、あるいは打撃戦に付き合わないタイプとの対戦になる可能性もあります。
それでも、今回のように序盤から相手を下がらせ、効かせた瞬間に逃さないフィニッシュ力を見せられるなら、ジアスはプレリムの注目株として十分に名前を売っていける選手です。
まとめ
ルイス・フェリペ・ジアスが、イ・イサクを1R 3分40秒でTKO。
両者UFCデビュー戦という中で、よりインパクトを残したのはジアスでした。序盤から前に出て、右の強打で流れを作り、最後はケージ際の追撃で試合を終わらせた。
DWCSを経てUFC本戦でもフィニッシュ勝利。ジアスにとっては、ミドル級で存在感を示す最高のスタートになりました。
【プレリム・ウェルター級】ディン・ムン vs ホセ・ソウザ 結果|ソウザがスプリット判定でUFCデビュー戦を制す
- 【対戦】
・ディン・ムン(Ding Meng /
)(35-10)
・ホセ・ソウザ(José Souza /
)(9-1) - 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170lbs / 約77.1kg)
- 【結果】ホセ・ソウザがスプリット判定で勝利(30-27, 28-29, 29-28)
- 【ラウンド/時間】3R 終了
試合結果まとめ
- 両者にとってUFCデビュー戦となったウェルター級マッチ
- ディン・ムンはローキックと前進で流れを作ろうとしたが、ソウザは長いリーチとジャブで距離を管理した
- 3Rにはソウザのスピニング系の攻撃でディンがカット。接戦の末、2人のジャッジがソウザを支持し、スプリット判定で勝利した
分析:ソウザが接戦を拾えた理由
この試合は、ソウザが楽に勝った試合ではありませんでした。
ディン・ムンはキャリア40戦以上を経験しているベテランで、UFCデビュー戦とはいえ、試合慣れという面ではかなりの強みがあった。
実際、序盤からローキックを使いながら前に出て、ソウザの長い距離を潰そうとしていた。
一方のソウザは、リーチとジャブを使ってディンを外側から止める展開を狙った。ディンが入ってくるところに右や膝を合わせ、簡単には近距離の打ち合いに付き合わなかった。
ポイントになったのは、2R以降の印象点。
ディンはローキックと前進で手応えを作ったが、ソウザもクリンチ際の膝や長いジャブで見せ場を作った。
さらに3Rにはスピニング系の攻撃でディンをカットし、ジャッジに分かりやすいダメージの印象を残した。
スプリット判定になった通り、見る人によって評価が分かれる試合でしたが、ソウザは終盤に距離を取りながらリスクを管理し、勝ち逃げに近い形で判定をつかんだ。
派手なフィニッシュではありませんでしたが、UFCデビュー戦で接戦を勝ち切ったことには大きな価値があります。
ディン・ムンには悔しいホーム敗戦
ディン・ムンにとっては、かなり悔しい敗戦となりました。
中国開催のプレリムで、地元ファンの後押しを受けながらのUFCデビュー戦。しかも相手のソウザもUFC初戦で、勝てば一気に存在感を出せるチャンスでした。
内容的にも、ディンがローキックと前進でラウンドを取ったと見る余地はありましたが、実際に1人のジャッジはディンを支持しており、完全に一方的な敗戦ではありませんでした。
ただ、判定で勝つには、もう少し明確なラウンド支配が必要でした。特に3Rでカットを作られた場面は、試合全体の印象に影響した可能性が高い。
まとめ
ホセ・ソウザが、ディン・ムンを3R終了のスプリット判定で撃破!
スコアは割れたものの、ソウザは長いリーチ、ジャブ、要所の打撃で接戦をものにした。フィニッシュ多発のUFCマカオの中では地味な判定決着だったが、UFCデビュー戦を勝利で終えた意味は大きい。
ディン・ムンにとっては、ホームに近い中国開催で落とした悔しい一戦。ソウザにとっては、荒れた接戦を勝ち切ってUFCキャリアを白星で始める価値ある勝利となった。
【プレリム・バンタム級】アオリ・チロン vs コーディ・ハドン 結果|ハドンが2R、肝臓への膝でTKO勝利
- 【対戦】
・アオリ・チロン(Aoriqileng /
)(26-13・1NC)
・コーディ・ハドン(Cody Haddon /
)(9-1) - 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135lbs / 約61.2kg)
- 【結果】コーディ・ハドンがTKO(肝臓への膝→追撃のパンチ)で勝利
- 【ラウンド/時間】2R 2:11
試合結果まとめ
- 1Rはハドンがテイクダウンとグラウンドコントロールで主導権を握り、アオリ・チロンに自由な時間を与えなかった
- 2Rもハドンが前に出る展開を継続。アオリ・チロンの打撃を受けながらも距離を詰め、ボディへの膝を狙った
- 最後はハドンの膝がアオリ・チロンのボディを直撃。崩れたところに追撃のパンチをまとめ、2R 2分11秒でTKO勝利を飾った
分析:ハドンが見せた完成度の高い圧力
この試合でコーディ・ハドンが見せたのは、単なるフィニッシュ力だけではありませんでした。
1Rからハドンは、アオリ・チロンに気持ちよく打撃戦をさせませんでした。テイクダウンで倒し、バックを取り、グラウンドで削る。バンタム級らしいスピードだけでなく、相手を押さえ込むフィジカルとコントロール力が目立った。
アオリ・チロンは経験豊富な中国勢のベテランで、打撃の思い切りもある選手。距離を作って打ち合えば、危険なパンチをもらう可能性もあった。
だが、ハドンはその土俵に長く付き合いませんでした。
組みで削り、グラウンドで疲れさせ、2Rに入ってからも前進を止めない。最後の膝は一発のインパクトが大きかったが、そこに至るまでの圧力があったからこそ効いたフィニッシュでした。
特にボディへの膝は、受けた瞬間に体が止まる一撃。アオリ・チロンが崩れたあと、ハドンは迷わず追撃に入り、レフェリーストップを呼び込んだ。
ハドンはUFC2連勝
この勝利で、ハドンはUFCで2連勝!
2024年のUFCデビュー戦で白星を挙げた後、負傷による欠場もあり、今回が久々のオクタゴン復帰戦でした。その中で、経験あるアオリ・チロンを相手に2R TKO勝利。内容としてはかなり大きい。
バンタム級は層が非常に厚い階級ですが、ハドンのように打撃、組み、フィニッシュ力をバランスよく見せられる若手は目立ちやすい。
次戦では、もう少しUFC経験のある相手、あるいは同じく上昇中の若手とのサバイバル戦が組まれてもおかしくない。
一方のアオリ・チロンにとっては、中国開催で流れを作れなかった悔しい敗戦となった。序盤から主導権を握られ、最後はボディへの膝で止められる厳しい内容となりました。
まとめ
コーディ・ハドンが、アオリ・チロンを2R 2分11秒でTKO。
決め手はボディへの膝で、その前のグラウンドコントロールと前進圧力も含めて、ハドンの総合力が光った試合となりました。
アオリ・チロンにとっては中国開催で痛い敗戦。一方のハドンにとっては、UFC2勝目をフィニッシュで飾る大きなアピールになりました。バンタム級の若手として、次戦以降のマッチメイクにも注目したい。
【プレリム・バンタム級】鶴屋怜 vs ルイス・グルレー 結果|鶴屋怜が1Rリアネイキッドチョークで一本勝ち!
- 【対戦】
・鶴屋怜(Rei Tsuruya /
)(11-1)
・ルイス・グルレー(Luis Gurule /
)(11-4) - 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135lbs / 約61.2kg)
- 【結果】鶴屋怜が一本(リアネイキッドチョーク)で勝利
- 【ラウンド/時間】1R 3:19
試合結果まとめ
- 鶴屋怜が序盤から組みの展開に持ち込み、得意のグラップリングで主導権を握った
- テイクダウンからバックを奪うと、グルレーに大きな反撃の時間を与えずポジションをキープした
- 最後は背中からリアネイキッドチョークをセット。1R 3分19秒でタップを奪い、一本勝ちを飾った
分析:鶴屋怜が見せた“戻ってきた強さ”
この試合で鶴屋怜が見せたのは、まさに自分の勝ちパターンでした。
鶴屋はRoad to UFC Season 2フライ級トーナメント優勝者としてUFCに参戦した日本人ファイター。レスリングとグラップリングを軸に、相手を倒して、抑えて、バックを奪う展開を得意としている。
今回のグルレー戦でも、その強みがかなり分かりやすく出ました。
打撃で長く付き合うのではなく、早い段階で組みに入り、テイクダウンから支配する。バックを取ってからも焦って極めに行くのではなく、相手の動きを見ながらチョークをセットしていった。
リアネイキッドチョーク(RNC)は、単に首に腕を回せば決まる技ではなく、背中を取るまでの過程、相手の防御を剥がす細かい作業、そして逃げ道を消すコントロールが必要になります。
鶴屋はその一連の流れを1Rの中で完結させた。これは、グラップリングの完成度を改めて示す一本勝ちとなりました。
日本人選手として大きなフィニッシュ勝利
この勝利は、鶴屋にとってかなり大きい。
前戦でキャリア初黒星を喫していた鶴屋にとって、ここでどう立て直すかは重要なテーマでした。
しかも今回はバンタム級での一戦。普段のフライ級とは違う条件の中で、しっかり自分の武器を出して勝ち切った意味は大きいです。
相手のルイス・グルレーは、短期間で2度目のUFC出場となった選手。コンディション面では簡単な状況ではなかったが、UFCで経験を積んでいる相手でもあった。
その相手を1Rで仕留めたことで、鶴屋はUFC内での評価をもう一度押し上げる勝利をつかんだと言えます。
同じ大会では朝倉海も1R KO勝利を挙げており、日本人選手2人がそろってフィニッシュ勝利。日本MMAにとっても、非常に明るい結果となりました。
まとめ
鶴屋怜が、ルイス・グルレーを1R 3分19秒でリアネイキッドチョークで勝利。
テイクダウン、バックコントロール、チョークまでの流れが非常にスムーズで、鶴屋らしいグラップリングの強さが出た一戦となりました。
Road to UFC Season 2フライ級トーナメント優勝者としての実力を改めて示し、前戦の敗北からしっかり再起。朝倉海のKO勝利と並び、UFCマカオで日本人選手の存在感を高めるフィニッシュ勝利を上げました。
【プレリム・女子ストロー級】アンジェラ・ヒル vs ション・ジンナン 結果|ヒルが元ONE王者を完封し判定勝利
- 【対戦】
・アンジェラ・ヒル(Angela Hill /
)(#14 / 19-16)
・ション・ジンナン(Xiong Jing Nan /
)(19-3) - 【階級】女子ストロー級 / Women’s Strawweight(115lbs / 約52.2kg)
- 【結果】アンジェラ・ヒルが判定(全員一致)で勝利(30-27, 30-27, 30-27)
- 【ラウンド/時間】3R 終了
試合結果まとめ
- ション・ジンナンにとってはUFCデビュー戦。元ONE Championship女子ストロー級王者として大きな注目を集めた一戦だった
- ヒルは序盤から前に出て、打撃、クリンチ、膝を混ぜながらションに自分のペースを作らせなかった
- 3Rを通してヒルが手数と圧力で上回り、ジャッジ3者すべてが30-27を付ける全員一致判定勝利となった
分析:ヒルが見せたベテランの試合運び
この試合でアンジェラ・ヒルが見せたのは、まさにベテランの完成度でした。
相手のション・ジンナンは、ONE Championshipで長く王座に君臨してきた実力者。UFC初戦とはいえ、MMAキャリア全体で見ればトップレベルの経験を持つ選手。
だが、UFCのオクタゴンでの経験値という意味では、ヒルが大きく上回っていた。
ヒルは開始から前に出て、ションに距離を作らせなかった。打撃だけで勝負するのではなく、ケージ際のクリンチ、膝、細かいコンビネーションを混ぜながら、ションの反撃のリズムを崩していきました。
ションもパンチを返す場面はありましたが、ヒルの手数と圧力に押され、後手に回る時間が長かった。特に2R以降は、ヒルが前進を止めず、ションを下がらせる場面が目立った。
30-27×3というスコアは、単に差が開いたというより、ヒルが各ラウンドでやるべきことを明確に積み重ねた結果だったと言えます。
ション・ジンナンのUFC初戦は厳しい結果に
ション・ジンナンにとっては、かなり厳しいUFCデビュー戦に。
ONE Championshipで築いてきた実績は非常に大きく、UFCでも即戦力として期待されていたはず。だが、初戦からアンジェラ・ヒルというUFC女子ストロー級の超ベテランと当たったことで、オクタゴン特有のテンポとプレッシャーに苦しむ形となりました。
特にヒルの前進圧力、クリンチ、手数は、ションにとって対応しにくい要素だったといえます。ONEでの実績がそのままUFCで通用しないというより、UFC初戦でいきなり経験値の高い相手に当たった難しさが出た試合になりました。
一方のヒルにとっては、2連敗からの再起戦として非常に大きな勝利。41歳という年齢を感じさせない運動量で、元ONE王者を相手に3Rを取り切った内容は、女子ストロー級での存在感を改めて示す内容となりました。
まとめ
アンジェラ・ヒルが、ション・ジンナンを3R終了の全員一致判定で撃破!
スコアは30-27×3。ヒルが打撃、クリンチ、膝、前進圧力を組み合わせ、元ONE Championship女子ストロー級王者にUFCの厳しさを見せた一戦となりました。
ションにとってはUFCデビュー戦で苦い敗戦。一方のヒルにとっては、豊富なUFC経験とベテランの試合運びを証明する価値ある白星となった。
【プレリム・フェザー級】ズー・カンジエ vs ロドリゴ・ヴェラ 結果|ヴェラがUFCデビュー戦で1R 1分50秒KO勝利
- 【対戦】
・ズー・カンジエ(Zhu Kangjie /
)(21-5)
・ロドリゴ・ヴェラ(Rodrigo Vera /
)(22-1-1) - 【階級】フェザー級 / Featherweight(145lbs / 約65.8kg)
- 【結果】ロドリゴ・ヴェラがKO(パンチ)で勝利
- 【ラウンド/時間】1R 1:50
試合結果まとめ
- 両者にとってUFCデビュー戦となったフェザー級マッチ
- 序盤はズー・カンジエが前に出て、ジャブを使いながら攻勢を作ろうとした
- しかしヴェラが左フックで流れを変えると、一気に追撃。最後はパンチをまとめ、1R 1分50秒でKO勝利を飾った
分析:ヴェラがデビュー戦で見せた勝負強さ
この試合でロドリゴ・ヴェラが見せたのは、UFCデビュー戦とは思えない落ち着きでした。
相手のズー・カンジエも同じくUFCデビュー戦。
中国勢としてホームに近い声援を受けながら、序盤から前に出てリズムを作ろうとしていました。ジャブを使い、出入りを混ぜながら、ヴェラにプレッシャーをかける立ち上がり。
しかし、ヴェラはそこで崩れなかった。
序盤の混戦の中でも距離を見極め、ズーが入ってくるタイミングに左フックを合わせた。この一発で試合の流れが一気に変わった。ズーがダメージを受けた瞬間、ヴェラは迷わず距離を詰め、追撃のパンチをまとめた。
良かったのは、効かせた後の判断の速さ。
UFCデビュー戦では、倒せそうな場面で焦りすぎたり、逆に慎重になりすぎたりすることがある。だが、ヴェラはチャンスを逃さず、相手に回復の時間を与えなかった。
1R 1分50秒。短い時間の中で、相手の前進を受け止め、カウンターで流れを変え、最後まで仕留め切った。デビュー戦としてはかなりインパクトのある勝利。
ズー・カンジエには厳しいUFC初戦
ズー・カンジエにとっては、悔しいUFCデビュー戦に。
Road to UFCを経てUFC本戦にたどり着いた中国勢として、マカオ大会で大きな期待を背負っていた。序盤の入りは悪くなく、前に出て攻める姿勢も見せていた。
しかし、UFCでは一瞬の被弾がそのまま試合終了につながる。今回も、ヴェラの左フックをきっかけに一気に流れを失い、立て直す時間を与えられなかった。
一方のヴェラは、フェザー級でいきなり名前を売ることに成功した。試合後戦績は22勝1敗1分。経験値のあるファイターが、UFC初戦でしっかり結果を出した形となりました。
この勝利で、ヴェラは次戦以降も注目される存在になったはずです。いきなり上位戦線という段階ではないですが、フェザー級プレリム戦線で面白い存在になっていく可能性は十分にあるはずです。
まとめ
ロドリゴ・ヴェラが、ズー・カンジエを1R 1分50秒でKO。
序盤はズーが前に出る場面もあったが、ヴェラが左フックで流れを変え、追撃のパンチで一気に試合を終わらせた。
両者UFCデビュー戦という中で、より強いインパクトを残したのはヴェラ。ペルー出身のフェザー級ファイターが、UFCマカオで鮮烈な第一歩を刻んだ一戦だった。
【プレリム・女子ストロー級】ロマ・ルックブンミー vs ジャケリニ・アモリン 結果|アモリンが1Rアームバーで一本勝ち
- 【対戦】
・ロマ・ルックブンミー(Loma Lookboonmee /
)(10-5)
・ジャケリニ・アモリン(Jaqueline Amorim /
)(#13 / 11-2) - 【階級】女子ストロー級 / Women’s Strawweight(115lbs / 約52.2kg)
- 【結果】ジャケリニ・アモリンが一本(アームバー)で勝利
- 【ラウンド/時間】1R 4:04
試合結果まとめ
- アモリンが序盤から組みの展開を狙い、ルックブンミーをケージ際へ押し込んだ
- ルックブンミーはテイクダウンを耐える場面もあったが、スクランブルの中でアモリンが上を取ってポジションを進めた
- 最後はサイドコントロール付近から腕を孤立させ、アームバーをセット。1R 4分04秒でタップを奪った
分析:アモリンが柔術力でムエタイ巧者を封じた
この試合でジャケリニ・アモリンが見せたのは、女子ストロー級でもトップクラスのグラップリング力。
ロマ・ルックブンミーはムエタイをベースにした打撃巧者で、近距離のヒザやクリンチワークにも強い選手。簡単に組ませるタイプではなく、実際に序盤はアモリンのテイクダウンを耐える場面もあった。
だが、アモリンは一度の失敗で止まらなかった。
ケージ際で組み続け、足関節を絡めるような仕掛けからスクランブルを作ると、最終的に上を取ることに成功。そこからサイドコントロールへ移り、ルックブンミーの腕を孤立させた。
アームバーは、極めの形だけを見ると一瞬に見える。だが、その前には相手を倒す、上を取る、腕を分離する、逃げ道を消すという細かい積み重ねがある。
アモリンはその流れを1Rの中で完結させた。打撃戦に長く付き合わず、自分の得意なグラウンドに引き込み、最後は柔術家らしい一本で試合を終わらせた。
アモリンはストロー級ランカーとして存在感を再アピール
アモリンにとって、この勝利はかなり大きい。
前戦で連勝が止まっていた中で、ここで再び一本勝ちを挙げた。しかも相手はUFC経験豊富なルックブンミー。ムエタイベースの難敵を相手に、1Rで自分の土俵に持ち込んで仕留めた意味は大きい。
女子ストロー級は層が厚く、打撃型、レスリング型、柔術型の選手がひしめく階級。その中で、アモリンのように「一度グラウンドに持ち込めば一気に極め切る」タイプは、対戦相手にとってかなり厄介。
今回のアームバー勝利で、アモリンは改めて女子ストロー級のグラップリング脅威として存在感を示した。次戦では、より上位のランカー、あるいはグラップリングを警戒してくる相手との試合が組まれてもおかしくない。
まとめ
ジャケリニ・アモリンが、ロマ・ルックブンミーを1R 4分04秒でアームバーで勝利。
ルックブンミーの打撃に長く付き合わず、組み、スクランブル、ポジション取り、アームバーまで一気に持ち込んだ内容だった。
女子ストロー級の中でも、アモリンの柔術は明確な武器になる。今回の一本勝ちは、ランキング戦線で再び存在感を高める大きな勝利となった。
ポストファイトボーナス
UFCマカオでは、フィニッシュで存在感を示した選手たちがボーナスを獲得。
ここでは、Performance of the Night、Fight of the Night、さらにフィニッシュボーナスを獲得した選手を整理します。
- 【Performance of the Night($100,000)】
・ソン・ヤドン
メインイベントで元UFCフライ級王者デイヴソン・フィゲイレードを2R 4:42、ギロチンチョークで一本。母国中国での大一番で、バンタム級上位戦線に踏みとどまる大きな勝利となった。今回の受賞はキャリア7度目のUFCボーナス - 【Performance of the Night($100,000)】
・朝倉海
キャメロン・スモザーマンを1R 1:50、パンチによるKOで撃破。UFCデビュー戦ではなく、UFC3戦目でつかんだ待望の初勝利。RIZIN時代から磨いてきた爆発力ある打撃を、オクタゴンでも証明した - 【Fight of the Night(各$100,000)】
・アロンゾ・メニフィールド vs ジャン・ミンヤン
ライトヘビー級のコ・メインイベントは、開始直後から激しい打ち合いに。メニフィールドが1R 4:15にTKO勝利を収め、地元中国勢のジャンを止めた波乱の一戦が大会ベストバウトに選ばれた
全試合一覧|UFCマカオ 結果
| カード | 勝者 | 方法 | R/時間 |
|---|---|---|---|
| メイン・BW | ソン・ヤドン | 一本(ギロチンチョーク)★POTN | 2R 4:42 |
| コ・メイン・LHW | アロンゾ・メニフィールド | TKO(パンチ)★FOTN | 1R 4:15 |
| メイン・HW | セルゲイ・パブロビッチ | KO(パンチ) | 1R 0:39 |
| メイン・BW | 朝倉海 | KO(パンチ)★POTN | 1R 1:50 |
| メイン・WW | ジェイク・マシュース | UD(判定3-0) | 3R 5:00 |
| メイン・FLW | — | ノーコンテスト(偶発的なローブロー) | 2R 1:45 |
| プレリム・MW | ルイス・フェリペ・ジアス | TKO(パンチ) | 1R 3:40 |
| プレリム・WW | ホセ・ソウザ | SD(判定2-1) | 3R 5:00 |
| プレリム・BW | コーディ・ハドン | TKO(膝) | 2R 2:11 |
| プレリム・BW | 鶴屋怜 | 一本(リアネイキッドチョーク) | 1R 3:19 |
| プレリム・WSW | アンジェラ・ヒル | UD(判定3-0) | 3R 5:00 |
| プレリム・FW | ロドリゴ・ヴェラ | KO(パンチ) | 1R 1:50 |
| プレリム・WSW | ジャケリニ・アモリン | 一本(アームバー) | 1R 4:04 |
※UD=ユナニマス判定、SD=スプリット判定、BW=バンタム級、LHW=ライトヘビー級、HW=ヘビー級、WW=ウェルター級、FLW=フライ級、MW=ミドル級、FW=フェザー級、WSW=女子ストロー級。
★FOTN=Fight of the Night、★POTN=Performance of the Night。ペレス vs ス・ムダルジは偶発的なローブローによりノーコンテストとなりました。
総まとめ|UFCマカオをひと言で振り返ると
UFCマカオは「フィニッシュで語れる大会」でした。
全13試合のうち9試合がKO・TKO・一本決着。判定は3試合、ノーコンテストが1試合という内訳で、数字以上にインパクトのあるフィニッシュが続いた一夜となりました。
中国開催ということで、現地ファンは中国勢の活躍に大きな期待を寄せていた。
しかし、ソン・ヤドン以外の中国勢は勝利に届かず、厳しい結果が並んでしまいました。そんな重たい流れの中で、最後にソンが元UFCフライ級王者デイヴソン・フィゲイレードを2Rギロチンで仕留め、メインイベントの主役として大会を締めくくりました。
日本人選手では、朝倉海と鶴屋怜の2名がともにフィニッシュ勝利!
朝倉はキャメロン・スモザーマンを1R KOで下し、待望のUFC初勝利をマーク。鶴屋はルイス・グルレーを1Rリアネイキッドチョーク(RNC)で仕留め、前戦からの再起を鮮やかに果たした。
大会全体として見ると、UFCマカオはアジア勢の明暗がはっきり分かれたイベントとなりました。
中国勢は苦しみ、日本人選手は結果を残し、海外勢も強烈なフィニッシュを連発した。マカオという特別な舞台で、UFCのアジア展開の熱量と、各国ファイターのサバイバル感が同時に見えた大会となりました。
関連記事
よくある質問|UFCマカオ結果
Q1
UFCマカオのメインイベントの結果は? タップで答え
- 1Rはフィゲイレードが細かい打撃と圧で見せ場を作る立ち上がり
- 2R終盤、フィゲイレードが組みに入ったところでソン・ヤドンがギロチンチョークをセット
- ソン・ヤドンはこの勝利でPerformance of the Night(POTN)も受賞
Q2
朝倉海はUFCマカオで勝ちましたか? タップで答え
- 元RIZINバンタム級王者の朝倉海が、バンタム級復帰戦で結果を出した
- 右でスモザーマンを効かせ、追撃の左フックでKO
- 鮮烈なフィニッシュが評価され、Performance of the Night(POTN)も受賞
Q3
鶴屋怜はUFCマカオで勝ちましたか? タップで答え
- Road to UFC Season 2フライ級トーナメント優勝者としての実力を改めて証明
- この試合はバンタム級で行われ、鶴屋は得意のグラップリングで主導権を握った
- 朝倉海とともに、日本人選手2名が同大会でフィニッシュ勝利を飾った
Q4
UFCマカオのボーナス受賞者は? タップで答え
- Performance of the Night:ソン・ヤドン、朝倉海(各10万ドル)
- Fight of the Night:アロンゾ・メニフィールド、ジャン・ミンヤン(各10万ドル)
- その他のフィニッシュボーナス:セルゲイ・パブロビッチ、ルイス・フェリペ・ジアス、コーディ・ハドン、鶴屋怜、ロドリゴ・ヴェラ、ジャケリニ・アモリン(各2万5,000ドル)
Q5
UFCマカオのフィニッシュ数はどれくらいでしたか? タップで答え
- フィニッシュ決着:9試合
- 判定決着:3試合(マシューズ vs ハリス、ホセ・ソウザ vs ディン・ムン、ヒル vs ション・ジンナン)
- ノーコンテスト:1試合(アレックス・ペレス vs ス・ムダルジ)