結果|UFCパース プラテスが元王者デラ・マダレナを3R TKO!全13試合まとめ
UFCパース(デラ・マダレナvsプラテス)2026 試合結果まとめ|全13試合
- 大会:UFC Fight Night: Della Maddalena vs Prates(UFCパース / UFC Fight Night 275)
- 日時:日本時間 2026年5月2日(土)(現地パース:2026年5月2日・AWST)
- 開催地:RACアリーナ/パース(オーストラリア・西オーストラリア州)
- メインイベント:ウェルター級 ジャック・デラ・マダレナ vs カルロス・プラテス
UFCパース 2026の結果サマリー
メインイベントは、カルロス・プラテスがジャック・デラ・マダレナを3R 3:17、TKOで下しました。
プラテスは、カーフキック、ヒザ、パンチ、エルボーを織り交ぜながら序盤から主導権を握り、2R終盤には強烈なレッグキックでデラ・マダレナをダウン。
3Rにもハイキック、ヒザ、レッグキックで畳みかけ、最後は倒れたデラ・マダレナにエルボーを浴びせてレフェリーストップ。
敵地パースで、ウェルター級タイトル戦線への存在感を一気に高める圧巻の勝利となりました。
コ・メインでは、地元パースを拠点とするクイラン・サルキルドが、ライト級ランキング12位のベニール・ダリウシュを1R 3:29、TKOで撃破!
序盤にダリウシュの左を受けてヒヤリとする場面もありましたが、組みの攻防を耐えると、右の強打から一気に形勢逆転。最後は追撃のパウンドでストップを呼び込み、UFC5連勝を飾りました。
大会全体では、全13試合中7試合がフィニッシュ。フィニッシュ率は約54%と、パースの観客にとっても、画面越しのファンにとっても、かなり満足度の高い爆発的な大会になりました。
- プラテスがデラ・マダレナを3R TKOで撃破し、ウェルター級タイトル戦線へ強烈アピール
- パースを拠点とするサルキルドが、ライト級12位ダリウシュを1R TKOで撃破しUFC5連勝
- メインカード6試合中4試合がフィニッシュ。大会全体では全13試合中7試合がフィニッシュ
- 全体のフィニッシュ率は約54%。判定決着も含めて、オーストラリア勢の存在感が際立つ大会に
この試合の見どころ事前記事はこちら
目次
- UFCパース 2026 結論:どんな大会だった?
- 【メインイベント・WW】デラ・マダレナ vs プラテス 結果
- 【コ・メイン・LW】ダリウシュ vs サルキルド 結果
- 【メインカード・FLW】エリオット vs エルセグ 結果
- 【メインカード・FW】ラヒキ vs シュミット 結果
- 【メインカード・HW】ガジエフ vs ペリチッチ 結果
- 【メインカード・HW】トゥイバサ vs サザランド 結果
- 【プレリム・MW】ラウストン vs ブリチェック 結果
- 【プレリム・LHW】タファ vs クリスチャン 結果
- 【プレリム・MW】マルクーン vs マーシャート 結果
- 【プレリム・BW】シックネス vs モラレス 結果
- 【プレリム・MW】ジョンストン vs シャルツ 結果
- 【プレリム・WW】ミケイレフ vs ゴリンボ 結果
- 【プレリム・LW】スティール vs ドム・マー・ファン 結果
- ボーナス受賞者
- 全試合結果一覧
- 総まとめ
- よくある質問(FAQ)
UFCパース 2026 結論:どんな大会だった?
UFCパースは、フィニッシュ率約54%という爆発力と、カルロス・プラテスの圧倒的なパフォーマンスが際立った全13試合の大会でした。
メインイベントでは、カルロス・プラテスが元ウェルター級王者ジャック・デラ・マダレナ(JDM)を3R TKOで撃破!
カーフキックで前足を削り、ヒザ、エルボー、パンチを高精度で組み合わせながら、最後はグラウンドパウンドで試合を終わらせました。
「ナイトメア」の異名どおり、相手の武器を一つずつ奪っていくような、MMAの教科書に載せたいレベルの完勝でした。
コ・メインでは、パースを拠点とするクイラン・サルキルドがUFCライト級ランキング12位のベニール・ダリウシュを1R TKOで撃破!
序盤にダウンを奪われる苦しい立ち上がりから一気に巻き返し、パースのファンを爆発させる逆転劇を見せました。
さらにメインカードでは、ブランド・ペリチッチがシャミル・ガジエフを2R KO。
マルワン・ラヒキがオリー・シュミットを1R TKO。
プレリムでもジュニア・タファのKO、ウェス・シャルツとコーディ・スティールの一本勝ちがあり、要所でフィニッシュが飛び出す熱い夜となりました。
- プラテスが3R TKOでデラ・マダレナを撃破。ウェルター級タイトル戦線の有力候補級に浮上
- 地元サルキルドが#12ダリウシュを1R TKOで倒しUFC5連勝。ランキング入りへ大きく前進
- ペリチッチがガジエフを2R KOし、シャミル・ガジエフとの一戦でFight of the Night(FOTN)を受賞
- ラヒキが無敗のまま9-0に。DWCS出身の23歳プロスペクトが連続フィニッシュで存在感を高める
- 全13試合中7試合がフィニッシュ(TKO×3・KO×2・一本×2)。フィニッシュ率約54%の爆発的な大会に
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大会を彩った3つのドラマ
- 【”ナイトメア”が見せた完璧な試合解体】
プラテスは開始からカーフキックでデラ・マダレナの前足を徹底的に削り、ヒザ、エルボー、パンチを織り交ぜながら主導権を握った。2Rにはカーフキックで相手を崩し、3Rも脚へのダメージを起点にダウンを奪うと、最後はグラウンドパウンドでTKO勝利。打撃の種類を散らしながら相手の動きを封じた「総合力の勝利」と言える試合内容。 - 【地元の英雄が証明した実力】
パースを拠点とするサルキルドは序盤にダリウシュの打撃でダウンを喫しながら、フェンス際の攻防をしのいだあとに一気に反撃。パンチの連打でダリウシュを崩し、1R 3分29秒でTKO勝利を収めた。UFC5連勝という結果は、ライト級トップ15入りを強く印象づけるステートメントになった。 - 【オーストラリア勢が主役になった夜】
プレリムからメインカードにかけて、地元・オーストラリア勢が次々と存在感を示した。タファのKO、ロウストンの判定勝利、マルクーンの接戦勝利、シックネスの判定勝利に加え、サルキルド、エルセグ、ペリチッチ、ラヒキも勝利。唯一メインイベントではブラジルのプラテスが地元のデラ・マダレナを破ったが、それすらも「世界水準の強さを目撃した夜」として、パース大会の価値を高める結果になった。
| 今大会のデータスナップショット | |
|---|---|
| 総試合数 | 13試合(メインカード6・プレリム7) |
| フィニッシュ | 7試合(TKO×3・KO×2・一本×2) |
| 判定決着 | 6試合(フィニッシュ率 約54%) |
| ボーナス受賞 | ・POTN:プラテス、サルキルド ・FOTN:ペリチッチ vs ガジエフ(各$100,000) |
※フィニッシュ率は全13試合中7試合がフィニッシュ決着だったことをもとに算出しています。
※選手のランキングは試合前時点のものです。試合後の公式ランキング更新で変動する場合があります。
【メインイベント・ウェルター級】ジャック・デラ・マダレナ vs カルロス・プラテス 結果|プラテスが3R TKO!カーフキックで元王者を解体
- 【対戦】
・ジャック・デラ・マダレナ(Jack Della Maddalena /
)(#1 / 18-4)
・カルロス・プラテス(Carlos Prates /
)(#5 / 24-7)
- 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170ポンド/約77.11kg)
- 【結果】カルロス・プラテスがTKO勝ち(レッグキック&エルボー)
- 【ラウンド/時間】3R 3:17
試合結果まとめ
- カルロス・プラテスがジャック・デラ・マダレナを3R 3:17、TKOで下した
- プラテスはカーフキック、ヒザ、エルボー、パンチを高精度で使い分け、デラ・マダレナを試合を通して苦しめた
- デラ・マダレナも序盤に前へ出て組みやテイクダウンを作ったが、プラテスはすぐに立て直し、スタンドの攻防で主導権を強めていった
- 試合後、プラテスはウェルター級タイトルマッチへの意欲を示し、王座挑戦を強くアピールした
カーフキックが試合の流れを決めた3ラウンド
1Rはデラ・マダレナが積極的に前へ出た。
ジャブから組みに移行しようとする場面や、パンチでプレッシャーをかける場面もあった。プラテスは冷静に距離を取りながら、カーフキック、ジャブ、ヒザで対応。
終盤にはデラ・マダレナがテイクダウンを奪ったが、大きなダメージや決定的な展開にはつながらなかった。
2R、プラテスはさらにギアを上げた。ヒザが頭部とボディに入り始め、ジャブとエルボーでもデラ・マダレナを削っていく。
デラ・マダレナもテイクダウンや打撃で反撃を見せたが、プラテスのカーフキックが右足に蓄積。ラウンド終盤にはカーフキックで崩れる場面もあり、デラ・マダレナは足を引きずるようにコーナーへ戻った。
3R、カーフキックで崩してグラウンドパウンドで試合終了
3Rに入ると、デラ・マダレナは右足へのダメージをかばうようにスタンスを変えながら試合を続けた。
しかしプラテスは攻撃の圧を緩めず、ヒザ、エルボー、カーフキックを組み合わせてさらにダメージを重ねる。
最後はカーフキックでデラ・マダレナをキャンバスに崩し、グラウンドで重いエルボーとパウンドを連打。レフェリーが割って入り、試合はストップされた。
試合終了は3R 3:17。
元UFC王者の地元パースで、プラテスはウェルター級タイトル戦線に強烈な存在感を刻み込んだ。
まとめ
プラテスは試合を通じて、カーフキックで相手のフットワークを奪い、ヒザとエルボーで中距離から近距離を支配した。
派手な一撃だけではなく、相手の動きを少しずつ削っていく完成度の高い勝利になりました。
デラ・マダレナにとっては地元での痛い敗戦となったが、プラテスの完成度はそれ以上でした。
試合後のアピール通り、ウェルター級タイトル戦線でプラテスの名前は避けて通れない存在にこの試合結果が証明しました。
【コ・メイン・ライト級】ベニール・ダリウシュ vs クイラン・サルキルド 結果|サルキルドがダリウシュを1R TKO!UFC5連勝でトップ15入りへ大前進
- 【対戦】
・ベニール・ダリウシュ(Beneil Dariush /
)(#12 / 23-8-1D)
・クイラン・サルキルド(Quillan Salkilld /
)(NR / 12-1)
- 【階級】ライト級 / Lightweight(155ポンド/約70.31kg)
- 【結果】クイラン・サルキルドがTKO勝ち(パンチ)
- 【ラウンド/時間】1R 3:29
試合結果まとめ
- クイラン・サルキルドがベニール・ダリウシュを1R 3:29、TKO(パンチ)で下した
- 序盤にダリウシュの左の打撃でダウン気味に崩されたが、すぐに立て直してテイクダウンの圧を耐えた
- フェンス際の攻防をしのいだあと、右のパンチを起点に一気に連打をまとめて逆転TKOを決めた
- サルキルドはUFC5連勝、うち4試合がフィニッシュ。ライト級ランキング入りへ大きく前進した
- 26歳のオーストラリア人プロスペクトが、地元パースの大舞台でキャリア最大級の勝利を手にした一戦だった
ダウンから立ち上がり、逆転TKOを決めた地元の星
試合開始直後、ダリウシュが鋭い左の打撃をサルキルドに当て、サルキルドは一瞬ヒザが落ちるように崩れた。
会場の空気が一気に変わる危ない場面だったが、サルキルドはすぐに立ち上がり、ダリウシュの組みとテイクダウンのプレッシャーをディフェンス。フェンス際でしっかり耐え、致命的な展開には持ち込ませなかった。
フェンスを離れた後、サルキルドは一気にスイッチを入れました。
右のパンチを当ててダリウシュをぐらつかせると、前に出ながら手数を増やしていく。
ダリウシュが下がったところにさらに連打をまとめ、最後は倒れた相手にパンチを落としてレフェリーストップ。
「被弾 → 耐える → 逆転TKO」の筋書きにパースが沸く
地元パースの大声援の中、サルキルドが序盤のピンチを跳ね返した展開は、観客全員を巻き込む瞬間でした。
ダリウシュは経験豊富なベテランで、序盤には打撃と組みで試合を動かしたが、サルキルドは落ち着いて防御し、フェンスを離れてから一気に流れを奪い返した。
この勝利でサルキルドはUFC戦績5-0となり、ライト級トップ15入りを強く印象づけました。
まだ公式ランキング更新前の段階では断定できないですが、ランキング12位ダリウシュを1Rで止めたインパクトは大きく、次戦でさらに上位ランカーと組まれる可能性も十分にあると思います。
まとめ
サルキルドは地元最大級の舞台で、最大級のプレッシャーを跳ね返しました。
序盤に被弾しても崩れず、組みを耐え、フェンスを離れた瞬間にフィニッシュまで持っていく流れは、まさにプロスペクトからコンテンダー候補へ変わる試合内容でした。
UFC5連勝、うち4フィニッシュという数字が示す通り、このオーストラリアの若武者は試合を終わらせる力を持っています。
次戦でランキング・トップ10前後の相手と当たった時、どこまで通じるかが次の注目点になります。
【メインカード・フライ級】ティム・エリオット vs スティーヴ・エルセグ 結果|エルセグが地元パースでUD勝利!2連勝で再浮上
- 【対戦】
・ティム・エリオット(Tim Elliott /
)(#11 / 22-14-1D)
・スティーヴ・エルセグ(Steve Erceg /
)(#12 / 14-4)
- 【階級】フライ級 / Flyweight(125ポンド/約56.70kg)
- 【結果】スティーヴ・エルセグがユナニマス判定勝ち(29-28×3)
- 【ラウンド/時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- スティーヴ・エルセグがティム・エリオットを3R、ユナニマス判定(29-28×3)で下した
- 1Rはエリオットの変則的なスタンスチェンジ、低い構え、蹴り、テイクダウンにエルセグがやや苦しんだ
- 2R以降はエルセグがジャブと右ストレートを軸に立て直し、よりクリーンな打撃でポイントを積み上げた
- エリオットも複数回テイクダウンを奪ったが、エルセグはすぐに立ち上がり、長時間コントロールを許さなかった
- エルセグは地元パースで勝利し、オデー・オズボーン戦に続く2連勝。フライ級上位戦線への再浮上を印象づけた
変則派エリオットを攻略したエルセグの修正力
1Rはエリオットのペース。低く構え、スタンスを細かく切り替え、オブリーク気味の蹴りや単発のパンチでエルセグのリズムを崩していく。
エルセグも前に出ながらワンツーを当てる場面はあったが、エリオットの変則的な動きに完全には噛み合わなかった。
ラウンド終盤にはエリオットが右のパンチでエルセグを揺らし、さらにテイクダウンも成功。
エルセグはすぐに立ち上がったものの、10秒前にも再びテイクダウンを許したことで、1Rはエリオットが取ったと見られる内容になりました。
2Rからエルセグは試合を修正。無理に乱戦へ入らず、ジャブを軸に距離を作りながら、エリオットの踏み込みに右ストレートやカウンターを合わせていく。
エリオットも蹴りとテイクダウンで揺さぶりを続けたが、エルセグは倒されてもすぐに立ち、組みの展開を長引かせなかった。
ラウンド後半にはエルセグのパンチがよりはっきり当たり始めました。
特にガードの隙間を抜くストレート系の打撃は見栄えがよく、エリオットが前に出ても、エルセグが冷静に下がって打ち返す場面が増えていきました。
3R、ジャブとカウンターで勝負を締めたエルセグ
3Rはエルセグのジャブが試合を定義したラウンド。
エリオットは最後まで前に出て、低い構えから大きなパンチやタックルを狙ったが、エルセグはジャブと右の打撃でその入り際を止め続けました。
中盤にはエリオットがダブルレッグでエルセグをケージ際に座らせる場面もありましたが、エルセグはここでもすぐに立ち上がり、エリオットに支配時間を作らせない。
再開後はエリオットの大きな攻撃を外し、正確なパンチを返す展開が続いた。
終盤にはエルセグがハイキックも見せながら、最後まで自分の距離で打撃を当てて試合終了。
派手なフィニッシュこそなかったが、1Rの劣勢から2R・3Rを取り返す、ランカーらしい修正力を見せた判定勝利。
まとめ
エルセグは序盤こそエリオットの変則的なリズムに苦しんだが、2R以降はジャブ、右ストレート、距離管理で試合を立て直した。
エリオットのテイクダウンを受けてもすぐに立ち、長く寝かされなかった点も勝敗を分けた結果に。
この勝利でエルセグは2連勝。
タイトル挑戦経験者として一度は連敗で足踏みしたが、地元パースでの勝利は再浮上への大きな一歩になりました。
次戦でランキング・トップ10付近の相手と組まれれば、フライ級タイトル戦線へもう一度近づくチャンスになることでしょう。
【メインカード・フェザー級】マルワン・ラヒキ vs オリー・シュミット 結果|ラヒキが1R TKOで連続フィニッシュ!9-0の無敗プロスペクト
- 【対戦】
・マルワン・ラヒキ(Marwan Rahiki /
)(NR / 9-0)
・オリー・シュミット(Ollie Schmid /
)(NR / 4-3)
- 【階級】フェザー級 / Featherweight(145ポンド/約65.77kg)
- 【結果】マルワン・ラヒキがTKO勝ち(パンチ)
- 【ラウンド/時間】1R 2:47
試合結果まとめ
- マルワン・ラヒキがオリー・シュミットを1R 2:47、TKOで下した
- シュミットはジャック・ジェンキンスの欠場を受けて、ショートノーティスでUFCデビューした代役選手
- 序盤はシュミットも蹴りとフェイントを使って距離を探ったが、ラヒキが打撃の交換で上回った
- ラヒキはコンビネーションの中で左フックを当て、シュミットをキャンバスに崩した
- 最後はグラウンドで追撃のパンチを落とし、レフェリーストップ。UFC2連続TKOで無敗の9-0に伸ばした
- 23歳のモロッコ出身プロスペクトが、フェザー級の注目株としてさらに存在感を高めた一戦だった
一瞬の左フックで流れを断ち切ったラヒキ
試合開始直後、シュミットはフェイントと蹴りを使いながら距離を探った。
急きょUFCデビューを迎えた代役選手とはいえ、序盤は落ち着いて動き、ラヒキに簡単な入り方をさせない構えを見せました。
ラヒキもすぐに強引には出なく、前に出る圧はかけながらも、相手の反応を見て、蹴りやパンチを散らしていく。序盤にはハイキックも見せ、シュミットに「上もある」と意識させた。
その後、両者は中間距離で打撃を交換する展開に入り、シュミットもコンビネーションを返そうとしたが、ラヒキは打ち合いの中で距離を掴み、ジャブから右、そして左フックにつなげる形で一気に試合を動かした。
クリーンに入った左フックでシュミットが崩れると、ラヒキはすぐに追撃へ移行。倒れた相手にグラウンドでパンチを落とし、レフェリーが試合を止めた。
DWCS出身の23歳、UFC2戦連続TKOで評価を上げる
ラヒキはDWCSを経由してUFC入りしたフェザー級プロスペクト。
UFCデビュー戦ではハリー・ハードウィックをTKOで下し、今回のシュミット戦でも1R TKO勝利を収めた。
これでプロ戦績は9勝0敗。内訳もKO/TKOが8勝、一本が1勝で、判定勝ちはまだ一度もない。つまり、勝つだけではなく「試合を終わらせる力」を毎回見せている選手。
もちろん、シュミットはショートノーティスのUFCデビュー戦だったため、この一勝だけでランキング級と断定するのは早いですが、それでも、23歳という若さ、無敗、UFC2連続フィニッシュという材料を並べると、フェザー級で追いかける価値のある名前になったのは間違いない選手。
まとめ
ラヒキは、代役出場のシュミットを相手に危なげなくフィニッシュ勝利を収めた。
序盤から焦らず距離を測り、打撃交換の中で左フックを差し込み、最後はパウンドで仕留める。短い試合ながら、フィニッシャーとしての嗅覚がはっきり出た内容でした。
9-0、全勝利フィニッシュ、UFC2連続TKO。
この数字はかなり強い。次戦でより実績のある相手と組まれた時、ラヒキがどこまで通用するのか?フェザー級のプロスペクト枠として、今後のマッチメイクがかなり楽しみな選手です。
【メインカード・ヘビー級】シャミル・ガジエフ vs ブランド・ペリチッチ 結果|ペリチッチが2R KO!Fight of the Night受賞の激戦
- 【対戦】
・シャミル・ガジエフ(Shamil Gaziev /
)(#14 / 14-3)
・ブランド・ペリチッチ(Brando Peričić /
)(NR / 7-1)
- 【階級】ヘビー級 / Heavyweight(265ポンド/約120.20kg)
- 【結果】ブランド・ペリチッチがKO勝ち(パンチ)
- 【ラウンド/時間】2R 3:44
試合結果まとめ
- ブランド・ペリチッチがシャミル・ガジエフを2R 3:44、KO(パンチ)で下した
- 1Rから両者が重いパンチを交換する、ヘビー級らしい荒々しい打ち合いになった
- ペリチッチは序盤から手数とスピードで上回り、ガジエフに何度もダメージを与えた
- 一方のガジエフも強烈なパンチを返し、ペリチッチを揺らす場面を作った
- 2R終盤、ペリチッチが連打でガジエフを追い込み、最後は右のパンチでキャンバスに沈めた
- この激しい打ち合いが評価され、ペリチッチ vs ガジエフはFight of the Night(FOTN)を受賞
ヘビー級の爆弾がぶつかり合った乱打戦
1Rから試合は一気に火花が散った。ペリチッチは長いリーチと速いパンチを使い、ジャブ、右ストレート、連打でガジエフを下がらせていく。
立ち上がりから攻撃のテンポはペリチッチが上で、ガジエフは被弾しながらも前に出て、強引に打ち返す展開に。
ガジエフもただ耐えるだけではなく、ペリチッチの連打を受けながらも、要所で重いパンチを返し、ペリチッチを一瞬下がらせる場面を作った。
ヘビー級らしく、どちらかの一発で空気がひっくり返る緊張感があり、1Rから会場の熱量は一気に上がった。
それでも、より試合を作っていたのはペリチッチ。
ガジエフが前に出てきても、ペリチッチは距離を外して打ち返し、長いパンチで何度も顔面を捉えた。ガジエフはタフさで踏みとどまったが、1R終了時点でダメージの蓄積は明らかだった。
2R、最後の右でガジエフを沈めたペリチッチ
2Rも両者は中央で打ち合った。ペリチッチはジャブとワンツーを軸に、ガジエフの入り際へ正確なパンチを合わせていく。
ガジエフも左右のフックで反撃し、ペリチッチを危険な距離に引き込もうとしたが、ペリチッチの手数とスピードが上回った。
ラウンド中盤には、ペリチッチの連打でガジエフが大きく後退する場面が増えた。
ガジエフは何度も踏みとどまり、強打を返そうとしたが、疲労とダメージで反応は遅れていく。ペリチッチは焦って深追いしすぎず、距離を作り直しながら再びパンチをまとめた。
最後はフェンス際で流れを掴んだペリチッチが、連打から右のパンチを打ち抜いた。
ガジエフはそのままキャンバスに倒れ、レフェリーが即座に試合をストップ!
試合終了は2R 3:44。荒々しい打ち合いを制したペリチッチが、キャリア最大級の勝利を手に。
両者の激戦がFOTN受賞につながった
この試合は、技術戦というよりも、ヘビー級の危険度をそのまま詰め込んだような激戦。
ペリチッチが何度もガジエフを追い込み、ガジエフもそのたびに強打を返す。倒すか、倒されるか?その緊張感が最後まで続いた一戦でした。
結果として、ペリチッチ vs ガジエフは今大会のFight of the Night(FOTN)を受賞。
ペリチッチにとっては、ランカー撃破、KO勝利、FOTNボーナスを同時につかんだ大きな一夜となりました。
まとめ
ペリチッチは、UFCランキング14位のガジエフを相手に真っ向から打ち合い、2R KOで勝ち切りました。序盤から手数、スピード、圧力で試合を動かし、ガジエフの反撃を受けても崩れず、最後は自分の右で試合を終わらせた。
この勝利でペリチッチはUFC3連勝、しかも3勝すべてがKO。
まだ公式ランキング更新前の段階で断定はできないが、ランカーを倒したインパクトは大きく、ヘビー級トップ15入りへ大きく前進したと言えます。オーストラリアのヘビー級に、かなり面白い名前が出てきました。
【メインカード・ヘビー級】タイ・トゥイバサ vs ルイ・サザランド 結果|ショートノーティスのサザランドが30-26×3完勝UD!
- 【対戦】
・タイ・トゥイバサ(Tai Tuivasa /
)(NR / 15-10)※戦績表記は参照サイトにより差があります
・ルイ・サザランド(Louie Sutherland /
)(NR / 11-5)※ショートノーティス出場
- 【階級】ヘビー級 / Heavyweight(265ポンド/約120.20kg)
- 【結果】ルイ・サザランドがユナニマス判定勝ち(30-26×3)※トゥイバサに試合中の反則ヒザで1点減点
- 【ラウンド/時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- ルイ・サザランドがタイ・トゥイバサを3R、ユナニマス判定(30-26×3)で下した
- サザランドはショートノーティス出場ながら、各ラウンドでテイクダウンを奪い、トップコントロールで試合を支配
- トゥイバサは序盤にギロチンを狙う場面や、スタンドで強打を振る場面もあったが、継続的な攻撃にはつなげられなかった
- 3Rにはトゥイバサがグラウンド状態のサザランドへ反則のヒザを入れ、1点減点を受けた
- サザランドはレスリング、トップキープ、グラウンドでの細かい打撃を使い、トゥイバサの一発の怖さを封じ込めた
- この勝利でサザランドはUFC初勝利。トゥイバサはUFC7連敗となり、今後の立場がさらに厳しくなった
テイクダウンでトゥイバサの強打を封じた15分
1R、トゥイバサは序盤から重いパンチを振り、サザランドにプレッシャーをかけようとした。
サザランドはまずローキックを見せ、すぐにテイクダウンへ入る。トゥイバサはギロチンで脅かし、一度はサザランドを離れさせる場面も。
しかし、サザランドは焦らなかった。
再び組みつき、トゥイバサをフェンス際に押し込みながらテイクダウンを狙い続け、トゥイバサが立ち上がっても、サザランドはしつこく再エントリーし、最後はスクランブルからトップポジションを確保。上からエルボーを落としながら、トゥイバサの反撃を封じた。
2Rもサザランドは同じゲームプランを徹底。入り際にトゥイバサのヒザを受ける場面はあったが、それでもテイクダウンを完遂。
サイドコントロールやマウントに移行しながら、上から細かく打撃を入れていった。
会場からはスタンド再開を求める声も出たが、サザランドは十分に動き続け、レフェリーにブレイクの口実を与えなかった。
派手なフィニッシュ狙いではなく、相手の武器を消しながら確実に時間を支配する。まさに“勝つためのヘビー級グラップリング”。
3R、反則ヒザの減点があっても揺るがなかった判定
3R、ポイントで追うトゥイバサは前に出て勝負を仕掛けた。
しかし、ここでもサザランドは落ち着いて対応する。トゥイバサが大きく出たところに組みつき、残り4分過ぎには再びテイクダウンを奪った。
トゥイバサはギロチンを狙って立ち上がるきっかけを作ろうとしたが、サザランドは頭を抜き、トップからコツコツと打撃を入れていく。
終盤にはレフェリーがスタンドへ戻す場面もあったが、トゥイバサは流れを変えきれなかった。
その後、グラウンド状態のサザランドに対してトゥイバサがヒザを入れ、反則により1点減点。
スコアは30-26×3となったが、減点がなくてもサザランド優勢の内容でした。
まとめ
サザランドは、ショートノーティスとは思えないほど明確なゲームプランを遂行。
トゥイバサの最大の武器である一発のパンチを打たせ続けず、組み、テイクダウン、トップコントロールで試合を完全に自分の土俵へ引き込んだ。
トゥイバサにとっては痛すぎるUFC7連敗…。
人気選手であることに変わりはないが、競技面ではかなり厳しい状況に追い込まれました。
一方のサザランドにとっては、敵地パースで名前のある相手を完封した大きなUFC初勝利。派手なKOではなくても、キャリアをつなぐには十分すぎる15分でした。
【プレリム・ミドル級】キャム・ラウストン vs ロベルト・ブリチェック 結果|ラウストンが30-27×3完勝UD!UFC3連勝で存在感を拡大
- 【対戦】
・キャム・ラウストン(Cam Rowston /
)(NR / 15-3)
・ロベルト・ブリチェック(Robert Bryczek /
)(NR / 18-7)
- 【階級】ミドル級 / Middleweight(185ポンド/約83.91kg)
- 【結果】キャム・ラウストンがユナニマス判定勝ち(30-27×3)
- 【ラウンド/時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- キャム・ラウストンがロベルト・ブリチェックを3R、ユナニマス判定(30-27×3)で下した
- ラウストンは長いリーチ、フェイント、ストレート系の打撃でブリチェックの前進を止めた
- スタンドだけでなく、テイクダウン、トップコントロール、グラウンド&パウンドでも明確に差をつけた
- ブリチェックは前に出てボディへのフックやローキックを返したが、継続的な攻勢にはつなげられなかった
- ラウストンはUFC3連勝、プロ全体では7連勝。ミドル級の注目株としてさらに評価を高めた
- DWCSから約9カ月でUFC本戦3勝を積み上げる、かなりハイペースなステップアップとなった
距離管理とグラウンド支配で作った30-27×3
1R、ラウストンはまずボディへの蹴りを使い、長い距離から自分のレンジを作ろうとした。
ブリチェックは前に出てプレッシャーをかけ、ボディへのフックをまとめる場面もあったが、ラウストンの長い腕とフェイントに阻まれ、思うように距離を詰めきれなかった。
ブリチェックのボディ攻撃でラウストンがやや嫌がる場面も。しかし、ラウストンはすぐに組みへ切り替え、テイクダウンで流れを変える。
いったんスタンドに戻ってからも、再びグラップリングを選択し、ラウンド終盤はトップから重いエルボーを落として印象を作った。
2Rもブリチェックは前進を止めなかった。ローキックを蹴り、プレッシャーをかけながら強打を狙ったが、ラウストンはリーチ差を活かしてストレートを差し込む。
ブリチェックが入りたいタイミングで硬い打撃を当て、相手の前進を止めていった。
さらにラウストンは、打撃でリズムを作ったあとに再びテイクダウンへ移行。
トップを取ると、ガード内からパウンドを落とし続けた。派手なフィニッシュ狙いではなく、相手を削りながら確実にラウンドを取る試合運びだった。
3Rも早いテイクダウンで試合を締めたラウストン
3Rも流れは変わらなかった。ラウストンは早い段階でテイクダウンを奪い、ブリチェックを下に固定する。
ブリチェックも完全に諦めたわけではなく、下から動いてスクランブルを作ろうとしたが、ラウストンは上を維持しながら細かくポジションを進めた。
トップからのラウストンは冷静だった。
無理に一本を狙いすぎず、パウンドを入れながら相手を動かし、必要な場面ではポジションを安定させる。
ブリチェックは15分を耐え切ったものの、各ラウンドで明確な反撃の山場を作ることはできなかった。
最終的にジャッジ3者はすべて30-27でラウストンを支持。
打撃、組み、トップコントロールのすべてで優位を積み上げた、内容的にもスコア的にも完勝と言える判定勝利でした。
まとめ
ラウストンは、ブリチェックの前進と強打をまともに受け続けず、長い距離の打撃とテイクダウンを組み合わせて試合を支配。
スタンドで距離を作り、相手が入ってくれば組み、倒してからはトップで削る。地味に見えて、かなり完成度の高いゲームプランでした。
この勝利でラウストンはUFC3連勝、プロ全体では7連勝。
ミドル級は層が厚い階級だが、これだけ短期間で結果を積み上げている点はかなり大きく、次戦でより実績のある相手と組まれれば、ラウストンが本格的に中堅から上位候補へ進めるかを測る試合になりそうです。
【プレリム・ライトヘビー級】ジュニア・タファ vs ケヴィン・クリスチャン 結果|タファが1R KO!パンチ&エルボーで連敗ストップ
- 【対戦】
・ジュニア・タファ(Junior Tafa /
)(NR / 7-5)
・ケヴィン・クリスチャン(Kevin Christian /
)(NR / 9-4)
- 【階級】ライトヘビー級 / Light Heavyweight(205ポンド/約92.99kg)
- 【結果】ジュニア・タファがKO勝ち(パンチ&エルボー)
- 【ラウンド/時間】1R 2:42
試合結果まとめ
- ジュニア・タファがケヴィン・クリスチャンを1R 2:42、KO(パンチ&エルボー)で下した
- 序盤はクリスチャンの強いレッグキックが機能し、タファがスタンスを変える場面もあった
- タファは蹴りを受けながらも前進を止めず、パンチの連打でクリスチャンを下がらせた
- 最後はクリスチャンをグラウンドに追い込み、トップから強烈なエルボーを連打してKO勝ちを収めた
- タファは2連敗をストップし、2024年10月のショーン・シャラフ戦以来となる白星を手にした
- ライトヘビー級で苦しい流れが続いていたタファにとって、キャリアを立て直す大きな一勝になった
レッグキックで苦しみながらも、最後はエルボーで破壊
1R序盤、先に嫌な攻撃を当てていたのはクリスチャン。
長い体格を活かしながら距離を取り、タファの前足へレッグキックを集めていく。タファはその蹴りを明らかに嫌がり、スタンスを変えながら対応する場面も。
普通ならここで動きが止まってもおかしくない展開だった。
しかしタファは下がり続けなかった。レッグキックを受けた直後でもパンチを返し、クリスチャンが蹴りを出したあとに連打で詰める。蹴りで削られても、拳で上書きしていくような流れだった。
クリスチャンは序盤こそレッグキックで試合を作ったが、蹴りを単発で出す場面が増えるにつれて、タファの反撃を受けるリスクも大きくなりました。
タファはそのタイミングを逃さず、前に出ながらパンチをまとめてクリスチャンを後退させる。
トップを取った瞬間、勝負を終わらせたタファ
タファがパンチで圧をかけると、クリスチャンは後退しながらバランスを崩すようにグラウンドへ移行。
そこからタファは一気にトップへ入り、逃げる隙を与えずに強烈なエルボーを落としていく。
この場面のタファは迷いがなかった。
ポジションを整えながら細かく削るのではなく、相手が動けなくなる角度でエルボーを叩き込む。クリスチャンは防御しようとしたが、タファの一発一発が重く、最後は完全に動きが止まった。
レフェリーが試合を止めたのは1R 2:42。公式結果はKO(パンチ&エルボー)。
序盤に脚を削られながらも、打撃の爆発力とトップからの破壊力で流れをひっくり返した、タファらしい荒々しいフィニッシュだった。
連敗ストップ以上に大きい、ライトヘビー級での生存勝利
この勝利は、ただの1勝ではなかった。
タファはライトヘビー級へ階級を下げてから苦しい試合が続き、今回も勝利が強く求められる状況。
そこで序盤の逆境を跳ね返し、1R KOで勝ち切った意味はかなり大きい。
もちろん、クリスチャンもUFCではまだ実績を積み上げている段階の相手。
そのため、この勝利だけでタファが一気にライトヘビー級上位戦線へ入ったと見るのは早く、それでも、連敗を止め、フィニッシュ力を改めて見せたことで、次につながる材料はしっかり作りました。
まとめ
タファは序盤、クリスチャンのレッグキックで苦しい時間を作られた。
それでも前進を止めず、パンチでプレッシャーをかけ、最後はパンチ&エルボーで試合を終わらせた。苦しい入りから一気に勝ち切るあたりは、まさにヘビー級出身らしい破壊力でした。
このKO勝利でタファは2連敗をストップ。
ライトヘビー級での立場を立て直すためにも、かなり価値ある白星に。
次戦では、今回のような爆発力に加えて、序盤のレッグキック対応や距離管理をどこまで改善できるかが注目ポイントになりそうです。
【プレリム・ミドル級】ジェイコブ・マルクーン vs ジェラルド・マーシャート 結果|マルクーンが接戦UDで3連勝
- 【対戦】
・ジェイコブ・マルクーン(Jacob Malkoun /
)(NR / 10-3)
・ジェラルド・マーシャート(Gerald Meerschaert /
)(NR / 37-22)
※計量超過(190lbs / 非タイトル戦上限186lbsを4lbs超過、30%減額) - 【階級】ミドル級 / Middleweight(185ポンド/約83.91kg)
※マーシャートの計量超過によりキャッチウェイトで実施 - 【結果】ジェイコブ・マルクーンがユナニマス判定勝ち(29-28×3)
- 【ラウンド/時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- ジェイコブ・マルクーンがジェラルド・マーシャートを3R、ユナニマス判定(29-28×3)で下した
- マーシャートは190lbsで計量し、非タイトル戦ミドル級上限の186lbsを4lbs超過。30%のファイトマネー減額を受けて試合は実施された
- 1Rはマーシャートがギロチンを起点にトップコントロールを作り、マルクーンを苦しめた
- 2Rはマルクーンがスピードと打撃精度で流れを取り返し、スタンドとグラウンドの両方で有効打を重ねた
- 3Rも接戦だったが、マルクーンが手数とクリーンヒットで上回り、ジャッジ3者すべてが29-28で支持した
- マルクーンは2026年に入って2勝目、通算3連勝。ミドル級での立場を一段引き上げる勝利となった
1Rのギロチン地獄を耐えたマルクーン
1R、先に打撃で反応を見せたのはマルクーン。
右のパンチを当て、マーシャートを下がらせる場面を作る。スピードではマルクーンが明らかに上で、スタンドの入りは悪くなかった。
しかし、マルクーンがタックルに入った瞬間、マーシャートが得意のギロチンで反応。
ここから一気に危険な展開に。マルクーンは首を抱えられた状態でグラウンドへ入り、しばらくマーシャートに上を取られる苦しい時間を過ごした。
マルクーンは首を抜いて致命的な一本こそ回避したが、マーシャートはハーフガードからトップを維持し、再びギロチンを狙う素振りも見せた。
細かい打撃も入れながら時間を使い、1Rはマーシャートが取ったと見られる内容でした。
2R、スピードと精度で流れを取り返す
2Rに入ると、マルクーンは無理な組みを減らし、スタンドのスピード差を活かす方向へ修正。
踏み込んで2発、3発のコンビネーションを当て、すぐに距離を外す。マーシャートが反応する前に出入りすることで、打撃の見栄えを大きく変えた。
マーシャートも完全に下がるだけではなく、ヘッドキックや組みの展開を狙った。
しかし、マルクーンは要所でパンチを返し、マーシャートがガードを引くような形でグラウンドに入った場面でも、上からパウンドをまとめた。
ラウンド終盤には、マルクーンが立ち上がってスタンドへ戻し、再びパンチを当ててラウンドを締めた。
1Rの危ない展開からしっかり修正し、2Rはマルクーンが明確に取り返したラウンドに。
3R、最後のギロチンをしのいで接戦を勝ち切る
3Rは勝負のラウンド。
マルクーンは左ジャブを出しながら前に出て、マーシャートを下がらせる。
大きな一撃で倒すというより、細かい有効打を重ねてポイントを積み上げる展開に。
中盤にはマルクーンがコンビネーションを当て、マーシャートを後退させる場面もあった。
マーシャートは単発の打撃や組みで反撃を狙ったが、スタンドの手数と精度ではマルクーンが上回った。
ただし、ラウンド終盤にはマーシャートが再びギロチンを仕掛け、マルクーンをグラウンドに引き込む場面も。
フィニッシュに近いほど深い形ではなかったが、最後まで気を抜けない展開に。マルクーンはここを耐え切り、試合終了のホーンを聞いた。
まとめ
マルクーンは、1Rにマーシャートのギロチンとトップコントロールで苦しめられた。
それでも焦らず、2Rからはスタンドのスピードとパンチの精度を活かして流れを取り返した。派手なフィニッシュではなかったが、危ないラウンドを落としてから勝ち切る修正力が光った一戦でした。
この勝利でマルクーンは3連勝。
2026年に入ってからも勝ち星を重ね、ミドル級で次のステップへ進む材料を作った。
一方のマーシャートは計量超過に加えて敗戦となり、キャリア終盤でかなり厳しい状況に追い込まれた試合になりました。
【プレリム・バンタム級】コルビー・シックネス vs ヴィンス・モラレス 結果|シックネスが接戦UDでUFC2連勝
- 【対戦】
・コルビー・シックネス(Colby Thicknesse /
)(NR / 9-1)
・ヴィンス・モラレス(Vince Morales /
)(NR / 16-11)
- 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135ポンド/約61.24kg)
- 【結果】コルビー・シックネスがユナニマス判定勝ち(29-28×3)
- 【ラウンド/時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- コルビー・シックネスがヴィンス・モラレスを3R、ユナニマス判定(29-28×3)で下した
- 1Rはシックネスがバックテイク、三角絞め、三角腕十字を仕掛け、グラップリングで大きな見せ場を作った
- モラレスは極められそうな場面を何度も耐え、終盤にはトップを取り返してラウンドを終えた
- 2Rはモラレスのボクシングが機能し、ジャブ、右ストレート、カウンターでシックネスを押し返した
- 3Rもモラレスが右のパンチでシックネスを大きく揺らし、ギロチンやバックコントロールで追い込む場面を作った
- それでもシックネスは最後までサブミッションを耐え切り、公式ジャッジ3者すべてが29-28でシックネスを支持
- シックネスはUFC2連勝。オーストラリア開催の声援を受けながら、バンタム級で次につながる接戦勝利を手に
1R、シックネスがサブミッションで主導権を握る
1R、先に圧をかけたのはモラレス。
前に出ながらパンチで距離を詰め、シックネスをフェンス際へ下がらせる。シックネスはそこで組みの展開に入り、一度はフロントヘッドロックを受ける場面もあった。
しかし、シックネスはすぐに首を抜き、逆にギロチンを仕掛ける。
そこから立ち上がると、モラレスの背中へ回り、バックコントロールを狙った。
モラレスは振り落とそうとしたが、シックネスは流れを切らさず、今度は三角絞めへ移行する。
この三角絞めはかなり深く入りかけた。さらにシックネスは三角腕十字にも切り替え、1R最大のフィニッシュチャンスを作る。
モラレスはここでパニックにならず、体を回して少しずつ角度を外し、なんとか脱出。
シックネスは極め切れなかったものの、上を取り、さらにバックも狙って攻勢を継続。
終盤にモラレスがスイープしてトップを取ったが、1R全体の見せ場はシックネスのサブミッション攻勢だった。
2R、モラレスのボクシングが流れを戻す
2Rはモラレスが立て直したラウンドだった。
前に出ながらジャブを当て、シックネスのローキックや前蹴りに対して右のカウンターを返す。スタンドの精度では、モラレスの方が一歩上に見える時間が増えていった。
シックネスもただ下がるだけではなかった。
ボディキックを出し、モラレスが足をキャッチしたタイミングでスピニングバックエルボーを当てるなど、変化のある攻撃で応戦。
さらに組みからバックを狙う場面も作ったが、モラレスは落ち着いて離れた。
ラウンド後半も、モラレスはシックネスの入り際にパンチを合わせた。
派手なダウンはなかったが、クリーンヒットとスタンドの安定感ではモラレスが上回ったラウンド。
3R、モラレスの猛追を耐え切ったシックネス
3Rもモラレスは前に出た。
左右のコンビネーションをまとめ、シックネスに楽な距離を作らせない。
シックネスは単発のオーバーハンドや蹴りで返そうとしたが、打撃の交換ではモラレスが優勢に見える場面が多かった。
中盤、モラレスはクリンチからシックネスを投げるように倒した。
ただし深追いはせず、スタンドに戻す選択をする。ここから試合はさらに危険な展開へ入った。
モラレスの短い右がシックネスを大きく揺らし、会場の空気が一気に変わる。
モラレスは追撃のパンチをまとめ、さらにフロントヘッドロックからギロチンを狙った。
シックネスは苦しい形になりながらも首を抜き、スクランブルで逃げる。しかし、その代償として背中を許し、モラレスにバックマウントを取られた。
残り時間は少なかったが、ここもかなり危ない場面だった。
モラレスはリアネイキッドチョーク(RNC)を狙い、シックネスは手を剥がしながら冷静に防御する。
最後はモラレスがチョークを諦め、上からパンチを落としたところで試合終了。
まとめ
シックネスは1Rにサブミッションで大きな見せ場を作り、モラレスは2Rと3Rにボクシングと終盤のグラップリングで強く巻き返した。
内容だけ見ればかなり紙一重の接戦で、どちらに流れてもおかしくない緊張感がありました。
それでも公式ジャッジ3者は、すべて29-28でシックネスを支持。
この勝利でシックネスはUFC2連勝となり、バンタム級で生き残るだけでなく、次のステップへ進むための材料を作りました。
派手な完勝ではないが、苦しい3Rを耐えて勝ち切ったことは、今後のキャリアにかなり効いてくる一勝になりそうです。
【プレリム・ミドル級】ベンジャミン・ジョンストン vs ウェス・シャルツ 結果|シャルツが3Rギロチンチョークで逆転一本勝ち
- 【対戦】
・ベンジャミン・ジョンストン(Ben Johnston /
)(NR / 5-2)
・ウェス・シャルツ(Wes Schultz /
)(NR / 9-3)
- 【階級】ミドル級 / Middleweight(185ポンド/約83.91kg)
- 【結果】ウェス・シャルツが一本勝ち(ギロチンチョーク)
- 【ラウンド/時間】3R 1:50
試合結果まとめ
- ウェス・シャルツがベンジャミン・ジョンストンを3R 1:50、ギロチンチョークで下した
- ジョンストンはUFCデビュー戦ながら、1Rと2Rでスクランブルから上を取り、トップコントロールとパウンドで優勢を作った
- シャルツは序盤からテイクダウン、フロントヘッドロック、ギロチンを狙い続けたが、1・2Rはジョンストンに首を抜かれてトップを許す場面が多かった
- 3R、シャルツは大きなパンチで前進しながらジョンストンをフェンス際へ下がらせ、スタンディングギロチンを仕掛けた
- 一度はジョンストンが首を抜いて立ち上がったが、シャルツは再びギロチンへ入り直し、最後はガードに引き込んでタップを奪った
- シャルツにとってはUFC初勝利。劣勢の流れを執念のギロチンでひっくり返した、価値ある逆転フィニッシュ
1・2Rはジョンストンが上から削る展開
1R、先に動いたのはシャルツ。
打撃を交わす前にすぐテイクダウンへ入り、ジョンストンを倒すことには成功。
しかし、ジョンストンはここで慌てなかった。スクランブルの中で体を返し、逆にトップポジションを奪い返した。
上を取ったジョンストンは、そこからしっかり打撃を落としていく。
シャルツは下から腰を上げて攻めを作ろうとし、フロントヘッドロックの形を作る場面もあったが、ジョンストンは首を抜いて再び上からパンチを重ねた。
終盤もジョンストンがハーフガード上から細かいパンチとエルボーを入れ、ラウンドを締めた。
シャルツは攻めの意思を見せたものの、1Rはジョンストンのトップコントロールと有効打が目立つ内容。
2Rもシャルツはチャンスを作った。
開始直後、ジョンストンが組みに来たところでヒザを当て、そこからギロチンを仕掛ける。
ジョンストンにとっては危ない場面だったが、ここでも冷静に首を抜き、トップポジションを取った。
シャルツはその後もスクランブルから上を取り返したり、バックを狙ったり、何度もサブミッションの入口を作った。
しかしジョンストンは防御が落ち着いていた。チョークを外し、ポジションを返し、トップからエルボーとパンチを入れていく。
2R終盤もジョンストンが上から肩でプレッシャーをかけ、シャルツをケージ際に押し込みながら削った。
2R終了時点では、ジョンストンが2ラウンドを取っていてもおかしくない流れだった。
3R、執念のギロチンがついに完成
3R、ポイントで追うシャルツは一気に前へ出た。
大きなパンチを振りながらジョンストンをフェンス際へ下がらせ、そこでスタンディングギロチンを捕まえる。すぐにガードへ引き込み、首を絞め上げた。
ジョンストンはここでも耐えた。苦しい形になりながらも首を抜き、いったん両者は立ち上がる。
ここでレフェリーがジョンストンのマウスピースを戻すために一度試合を止め、再開後、シャルツはまた同じ武器を狙いにいった。
普通なら、何度も外された技をもう一度狙うのは勇気がいる。
しかしシャルツは迷わなかった。再びギロチンを捕まえると、今度は腕をしっかり組み直してガードに引き込む。
ジョンストンは逃げようとしたが、今度は締めが深く、最後はタップを選ぶしかなかった。
試合終了は3R 1:50。1・2Rで苦しい時間が続いたシャルツが、最後まで狙い続けたギロチンでUFC初勝利をつかんだ。
まとめ
この試合は、ジョンストンが勝ちに近づいていた時間が長かった。
UFCデビュー戦ながら、スクランブルで上を取り、トップから打撃を落とし、1・2Rはかなり良い内容でした。
しかし、シャルツは最後までギロチンを捨てませんでした。
何度外されても首を狙い続け、3Rにようやく完成させた。劣勢の中でも自分の勝ち筋を信じ続けたことが、逆転一本という結果につながった一戦でした。
ジョンストンにとっては痛すぎるUFCデビュー戦の黒星。
ただ、試合内容そのものは悪くなかったです。むしろ、2Rまでのコントロールを見る限り、次戦に向けてポジティブな材料も多く、シャルツにとっては、まさに“諦めなかった者勝ち”のUFC初勝利となりました。
【プレリム・ウェルター級】ジョナサン・ミケイレフ vs テンバ・ゴリンボ 結果|ミケイレフがSD勝利!UFC3連勝で無敗スタート継続
- 【対戦】
・ジョナサン・ミケイレフ(Jonathan Micallef /
)(NR / 10-1)
・テンバ・ゴリンボ(Themba Gorimbo /
)(NR / 14-7)
- 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170ポンド/約77.11kg)
- 【結果】ジョナサン・ミケイレフがスプリット判定勝ち(28-29、29-28、29-28)
- 【ラウンド/時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- ジョナサン・ミケイレフがテンバ・ゴリンボを3R、スプリット判定(28-29、29-28、29-28)で下した
- 1Rはミケイレフが左の打撃とフットスイープからのテイクダウンで印象を作った
- 2Rはゴリンボがテイクダウン、トップコントロール、バックコントロールで流れを取り返した
- 3Rは序盤こそゴリンボのローキックと組みが機能したが、後半にミケイレフが打撃の手数とクリーンヒットで巻き返した
- 終盤にはミケイレフがスピニングバックフィストや連打で攻勢を強め、接戦のラウンドを取り切った
- ミケイレフはUFC戦績3-0、プロ戦績10-1に伸ばし、ウェルター級の新戦力として一歩前進した
1R、ミケイレフがフットスイープで先手を取る
1Rは、両者がやや探り合いながら入った。
ミケイレフはサウスポー、ゴリンボはオーソドックスで構え、互いに後ろ手のパンチを見せながら距離を測る。
ゴリンボは早い段階で組みに入り、ミケイレフをフェンスへ押し込む場面を作った。
スタンドに戻ると、ゴリンボは右のパンチを当てて存在感を見せる。
ミケイレフも左を返し、打撃の交換では一進一退の展開に。ゴリンボが再びクリンチに入る場面もあったが、ミケイレフは押し込まれ続けず、ポジションを入れ替えながら対応した。
ラウンド後半、ミケイレフが流れを引き寄せる。組みの中でフットスイープを決め、ゴリンボをキャンバスに倒した。
そこからフルガード内でトップを取り、上からパンチを落としながら背中を狙う場面も作った。ゴリンボは立ち上がったが、1R全体の印象はミケイレフが上回った。
2R、ゴリンボがグラップリングで取り返す
2Rはゴリンボが反撃。
開始から大きなパンチを振り、ミケイレフにプレッシャーをかける。打撃の連打で前に出ると、そのまま組みつき、ボディロックからミケイレフをヒザ着きにさせた。
ミケイレフはすぐに立ち上がったが、ゴリンボは簡単には離さず、フェンス際で押し込み、ミケイレフがシングルレッグを狙った場面では、バランスを崩させて逆に上を取る。ここから2Rの主導権はゴリンボに傾いた。
下になったミケイレフは三角絞めを狙う場面を作ったが、ゴリンボは落ち着いて対処。
ガードを越え、バックに回り、ボディトライアングルまで作る。チョークこそ極められなかったが、長い時間を背中側から支配したことで、2Rはゴリンボが取り返したラウンドに。
3R、最後にギアを上げたミケイレフ
3Rは勝負のラウンドだった。
序盤、ゴリンボは右ハイキックやローキックを見せ、ミケイレフの前足を狙っていく。
さらにミケイレフの蹴りに合わせて倒す場面もあり、ゴリンボがこのまま押し切る可能性も見える立ち上がりでした。
しかし、ミケイレフは中盤から流れを変えた。
ゴリンボがシングルレッグに入った場面で足を抜き、そこからパンチを当て、ゴリンボの動きが少しずつ重くなり、ミケイレフの打撃が目立ち始めた。
終盤にはミケイレフが3連打をまとめ、さらにスピニングバックフィストもヒット。
ゴリンボもローキックを返して最後まで抵抗したが、ミケイレフは残り30秒で前に出て、回転系の攻撃とパンチでラウンドを締めにいった。
試合はスプリット判定へ。
1人のジャッジはゴリンボを支持したが、2人のジャッジはミケイレフを支持。結果は28-29、29-28、29-28でミケイレフの勝利となりました。
まとめ
この試合は、はっきりした完勝ではなかったです。
1Rはミケイレフ、2Rはゴリンボ、そして3Rをどちらが取るかという紙一重の勝負。
ゴリンボは組みとトップコントロールで強みを見せたが、3R後半にミケイレフが打撃で盛り返したことが判定を分けた。
ミケイレフはこれでUFC3勝0敗。
DWCSからUFC本戦へ入り、ケビン・ジュセ、オーバン・エリオット、テンバ・ゴリンボを相手に勝ち星を重ねました。まだランカー級と断定するには早いですが、接戦を勝ち切る力を見せたことで、ウェルター級の中で次のステップへ進む材料はしっかり作ったといえるでしょう。
【プレリム・ライト級】ドム・マー・ファン vs コーディ・スティール 結果|スティールが1Rヒールフックで大会最初の一本!UFC初勝利
- 【対戦】
・ドム・マー・ファン(Dom Mar Fan /
)(NR / 9-3)
※Road to UFC シーズン4 ライト級トーナメント優勝
・コーディ・スティール(Kody Steele /
)(NR / 8-1)
- 【階級】ライト級 / Lightweight(155ポンド/約70.31kg)
- 【結果】コーディ・スティールが一本勝ち(ヒールフック)
- 【ラウンド/時間】1R 3:56
試合結果まとめ
- コーディ・スティールがドム・マー・ファンを1R 3:56、ヒールフックで下した
- スティールは序盤にテイクダウンを奪い、ハーフガードからマウントへ移行してグラウンドで先手を取った
- マー・ファンは一度リバーサルして上を取り返したが、スクランブルの中でスティールが右脚を絡め取った
- スティールは足関節の形を逃さず、ヒールフックを完成させて素早くタップを奪った
- Road to UFCシーズン4ライト級トーナメント優勝者のマー・ファンを相手に、スティールがUFC初勝利を挙げた
- 大会オープニングファイトでいきなり一本勝ちを決め、プレリムの空気を一気に温めるフィニッシュとなった
スクランブルの一瞬を逃さなかったスティール
1R、先に試合を動かしたのはスティール。
序盤から距離を詰め、打撃で大きく付き合いすぎる前に組みへ移行。
マー・ファンもケージを背にしながら対応しようとしたが、スティールは早い段階でテイクダウンを成功させた。
倒したあとのスティールは落ち着いていた。
ハーフガードからポジションを進め、マウントまで到達する。ここだけ見ると、スティールが一方的にトップから削っていく展開にも見えた。
しかし、マー・ファンもRoad to UFCを勝ち抜いてきた選手らしく、簡単には終わらない。
下から体を動かし、スティールの重心をずらしてリバーサルに成功。ここでマー・ファンが上を取り返し、試合の流れが一度入れ替わった。
ところが、このスクランブルこそがスティールの狙い場になった。
上を取られた状態から足を使ってマー・ファンの右脚を絡め、レッグロックの形へ入っていく。マー・ファンが体を抜こうとした瞬間、スティールはヒールフックをロック。
UFC2戦目でつかんだ初勝利
スティールはUFCデビュー戦でロン・ジューに判定負けしており、今回がUFC2戦目だった。
だからこそ、この一勝の意味は大きく、しかも相手はRoad to UFCシーズン4ライト級トーナメントを制したマー・ファン。簡単な相手ではなかったはずです。
その相手に対して、スティールは自分の強みであるグラップリングを迷わず出した。
テイクダウン、ポジション移行、スクランブル、足関節。この一連の流れに無駄が少なく、フィニッシュまでの判断も速かった。
ヒールフックは、少しでも迷えば逃げられる技でもあり、スティールは、マー・ファンの脚が絡んだ瞬間に一気に勝負を決めにいった。
タップまでの時間も短く、足関節の精度と決断力がはっきり出たフィニッシュでした。
大会最初の試合で、いきなり会場を起こした一本
この試合はUFCパース全13試合のオープニングファイト。
大会の最初の試合は、観客の熱を作る意味でもかなり重要な試合。
そこで1Rヒールフックという分かりやすい一本が出たことで、プレリムの空気は一気に動きました。
マー・ファンにとっては、UFC本戦デビューでいきなり厳しい結果に。
Road to UFCを勝ち抜いた実力者ではあるが、スクランブルの一瞬をスティールに突かれた。
ライト級は選手層が厚く、こういう小さな隙がすぐ結果に直結します。まさにUFC、容赦なし。新人研修がスパルタすぎる。
一方のスティールにとっては、前戦の敗北から立て直す大きなUFC初勝利に。
ただ勝っただけではなく、得意のグラップリングでRoad to UFC王者を仕留めた点が大きく、ライト級の下位戦線で、もう一度注目を集めるには十分な内容でした。
まとめ
スティールは、UFC2戦目で待望の初勝利をつかんだ。
序盤にテイクダウンで先手を取り、マー・ファンにリバーサルを許しても慌てず、スクランブルの中で足関節へ移行。最後はヒールフックで1R 3:56の一本勝ちを決めた。
マー・ファンにとっては、Road to UFC優勝からのUFC本戦デビューで痛い黒星となりました。
それでも、リバーサルで上を取る場面もあり、完全に何もできなかった試合ではないです。次戦でどこまで修正できるかが重要になります。
スティールにとっては、大会最初の試合でカード全体に火をつけるような一本勝ちでした。
UFCライト級で生き残るにはまだまだ厳しい道が続きますが、今回のヒールフックは「自分には武器がある」と証明するには十分すぎるフィニッシュでした。
UFCパース 2026 ボーナス受賞者
- 【Performance of the Night / POTN(各$100,000)】
・カルロス・プラテス(Carlos Prates)
・元ウェルター級王者ジャック・デラ・マダレナを3R TKOで撃破。カーフキックで前足を削り、ヒザ、エルボー、パンチを高精度で使い分けた圧巻のパフォーマンスが評価された - 【Performance of the Night / POTN(各$100,000)】
・クイラン・サルキルド(Quillan Salkilld)
・#12ベニール・ダリウシュを1R TKOで撃破。序盤にダウンを奪われながらも立て直し、地元オーストラリアの大声援の中で逆転フィニッシュを決めた内容が評価された - 【Fight of the Night / FOTN(各$100,000)】
・ブランド・ペリチッチ(Brando Peričić)vs シャミル・ガジエフ(Shamil Gaziev)
・両者が重い打撃を交換し続けたヘビー級の激戦が評価され、ペリチッチとガジエフの両者が受賞
ボーナス総評
- プラテスのPOTNは、元王者相手にカーフキックを軸とした明確なゲームプランを遂行し、3R TKOまで持ち込んだ完成度の高さが評価
- サルキルドのPOTNは、序盤のピンチを乗り越え、#12ダリウシュを1Rで止めたインパクトの大きさが選出理由に
- ペリチッチvsガジエフのFOTNは、ヘビー級らしい一撃の危険性と、互いにダメージを与え合う激しい打ち合いが評価
- 一部報道では、今大会のPOTN2名とFOTN1試合に加え、その他のフィニッシュ勝者にも追加ボーナスが出たと伝えられている
まとめ
フィニッシュ率約54%という爆発的な大会の中でも、プラテスとサルキルドの勝利は特にインパクトが大きかった。
プラテスは元王者を戦略的に解体し、サルキルドは地元の大舞台でランカーを1Rフィニッシュ。どちらもPerformance of the Night(POTN)にふさわしい内容。
さらに、ペリチッチvsガジエフのFight of the Night(FOTN)も納得の選出。
ヘビー級らしい一撃の怖さ、両者が退かない打ち合い、そして2R KOという結末。
POTN2枠+FOTN1試合という今大会の主要ボーナスは、どれも大会の熱量を象徴する選出です。
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UFCパース 2026 全試合結果一覧
メインカード6試合、プレリム7試合の全13試合結果をまとめました。
フィニッシュ7試合(TKO×3・KO×2・一本×2)、判定6試合(UD×5・SD×1)。
- 【ウェルター級(メインイベント)】
・ジャック・デラ・マダレナ vs カルロス・プラテス
・プラテスがTKO(レッグキック&エルボー)で勝利(3R 3:17) - 【ライト級(コ・メイン)】
・ベニール・ダリウシュ vs クイラン・サルキルド
・サルキルドがTKO(パンチ)で勝利(1R 3:29) - 【フライ級】
・ティム・エリオット vs スティーヴ・エルセグ
・エルセグがユナニマス判定で勝利(29-28×3|3R 5:00) - 【フェザー級】
・マルワン・ラヒキ vs オリー・シュミット
・ラヒキがTKO(パンチ)で勝利(1R 2:47) - 【ヘビー級】
・シャミル・ガジエフ vs ブランド・ペリチッチ
・ペリチッチがKO(パンチ)で勝利(2R 3:44) - 【ヘビー級】
・タイ・トゥイバサ vs ルイ・サザランド
・サザランドがユナニマス判定で勝利(30-26×3|3R 5:00)※トゥイバサは反則ヒザにより1点減点 - 【ミドル級】
・キャム・ラウストン vs ロベルト・ブリチェック
・ラウストンがユナニマス判定で勝利(30-27×3|3R 5:00) - 【ライトヘビー級】
・ジュニア・タファ vs ケヴィン・クリスチャン
・タファがKO(パンチ&エルボー)で勝利(1R 2:42) - 【ミドル級】
・ジェイコブ・マルクーン vs ジェラルド・マーシャート
・マルクーンがユナニマス判定で勝利(29-28×3|3R 5:00)※マーシャート計量超過(190lbs / 30%減額) - 【バンタム級】
・コルビー・シックネス vs ヴィンス・モラレス
・シックネスがユナニマス判定で勝利(29-28×3|3R 5:00) - 【ミドル級】
・ベンジャミン・ジョンストン vs ウェス・シャルツ
・シャルツが一本(ギロチンチョーク)で勝利(3R 1:50) - 【ウェルター級】
・ジョナサン・ミケイレフ vs テンバ・ゴリンボ
・ミケイレフがスプリット判定で勝利(28-29、29-28、29-28|3R 5:00) - 【ライト級】
・ドム・マー・ファン vs コーディ・スティール
・スティールが一本(ヒールフック)で勝利(1R 3:56)
UFCパース 2026 総まとめ|フィニッシュの嵐とプラテスの完璧な夜
- プラテスがカーフキック、ヒザ、エルボー、パンチを高精度で使い分け、元ウェルター級王者デラ・マダレナを3R TKO。ウェルター級タイトル戦線の最有力候補級に名乗りを上げた
- 地元オーストラリアのサルキルドが#12ダリウシュを1R TKOで撃破。UFC5連勝でライト級トップ15入りへ大きく前進
- ペリチッチがガジエフを2R KO、タファが1R KO、スティールが1Rヒールフックなど、要所でフィニッシュが相次ぐ爆発的な大会に
- 全13試合中7試合がフィニッシュ。前大会のUFCラスベガス116が13試合中2フィニッシュだったのに対し、UFCパースはフィニッシュ率約54%のアクション満点な大会となりました
- オーストラリア勢が複数の勝利を挙げ、パースの大声援に応えた一方で、メインイベントではブラジルのプラテスが主役を奪う形になりました
大会総評
UFCパース2026をひとことで言うなら、「プラテスの完璧さと、フィニッシュの爆発力が重なった忘れられない夜」
主役は間違いなくカルロス・プラテス。
元UFCウェルター級王者デラ・マダレナの地元パースという、かなりアウェーな空気の中で、プラテスは一切飲まれなかった。
カーフキックで足を削り、ヒザとエルボーで中距離を支配し、パンチと追撃で試合を終わらせる。まるで相手の武器を一つずつ回収していくような、完成度の高い勝利でした。
しかも相手は元UFCウェルター級王者。
プラテスが試合後にタイトル挑戦を求めたのも自然な流れでした。
まだイスラム・マハチェフ vs イアン・マシャド・ガリーのウェルター級タイトル戦は正式確定前の段階だが、プラテスがその勝者を狙う立場に近づいたのは間違いないです!
コ・メインのサルキルドも、地元オーストラリア勢として最高にドラマチックな勝ち方を見せました。
序盤にダリウシュの打撃で危ない場面を作られながらも、そこから立て直して1R TKO勝利!
ランカー相手にこの勝ち方は、ただの白星ではなく「次の扉を開ける一撃」でした。
フィニッシュが多かったのはなぜか?
今大会のフィニッシュ7試合には、はっきりした理由があります。
ラヒキ、ペリチッチ、タファ、スティールのように、自分の得意な形まで持ち込めば一気に試合を終わらせられる選手が、しっかり結果を出した形になりました。
ラヒキは左フックからのパウンド、ペリチッチはヘビー級らしい右の一撃、タファはパンチ&エルボー、スティールはヒールフック。
どれも偶然のフィニッシュではなく、それぞれの武器がきれいに刺さった勝利でした。
さらに、サルキルドとシャルツの勝利には「逆転」の要素がありました。
サルキルドは序盤に被弾しながらも連打でひっくり返し、シャルツは1・2Rで劣勢に見えた展開から3Rにギロチンを完成させた。こういう試合があると、大会全体の記憶に残りやすいですね。
前大会のUFCラスベガス116がフィニッシュ率約15%の判定中心イベントだったのに対し、UFCパースはフィニッシュ率約54%!
数字だけ見ても、かなり対照的な大会で、静かな技術戦の翌週に、派手な花火大会が来たような流れの興行でした。
まとめ
- ウェルター級はプラテスの台頭で、イスラム・マハチェフ、イアン・マシャド・ガリー、そしてプラテスを軸にしたタイトル戦線がさらに熱を帯びる
- サルキルドのトップ15入りが有力となり、ラヒキの無敗継続、ペリチッチのランカー撃破により、ライト級、フェザー級、ヘビー級にも新たな注目株が加わった
- 次のUFCは現地2026年5月9日のUFC 328: Chimaev vs Strickland。日本時間では2026年5月10日開催予定で、ジョシュア・ヴァン vs 平良達郎のフライ級タイトル戦も控えている
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UFCパース 2026 よくある質問(FAQ)
大会の結果・ボーナス・フィニッシュ数など、よく検索されている質問をまとめました。
Q1
UFCパースのメインイベント結果は? タップで答え
- プラテスはカーフキックでデラ・マダレナの前足を削り、ヒザ、エルボー、パンチを組み合わせて試合を優位に進めた
- デラ・マダレナも序盤に前へ出てテイクダウンや打撃で見せ場を作ったが、2R以降はプラテスがスタンドの主導権を強めた
- 3Rはレッグキックでデラ・マダレナを崩し、グラウンドでエルボーを連打して試合終了。試合後はタイトル戦線への強い意欲を示した
Q2
コ・メインのサルキルドvsダリウシュの結果は? タップで答え
- 序盤にダリウシュの左の打撃で崩される場面はあったが、すぐに立て直してテイクダウンの圧を耐えた
- フェンス際の攻防をしのいだあと、右のパンチを起点に連打をまとめ、最後はパウンドでレフェリーストップ
- サルキルドはUFC5連勝、うち4試合がフィニッシュ。ライト級トップ15入りへ大きく前進
- パースを拠点とするオーストラリア人プロスペクトが、地元大会でキャリア最大級の勝利を手にした一戦だった
Q3
ボーナス受賞者は誰? タップで答え
- Performance of the Night(各$100,000):カルロス・プラテス。元ウェルター級王者を3R TKOで仕留めた完成度の高い内容が評価
- Performance of the Night(各$100,000):クイラン・サルキルド。序盤のピンチから#12ダリウシュを1Rで止めた劇的なフィニッシュが評価
- Fight of the Night(各$100,000):ブランド・ペリチッチ vs シャミル・ガジエフ。重打撃が交差したヘビー級の激戦が選ばれた
Q4
オーストラリア勢はどんな結果だった? タップで答え
- メインカードではサルキルド(TKO)、エルセグ(UD)、ラヒキ(TKO)、ペリチッチ(KO)が勝利し、豪州勢・豪州拠点勢の存在感が強く出た
- プレリムではラウストン、タファ、マルクーン、シックネス、ミケイレフが勝利し、地元大会を大きく盛り上げた
- 一方で、メインイベントのデラ・マダレナ、ヘビー級のトゥイバサ、ライト級のドム・マー・ファンは敗戦。大会全体としては明暗が分かれた夜でもあった
Q5
全何試合?フィニッシュはいくつあった? タップで答え
- フィニッシュ内訳:TKO×3(プラテス、サルキルド、ラヒキ)・KO×2(ペリチッチ、タファ)・一本×2(シャルツ、スティール)
- 判定決着は6試合(UD×5・SD×1)
- UFCの試合カードの読み方についてはこちらの記事も参考になります