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読了時間:約25分
この記事のポイント
- 結論:UFCサクラメントはどんな夜だったのか?
- UFCサクラメントの大会基本情報
- 全13試合、結果一覧
※本ページはアフィリエイト広告(PR)を含みます。本ページの情報は2026年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
「1」っていう数字…。
事前記事で「立て直しがかかっている」と並べた4人のうち、この夜に勝った人数です。
勝ったのはライニアー・デ・リダーだけ。
アンソニー・ヘルナンデスもセルゲイ・スピヴァクもロマン・ドリッゼも、そろって押し返されました。
事前記事で「立て直しの夜」と書いた大会は、立て直せなかった側の夜となりました。
上がってきたのは、勝ち続けたまま来ていた選手たち。
メインイベントを取ったグレゴリー・ロドリゲスは、地元の声援が全部相手に向いている会場で、キャリア最大の1勝を持ち帰っています。
「結局、誰が勝って、何が起きたのか?」をまず知りたい人のために、この記事は主要結果を最初に置いています。
そのうえで、事前に注目していた3試合の詳しい展開と、ボーナス受賞者をまとめました。
この記事を読めば、UFCファイトナイト・サクラメント(ヘルナンデス vs ロドリゲス)の全13試合の結果、注目3試合(ヘルナンデス vs ロドリゲス、スピヴァク vs ペトリーノ、デ・リダー vs ドリッゼ)の詳しい展開と今後への影響、そして10万ドル(約1,600万円)のボーナスを持ち帰った4人が分かります。
「結果だけ早く知りたい」人にも、「試合の中身までじっくり知りたい」人にも対応できる構成にしています。
読了目安は約18分です。
この試合の見どころ事前記事はこちら
結論:UFCサクラメントはどんな夜だったのか?
一言で言うなら、「立て直しにきた側が、そろって押し返された夜」でした。
理由は3つあります。
- 【理由1】
メインイベントで、ミドル級11位のグレゴリー・ロドリゲスが6位のアンソニー・ヘルナンデスを3-0の判定で下した。ヘルナンデスはテイクダウンを29回試みて成功は3回。得意の組みに入れないまま25分が過ぎ、8連勝が止まってからの1戦目を地元で落とした。 - 【理由2】
コ・メインでは、ランク外のヴィトー・ペトリーノがヘビー級6位のセルゲイ・スピヴァクを3-0で退けた。しかも決め手は打撃ではなく、2ラウンドと3ラウンドのテイクダウン。組みで勝ってきた6位が、組みで下になった。 - 【理由3】
立て直し組で唯一勝ったのがライニアー・デ・リダー。UFCでのライトヘビー級初戦でロマン・ドリッゼを1ラウンド4分1秒でTKOし、グラウンドで100発近い打撃を浴びせた。2連敗のあとに階級とジムを入れ替えた選択が、1ラウンドで答えを出した形になった。
UFCサクラメントの大会基本情報
- 【大会名】
UFC Fight Night: Hernandez vs. Rodrigues(UFCファイトナイト・サクラメント) - 【開催日】
2026年8月22日(土)現地時間 / 日本時間2026年8月23日(日)午前6:00プレリム、午前9:00メインカード - 【開催地】
アメリカ・カリフォルニア州サクラメント、ゴールデン1センター - 【カード規模】
メインカード6試合・プレリム7試合の全13試合 - 【この大会の位置づけ】
UFCがサクラメントで大会を開くのは2019年7月以来7年ぶり7度目。タイトルマッチはなく、ランキング入りの選手が出たのはメインイベントとコ・メインの2試合だけだった。
※公式計量は日本時間8月22日に終了し、26人全員がリミットをクリア。計量失敗による中止・キャッチウェイト変更はなく、13試合がそのまま成立しました。本記事の試合結果はUFC公式サイトの結果ページで確認し、複数のMMA専門メディアで照合したものです。
全13試合、結果一覧
メインカードからプレリムまで、UFCサクラメント全13試合の結果です。決着方法・ラウンド・時間は複数情報源で確認できたものを記載しています。★はボーナス受賞者です。
| カード | 勝者 | 決着方法 | ラウンド / 時間 |
|---|---|---|---|
| メインイベント (ミドル級) |
グレゴリー・ロドリゲス | UD(48-47、49-46、48-47) ★FOTN |
5R 5:00 |
| コ・メイン (ヘビー級) |
ヴィトー・ペトリーノ | UD(30-27、30-27、30-27) | 3R 5:00 |
| メインカード (ライトヘビー級) |
ライニアー・デ・リダー | TKO(グラウンドパンチ) ★フィニッシュ |
1R 4:01 |
| メインカード (ライト級) |
マルケル・メデロス | TKO(ヒジとパンチ) ★POTN |
2R 2:07 |
| メインカード (女子フライ級) |
カーリ・ジュディス | TKO(ボディへの蹴り) ★POTN |
1R 1:39 |
| メインカード (ヘビー級) |
アンソニー・ウィント | テクニカルサブミッション(アームトライアングルチョーク) ★フィニッシュ |
1R 4:29 |
| プレリム (フェザー級) |
ジャマル・エマース | TKO(パンチ) ★フィニッシュ |
1R 3:38 |
| プレリム (ヘビー級) |
シャミル・ガジエフ | KO(右ストレート) ★フィニッシュ |
1R 1:20 |
| プレリム (ライト級) |
クリス・パディーヤ | テクニカルサブミッション(アームトライアングルチョーク) ★フィニッシュ |
3R 4:59 |
| プレリム (フェザー級) |
マルシオ・バルボーザ | TKO(パンチ) ★フィニッシュ |
1R 2:47 |
| プレリム (ライト級) |
スタン・ドーサンヴィル | UD(29-28、29-28、29-28) | 3R 5:00 |
| プレリム (ミドル級) |
ジャクソン・マクヴェイ | TKO(ボディへのヒザ) ★フィニッシュ |
1R 4:13 |
| プレリム (女子ストロー級) |
シャネル・ダイアー | TKO(パンチ) ★フィニッシュ |
3R 1:42 |
※UD=ユナニマス判定。★FOTN=ファイト・オブ・ザ・ナイト(各10万ドル / 約1,600万円)、★POTN=パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(各10万ドル / 約1,600万円)、★フィニッシュ=フィニッシュボーナス(各2.5万ドル / 約400万円、FOTN・POTNとの重複受賞はなし)。シャミル・ガジエフの決着時間は、UFC公式が1ラウンド1分20秒、一部の集計媒体が1ラウンド3分40秒と表記が分かれているため、公式サイトの数値を採用しました。出典:UFC公式サイト(2026年8月23日確認)
ボーナス受賞者
- 【ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
アンソニー・ヘルナンデス、グレゴリー・ロドリゲスの2名 - 【パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
マルケル・メデロス、カーリ・ジュディスの2名 - 【フィニッシュボーナス(FB)(各2.5万ドル / 約400万円)】
ライニアー・デ・リダー、アンソニー・ウィント、ジャマル・エマース、シャミル・ガジエフ、クリス・パディーヤ、マルシオ・バルボーザ、ジャクソン・マクヴェイ、シャネル・ダイアーの8名
13試合のうち10試合がフィニッシュで終わった夜でした。
それでもファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)は判定に流れたメインイベントへ贈られ、25分を戦い切った2人がそろって10万ドル(約1,600万円)を受け取っています。敗れたヘルナンデスもボーナスを持ち帰った形です。
フィニッシュが10もあったため、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)の2枠から漏れた8名にフィニッシュボーナス(FB)が回りました。
なぜ29回のテイクダウンが、3回しか通らなかったのか?
UFC公式インタビュー
※以下はUFC公式YouTubeチャンネルが公開した、試合後オクタゴンインタビューです。

ロドリゲスはオクタゴン内でマイクを向けられると、勝った実感を語るより先に次の対戦相手の名前を呼びました。
指名したのは元UFCミドル級王者のドリカス・デュ・プレシで、「どこにいるんだ。お前とやりたい!」っていう趣旨の言葉を投げています。
求めたのは通常の1試合ではなく、次期挑戦者決定戦でした。
- 【対戦】
・アンソニー・ヘルナンデス(Anthony Hernandez /

)(#6 / 15-3)
・グレゴリー・ロドリゲス(Gregory Rodrigues /

)(#11 / 19-6) - 【階級】ミドル級 / Middleweight(185ポンド / 約84kg)
- 【結果】グレゴリー・ロドリゲス 勝利(ユナニマス判定 48-47、49-46、48-47)
- 【ラウンド / 時間】5R 5:00
試合結果まとめ
- ロドリゲスは試合を通してヘルナンデスから4度のダウンを奪った
- 2ラウンド、ロドリゲスが前脚を蹴り崩して重い打撃を重ね、フィニッシュに近い場面を作った
- 3ラウンドはヘルナンデスが押し返して主導権を取り戻したが、4ラウンドにロドリゲスが盛り返した
- ヘルナンデスのテイクダウンは29回試みて成功3回。最終ラウンドもケージ際のシングルレッグが決まらないまま終了し、判定は3-0でロドリゲスの勝利
分析
事前記事では、この一戦を「組んで削りたいヘルナンデスと、立っている時間が長いほど有利になるロドリゲス。どちらの土俵で時間が過ぎるのか?」っていう構図で書きました。
結果は、25分のほとんどがロドリゲスの土俵で過ぎたんですッ!
数字がそのまま結果として出ています。
ヘルナンデスは29回テイクダウンを仕掛けて、通ったのは3回だけ。残る26回はロドリゲス側がタックルを切っています。
15勝のうち9勝が一本勝ちという選手が、自分の勝ちパターンの入り口で26回止められた計算です。
止め方も一方通行ではなかったんです。
ロドリゲスは2ラウンドに前脚を蹴って土台を崩し、そこから重い打撃をまとめています。組みに来る相手の脚を先に痛めるという、かみ合わせに正面から答えた組み立てでした。
ダウンは合計4度。1度でも早く終わっていれば判定は必要なかった内容です。
では、なぜ25分かかったのか?
理由の1つは3ラウンド目にあると考えています。2ラウンドで追い込まれたヘルナンデスがそこで押し返し、この日いちばん自分の形に近い時間を作りました。
ロドリゲスは4ラウンドで息を吹き返し、最終ラウンドは両者とも消耗しきった状態。48-47が2枚付いたのは、この3ラウンドの存在が大きいと見ていいと思います。
この1勝は、ミドル級のタイトル戦線をどう動かすのか?
ロドリゲスはこれで20勝6敗、4連勝!
連勝の中身はジャック・ハーマンソン、ロマン・コプィロフ、ブルンノ・フェヘイラ、そして今回のヘルナンデス。11位が6位を倒したので、順位の並びは大きく動くはずです。
試合後、彼はオクタゴンで元UFCミドル級王者のドリカス・デュ・プレシを名指しし、次期挑戦者決定戦を要求したと報じられています。「ドリカス・デュ・プレシ、どこにいるんだ。お前とやりたい」っていう趣旨の呼びかけでした。
敗れたヘルナンデスは15勝4敗となり、2月のショーン・ストリックランド戦から2連敗。
今回のカードで唯一ランキング上位に入っていた地元選手が、自分の得意分野で止められた形です。ただ、ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)に選ばれたことは、25分の中身が一方的ではなかったことを示しています。
まとめ
29回仕掛けて3回。この比率が、そのままスコアカードになりました。
組みの選手が組みで止められると、残るのは打撃の時間だけです。
- 【勝因】
29回のテイクダウン試投のうち26回を切り、2ラウンドの前脚への蹴りから重い打撃につなげたこと - 【記録】
ロドリゲスは20勝6敗で4連勝。11位が6位を倒し、キャリア最大の1勝となった - 【今後】
次戦は正式決定していない。ロドリゲスはドリカス・デュ・プレシとの次期挑戦者決定戦を希望している
ヘビー級6位のスピヴァクが、なぜ組みで下になったのか?
UFC公式インタビュー

ペトリーノは大会前の取材で、次に欲しいのはメインイベントだという趣旨を話していました。
5ラウンド戦って自分を試すことが、ベルトへ近づく段取りだという説明です。ヘビー級はこれから世代が入れ替わると見ており、スピヴァク戦はその入り口という位置づけでした。
UFC10戦目を終えた選手が、次の1歩を階級の上位ではなくカードの序列に置いている点が、この階級らしい考え方だと思います。
- 【対戦】
・セルゲイ・スピヴァク(Serghei Spivac /

)(#6 / 18-6)
・ヴィトー・ペトリーノ(Vitor Petrino /

)(NR / 14-2) - 【階級】ヘビー級 / Heavyweight(265ポンド / 約120kg)
- 【結果】ヴィトー・ペトリーノ 勝利(ユナニマス判定 30-27、30-27、30-27)
- 【ラウンド / 時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- 1ラウンドは立ち技での探り合いで、ペトリーノがローキックとジャブ、ボディへの蹴りで手数を作った
- 2ラウンド、ペトリーノがテイクダウンを奪い、上から短い打撃を落として時間を使った
- 3ラウンドも同じ形が続き、スピヴァクは下から起き上がる時間が増えた
- 終盤は双方とも消耗し、そのまま判定へ。3者とも30-27でペトリーノを支持した
分析
事前記事では、この試合を「順位だけ見ればスピヴァクが上。それでも市場は上げてから3連勝の勢いのほうを買っている」っていう構図で書きました。
オッズはスピヴァク+130、ペトリーノ-155。ランキング6位のほうが穴という珍しい数字でした。
その見立ては当たったんですが、当たり方が予想と違ったんです。
想定していたのは、ペトリーノの打撃が通るかどうかでした。
実際に組みへ行ったのはペトリーノの方だったんです。2ラウンドと3ラウンドでテイクダウンを奪い、上から重さを預けて短い打撃を落とし続けました。
スピヴァクは18勝のうち8勝が一本勝ち。ヘビー級では珍しく寝技で終わらせる形を持っている選手です。その相手に対して、ライトヘビー級から上げてきた側がレスリングで上を取りました。
理由は体力配分にあったと考えられます。
1ラウンドの立ち技はほぼ互角で、ペトリーノがローキックとジャブで少し上回った程度。そこから急いで倒しに行かず、相手が前に出てくる時間を待ってから組みへ移っています。
ヘビー級は一度疲れると戻ってこない階級です。2ラウンドで下になったスピヴァクは、3ラウンドに入っても押し返す力を作れませんでした。
ヘビー級のトップ10は、これからどう入れ替わるのか?
これでペトリーノは15勝2敗となり、ヘビー級へ上げてから4戦4勝!
ライトヘビー級で2連敗した2024年から、階級を1つ上げただけでここまで来ました。ランク外の選手が6位を3-0で下したので、次の更新でトップ10入りが視野に入ります。
一方で、内容の評価は割れています。
UFC公式の総括も、この日の勝ち方が今後の追い風になるとは限らないという見方を示していました。判定の3-0は明確ですが、フィニッシュに近い場面は多くありません。29歳を前にしてUFC10戦目という位置なので、次にどこまで引き出しを増やせるかが問われます。
敗れたスピヴァクは18勝7敗。
2026年2月に連敗を止めたばかりで、その流れをここで手放しました。ヘビー級のトップ15に5年近く居続けてきた選手ですが、6位という順位は次の更新で下がる可能性が高いです。
まとめ
順位が上の側が、自分の得意分野で下になりました。
この夜のテーマがいちばん短く出たのが、この15分だったと思います。
- 【勝因】
1ラウンドで無理に倒しに行かず、2ラウンド以降にテイクダウンから上のポジションを取り続けたこと - 【記録】
ペトリーノは15勝2敗、ヘビー級転向後4戦4勝。ランク外からヘビー級6位を3-0で下した - 【今後】
次戦は正式決定していない。ペトリーノは次のランキング更新でトップ10入りが視野に入る
同じ2連敗から始めた2人が、なぜ1ラウンドで分かれたのか?
UFC公式インタビュー

デ・リダーは勝った直後、感情を抑えきれない様子を見せていました。
大会前の取材では、1年で5度の減量を重ねた日々を振り返って「戦うことの楽しさが全部なくなった…」と話し、185ポンド(約84㎏)へは二度と戻らないと明言しました。
その言葉を出したあと最初の試合を、1ラウンドで終わらせた形になります。
- 【対戦】
・ライニアー・デ・リダー(Reinier de Ridder /

)(NR / 21-4)
・ロマン・ドリッゼ(Roman Dolidze /

)(NR / 15-5) - 【階級】ライトヘビー級 / Light Heavyweight(205ポンド / 約93kg)
- 【結果】ライニアー・デ・リダー 勝利(TKO・グラウンドパンチ)
- 【ラウンド / 時間】1R 4:01
試合結果まとめ
- ドリッゼがローキックから距離を詰めてクリンチに入り、そこから自分で引き込んで足関節を狙った
- デ・リダーは足を抜いて上のポジションを確保し、上から打撃を落とし続けた
- ドリッゼは逆さまの体勢のままヒザ十字を追い続け、その間に打撃を浴び続けた
- デ・リダーは亀の状態から攻め、マウントへ移って連打。1ラウンド4分1秒でレフェリーが試合を止めた
分析
事前記事では、この2人を「同じ結論に別々の道からたどり着いた」と書きました。
デ・リダーはミドル級で2連敗して階級を上げ、ドリッゼは直近3勝がすべてライトヘビー級。どちらも自分が勝てる体重は205ポンド(約93kg)だという結論に立っていました。
その結論が正しかったのは、片方だけだったんです。
分かれ目は、開始2分ほどで作られています。
ドリッゼはローキックから距離を詰め、クリンチになったところで自分から引き込んで足関節を取りにいきました。相手は元ONE Championshipで2階級の王者になったグラップラー。その選手に対して、自分から下になる選択をしたことになります。
デ・リダーは足を抜いて上を取り、そこから動きませんでした。
以降は一方通行でした。
最初の打撃は大きくありませんでしたが、当たり続けたんです。ドリッゼはヒザ十字を追ったまま逆さまの体勢を保ち、その間ずっと上から打たれ続けました。
グラウンドでの打撃は最終的に100発近くまで届いたと報じられています。亀になったところをさらに攻められ、マウントを取られたところで試合が止まりました。
体格の話も無視できないと思います。
デ・リダーは今回、205ポンド(約93kg)で「大きく、健康そうに見えた」と伝えられています。ミドル級での2連敗は、階級の適性の問題だったのかもしれない、と読める内容でした。
ライトヘビー級での再出発は、どこまで伸びるのか?
デ・リダーはこれで22勝4敗となり、UFCでのライトヘビー級初戦を1ラウンドで終わらせました!
2連敗のあとに階級を変え、練習拠点をフロリダのアメリカン・トップチーム(ATT)へ移した選択が、最短の形で結果になっています。ONE時代を含めたライトヘビー級での通算成績を考えても、この階級のほうが噛み合っているように見えます。
残念ながら、ドリッゼ側の状況は厳しくなりました。
15勝6敗で3連敗…。しかも直近2敗はミドル級での判定負けだったのに対し、今回は自分の得意な階級で、しかも1ラウンドで止められています。UFCでライトヘビー級3戦3勝という数字が、ここで途切れてしまいました。
まとめ
同じ「2連敗からの階級変更」でも、片方は1ラウンドで答えを出し、片方は1ラウンドで止められた。
分かれ目は階級ではなく、最初のクリンチで誰が下になったかだったと思います。
- 【勝因】
ドリッゼが自分から引き込んだ足関節の攻防で上を取り返し、そこから100発近い打撃を落とし続けたこと - 【記録】
デ・リダーは22勝4敗。UFCでのライトヘビー級初戦を1ラウンドTKOで飾り、フィニッシュボーナス2.5万ドル(約400万円)を受賞した - 【今後】
次戦は正式決定していない。ドリッゼは3連敗となった
注目3試合以外で、印象に残った試合
メインカードのライト級で、マルケル・メデロスがメイソン・ジョーンズを2ラウンド2分7秒でTKOしました。
ジョーンズはプロ20戦で一度もフィニッシュされたことがない選手です。その記録が、この夜に途切れました。
しかもジョーンズは、サクラメントのチーム・アルファ・メイルで長く練習を積んできた、この街にいちばん縁のある出場選手でした。7年ぶりの地元開催で、地元に近い側がヒジとパンチで止められたわけです。メデロスはこれでUFC4勝0敗1分、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)10万ドル(約1,600万円)を持ち帰りました。
もう1つ挙げるなら、メインカード最後のヘビー級です。元NFLニューヨーク・ジェッツのラインバッカーだったアンソニー・ウィントが、ダナ・ホワイトコンテンダーシリーズ(DWCS)での契約からわずか11日でオクタゴンに立ち、テランス・チャットマンを1ラウンドのアームトライアングルチョークで仕留めています。35ポンド(約16kg)の体重差を背負った側が、組みで終わらせました。
結局、このUFCサクラメントはどんな夜だったのか?
事前記事の時点で分かっていたのは、タイトルマッチがなく、メインカードの上位3試合に出る6人のうち半分が直前の試合で負けていたっていうことでした。
その6人のうち、この夜に勝ったのはデ・リダー1人です。
ヘルナンデスは得意の組みを29回中26回止められ、スピヴァクは自分の土俵で上を取られました。ドリッゼは自分から下になり、1ラウンドで終わっています。
代わりに勝ち上がったのは、勢いのまま来ていたロドリゲス、階級を上げてから負けていないペトリーノ、そしてUFC初登場のウィントでした。立て直しの物語は1本だけ通り、残りは上り調子の側に持っていかれた夜だったと言えます。
選手の今後
- 【グレゴリー・ロドリゲス】
4連勝でキャリア最大の1勝を挙げ、ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)10万ドル(約1,600万円)を受賞しました。ドリカス・デュ・プレシとの次期挑戦者決定戦を希望していますが、次戦は正式決定していません。 - 【ヴィトー・ペトリーノ】
ヘビー級転向後4戦4勝で、ランク外から6位を3-0で下しました。次のランキング更新でトップ10入りが視野に入りますが、次戦は正式決定していません。 - 【ライニアー・デ・リダー】
ライトヘビー級初戦を1ラウンドTKOで飾り、フィニッシュボーナス2.5万ドル(約400万円)を受け取りました。次戦は正式決定していません。
大会を振り返るための3ステップ
- 【STEP1】
メインイベントの2ラウンドだけを見返して、ロドリゲスがヘルナンデスのどこを蹴っていたかを確かめてみる。 - 【STEP2】
全13試合の結果表で、フィニッシュ決着が10試合あったことを数えてみる。 - 【STEP3】
デ・リダーのライトヘビー級初戦と、ミドル級で負けた直近2戦の映像を並べて、体格の見え方を比べてみる。
この結果、あなたはどこまで押さえられた?自己診断チェック
- ヘルナンデスのテイクダウンが、何回試みて何回通ったか言える?
- ペトリーノがスピヴァクを判定で上回った決め手を思い出せる?
- この夜にファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)を受け取った2人が誰か分かる?
Noが1つでもあれば、上の各見出しに戻って読み返せば解決できます。
- 見逃した試合の配信状況については、UFC視聴方法ガイドでも詳しく紹介しています。
- 過去大会の結果記事は、UFC大会結果アーカイブ|2025-2026年 全大会の結果・プレビュー記事まとめから大会別にたどれます。
よくある質問
ここでは、UFCサクラメントについて特に気になりやすいポイントを、よくある質問形式でまとめています。
メインイベントの試合結果をはじめ、ヘルナンデスが敗れた理由、ボーナス受賞者、デ・リダーの階級変更の結果、見逃し配信の確認方法まで、要点を簡潔に整理しました。
Q1メインイベントの結果は? タップで答え
- ロドリゲスは試合を通してヘルナンデスから4度のダウンを奪った。
- 2ラウンドに前脚への蹴りから重い打撃を重ね、フィニッシュに近い場面を作った。
- 3ラウンドはヘルナンデスが押し返したが、4ラウンド以降にロドリゲスが盛り返した。
Q2ヘルナンデスはなぜ負けたの? タップで答え
- 15勝のうち9勝が一本勝ちという選手が、寝技へ入る前の段階で止められた。
- ロドリゲスは2ラウンドに前脚を蹴って土台を崩し、そこから打撃をまとめた。
- これでヘルナンデスは15勝4敗となり、2026年2月のショーン・ストリックランド戦から2連敗になった。
- ランキングと挑戦者決定の関係については、UFCランキングは順番待ちじゃない!仕組みと理由を解説で詳しく紹介しています。
Q3ボーナスは誰が受賞したの? タップで答え
- フィニッシュボーナス(FB)(各2.5万ドル / 約400万円):ライニアー・デ・リダー、アンソニー・ウィント、ジャマル・エマース、シャミル・ガジエフ、クリス・パディーヤ、マルシオ・バルボーザ、ジャクソン・マクヴェイ、シャネル・ダイアーの8名。
- 13試合のうち10試合がフィニッシュ決着だったため、フィニッシュボーナスの対象が8名まで広がった。
- ジュディスの1ラウンド1分39秒が、メインカードで最も早い決着だった。
Q4デ・リダーの階級変更はうまくいったの? タップで答え
- ミドル級で2連敗したあと、二度と185ポンド(約84㎏)には戻らないと明言して階級を上げていた。
- 練習拠点もフロリダのアメリカン・トップチーム(ATT)へ移していた。
- この試合ではドリッゼが自分から引き込んで足関節を狙い、デ・リダーが上のポジションから100発近い打撃を落として決着した。
Q5見逃した試合はどこで確認できる? タップで答え
※試合結果とボーナス情報は本記事執筆時点でUFC公式サイトの結果ページおよび複数のMMA専門メディアで照合したものです。ボーナスの区分と金額はUFCが2026年1月以降に採用している体系(FOTN・POTNが各10万ドル、非選出のフィニッシュに各2.5万ドル)に基づきます。対戦ブロックのランキングは大会時点のUFC公式イベントページ(メディア投票ランク)に準拠しています。UFCは2026年6月からメディア投票ランクとMeta Rankingsを別集計しているため、参照するページによって順位が異なる場合があります。ランキングは大会後に更新されるため、本記事の順位表記は大会時点の目安としてお読みください。
まとめ
タイトルマッチのない13試合。事前の見立ては「立て直しの夜」でした。
実際に立て直せたのは4人のうち1人で、残りは上り調子の側に持っていかれています。7年ぶりに戻ってきたサクラメントで、地元に縁のあるヘルナンデスもメイソン・ジョーンズも敗れました。それでも13試合中10試合がフィニッシュで終わり、25分を戦い切ったメインイベントにファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)が贈られています。負けた側にも賞金が渡った夜になりました。
次回大会の視聴予定を立てる人は、配信スケジュールや料金の最新情報をU-NEXTのUFCページで確認できます。![]()
※この記事の情報は、2026年8月23日時点でUFC公式サイトおよび各種MMA専門メディアの報道をもとに確認したもので、ランキング・戦績は大会後に更新されるため、最新情報はご自身で都度公式サイトで確認して下さい。
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