読む前に
読了時間:約40分
この記事のポイント
- 結論:UFC 333はどんな大会だったのか?
- UFC 333は、いつ・どこで・どんな条件で行われたのか?
- UFC 333の全14試合は、誰がどう勝ったのか?
※本ページはアフィリエイト広告(PR)を含みます。本ページの情報は2026年10月時点のものです。試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性あります。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
ラウンド終了まで、残りあと6秒…。
プロ20戦無敗の挑戦者に、初めての黒星が付いた瞬間でもありました…。
UFC 333のメインイベントでは、アレクサンダー・ヴォルカノフスキーがモフサル・イヴロイエフをグラウンドのパンチで仕留め、2ラウンド4分54秒のTKO勝利!
38歳の王者が、UFCフェザー級のベルトを防衛しました。
コ・メインではピョートル・ヤンがメラブ・ドバリシビリに48-47、48-47、48-47の判定勝利!
2つのタイトルマッチは、どちらも王者がベルトを守る結果となりました。
事前記事では、この大会を「返り咲いた王者2人に、1位が挑む大会」として書きました。
ヴォルカノフスキーもヤンも判定で防衛、に少し寄せて読んでいたんですが、判定まで行ったのはヤンの試合だけ。
ヴォルカノフスキーは、判定を待たずに2ラウンドで試合を終わらせています!
そして結果として、ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)はヤン vs ドバリシビリ、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)はヴォルカノフスキーとロニー・カヴァナに出ています。
この記事を読めば、UFC 333(ヴォルカノフスキー vs イヴロイエフ)の全14試合の結果、注目3試合(ヴォルカノフスキー vs イヴロイエフ、ヤン vs ドバリシビリ、カヴァナ vs ラマザン・テミロフ)の展開と今後への影響、そしてレイエス、ヴォルコフ、ピコの3試合の中身が分かります。
「結果だけ早く知りたい」人は結論と結果表から、「中身までじっくり知りたい」人は注目3試合の分析まで読んでみて下さい。
読了目安は約20分です。
事前記事の見立ては、どうなった?
事前記事で注目した3試合の見立てと、実際に起きたことを先に並べておきます。
この試合の見どころ事前記事はこちら
結論:UFC 333はどんな大会だったのか?
UFC 333は2026年10月24日(日本時間10月25日)、UAE・アブダビのヤス島にある「エティハド・アリーナ」という会場で行われ、メインイベントでアレクサンダー・ヴォルカノフスキーがモフサル・イヴロイエフに2ラウンド4分54秒のTKO勝利!
コ・メインのピョートル・ヤンもメラブ・ドバリシビリに判定で勝ち、2つのタイトルマッチはどちらも王者がベルトを守りました!
一言で言うなら、「挑んだ1位が2人とも跳ね返され、2本のベルトがそのまま王者の腰に残った大会」となりました。
理由は3つ。
ドバリシビリはテイクダウンを58回狙って、そのうち何回を通したのか?
答えは「1・2ラウンドを落としたヤンは、なぜ3ラウンドから取り返せたのか?」の分析にあります。
※決着方法・ラウンド・時間はUFC公式スコアカード・UFC公式の結果記事・ufcstats.comで照合しています。フェザー級史上最多のタイトル戦勝利は、UFC公式の結果記事の記載によります。
UFC 333は、いつ・どこで・どんな条件で行われたのか?
※本記事の試合結果はUFC公式スコアカード・UFC公式の結果記事・ufcstats.comの3つで照合し、全14試合の勝者・ラウンド・時間が一致したものです。カヴァナの決着はUFC公式スコアカードの画像の表記、レイエスの決着はUFC公式のプレリム結果記事の表記に合わせてKOとしました(ほかの媒体ではTKOと書いているところもあります)。レイエス vs ムルザカノフはUFC公式スコアカードの記事に載っていないため、UFC公式のイベントページ・プレリム結果記事・ufcstats.comで確認しています。選手名のカタカナ表記はUFC公式イベントページと各選手ページに準拠しています。
UFC 333の全14試合は、誰がどう勝ったのか?
対戦カード(結果)
予想の締め切りまで
Main Card(メインカード)タップで開くタップで閉じるクリックで開くクリックで閉じる
勝つと思う選手の名前をタップすると、予想として印が付きます。もう一度タップすると外れます(このページを離れると消えます)。予想はこのブラウザに保存され、結果記事で答え合わせできます
Prelims(プレリム)タップで開くタップで閉じるクリックで開くクリックで閉じる
勝つと思う選手の名前をタップすると、予想として印が付きます。もう一度タップすると外れます(このページを離れると消えます)。予想はこのブラウザに保存され、結果記事で答え合わせできます
-
放送中(目安)ライトヘビー級 約93kg / 205lbs
ドミニク・レイエス の勝利(KO・1R 2:40)プロ16勝1敗の7位と、2020年にジョン・ジョーンズとUFCライトヘビー級王座を争った8位レイエス。プレリムのトップを飾るランカー対決です。UFC公式の「Embedded」第2話(約9分)には、レイエスが家族を連れて湖へ出かける場面が映っています。
Early Prelims(アーリープレリム)タップで開くタップで閉じるクリックで開くクリックで閉じる
勝つと思う選手の名前をタップすると、予想として印が付きます。もう一度タップすると外れます(このページを離れると消えます)。予想はこのブラウザに保存され、結果記事で答え合わせできます
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放送中(目安)バンタム級 約61kg / 135lbs
コルビー・シックネス の勝利(スプリット判定・3R 5:00)ヴォルカノフスキーの練習仲間シックネスと、ヤンの練習仲間でプロ11戦全勝のチョプロフ。チョプロフはUFCデビュー戦です。王者2人の練習仲間同士が、2つのタイトルマッチの約4時間前に戦います。UFC公式の「Embedded」第1話(約9分)には、シックネスがヴォルカノフスキーとスパーリングする場面や、目の見えない飼い猫を散歩させる場面が映っています。
-
放送中(目安)ライト級 約70kg / 155lbs
コーディ・スティール の勝利(KO・1R 3:54)アメリカのスティールと、2026年8月のUFCデビュー戦を1ラウンド1分21秒の一本勝ちで飾ったフランスのギュニョンの一戦です。UFC公式の「Embedded」第3話(約9分)には、スティールがアイスバスにつかったまま質問に答える場面が映っています。
プレビュー記事の対戦カード表で予想を入れた人は、上の表で答え合わせができます(予想を入れたのと同じ端末・同じブラウザのときだけ)。
筆者がプレビュー記事の表に入れた予想は、14試合中7試合で勝者が当たり、メインカードは5試合中3試合でした。
予想が外れた試合があれば、1つだけ選んで、なぜ外れたのかを一言で考えてみて下さい…。
答えの手がかりは、下にある注目3試合の分析にあります。
メインカードからアーリープレリムまで、UFC 333全14試合の結果です。★はボーナス受賞者です。
フィニッシュで決着したのは7試合、判定まで行ったのも7試合でした。
| カード | 勝者 | 決着方法 | ラウンド / 時間 |
|---|---|---|---|
| メインイベント (フェザー級) |
アレクサンダー・ヴォルカノフスキー | TKO(グラウンドのパンチ) ★POTN |
2R 4:54 |
| コ・メイン (バンタム級) |
ピョートル・ヤン | UD(48-47、48-47、48-47) ★FOTN |
5R 5:00 |
| メインカード (フライ級) |
ロニー・カヴァナ | KO(グラウンドのパンチ) ★POTN |
1R 4:28 |
| メインカード (ヘビー級) |
アレクサンドル・ヴォルコフ | UD(29-28、30-27、30-27) | 3R 5:00 |
| メインカード (フェザー級) |
アーロン・ピコ | TKO(グラウンドのパンチ) ★FB |
1R 1:14 |
| プレリム (ライトヘビー級) |
ドミニク・レイエス | KO(ハイキックとパンチ) ★FB |
1R 2:40 |
| プレリム (ライトヘビー級) |
アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ | TKO(膝蹴りとパンチ) ★FB |
1R 2:38 |
| プレリム (ミドル級) |
アブス・マゴメドフ | テクニカルサブミッション(ギロチンチョーク) ★FB |
1R 1:44 |
| プレリム (ライト級) |
グラント・ドーソン | UD(29-27、29-27、29-27) | 3R 5:00 |
| アーリープレリム (バンタム級) |
コルビー・シックネス | SD(29-28、29-28、28-29) | 3R 5:00 |
| アーリープレリム (ミドル級) |
アブバカル・ヴァガエフ | UD(29-28、29-28、29-28) | 3R 5:00 |
| アーリープレリム (フェザー級) |
ダニエル・サントス | UD(29-28、29-28、29-28) | 3R 5:00 |
| アーリープレリム (ライト級) |
コーディ・スティール | KO(右オーバーハンド) ★FB |
1R 3:54 |
| アーリープレリム (女子ストロー級) |
ヤスミン・ルシンド | UD(30-27、30-27、30-27) | 3R 5:00 |
※UD=ユナニマス判定、SD=スプリット判定。★POTN=パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト、★FOTN=ファイト・オブ・ザ・ナイト(どちらも各10万ドル / 約1,568万円と報道)。★FB=フィニッシュボーナス(各2.5万ドル / 約392万円と報道)。金額とFBはUFC公式のボーナス記事に記載がなく、報道によるものです。KOとTKOの区別は、UFC公式スコアカードとUFC公式の結果記事の表記に合わせました。グラント・ドーソンの勝利は、ヌルーロ・アリエフが1ラウンドに後頭部への打撃で1点減点されたうえでの判定です。出典:UFC公式サイト(2026年10月25日確認)
ボーナスを獲ったのは誰か?
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)は、その大会で特に印象に残る勝ち方をした選手に贈られるボーナス。
ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)はその大会のベストバウトに選ばれた試合の2人に、フィニッシュボーナス(FB)はPOTNに選ばれなかった選手のうち、KO・TKO・一本で試合を終わらせた勝者に出るボーナスになっています。
UFC公式のボーナス記事が発表したのは、POTNのヴォルカノフスキーとカヴァナ、FOTNのヤン vs ドバリシビリの3つ。
金額は公式記事に書かれていませんが、報道では各10万ドル(約1,568万円)。
フィニッシュで勝ったほかの5人には各2.5万ドル(約392万円)のフィニッシュボーナス(FB)が出たと、報道では伝えられています。
※POTNとFOTNの受賞者はUFC公式サイトのボーナス記事で確認しました(2026年10月25日)。同記事に金額とフィニッシュボーナス(FB)の記載はありません。金額の10万ドルとFBの5名・2.5万ドルは、MMA専門メディアのheavy.com(2026年10月24日の記事)とYahoo Sportsの報道によるもので、UFC公式では確認できていません。円換算は1ドル156.8円(欧州中央銀行の参照レート、2026年10月23日)で計算した概算です。
テイクダウンを3回許した1ラウンドのあと、ヴォルカノフスキーはなぜ無敗の1位を止められたのか?
先に1つだけ想像して考えてみて下さい…。
イヴロイエフがテイクダウンを3回通した1ラウンド、ジャッジ3人はどちらに付けたでしょう?
答えは下の「分析」にあります。
UFC公式インタビュー
※以下はUFC公式YouTubeチャンネルが公開した、試合後オクタゴンインタビューです。

ラウンド残り6秒のTKO勝利の直後、38歳の王者は何を語ったのか?
王者 / 29-4
#1 / 20-1試合結果まとめ
分析
事前記事では、この試合を「38歳の王者と、20戦無敗の1位。ヴォルカノフスキーは『判定の名手』を止められるのか?」っていう問いで書きました。
筆者の見立ては、ヴォルカノフスキーが5ラウンドの経験で判定防衛、に少し寄っていました。
この見立ては、外れちゃいました…。
結果、UFCで10勝すべてを判定で挙げてきたイヴロイエフとの試合が、2ラウンドのTKO決着に…。
それでも、イヴロイエフが勝つならここ、と書いた入り口はたしかに開いていたんです。
ufcstats.comの記録では、イヴロイエフは1ラウンドにテイクダウンを4回狙って3回成功!
ところが公式スコアカードは、ジャッジ3人とも1ラウンドを10-9でヴォルカノフスキーに付けています。
それでも有効打は、1ラウンドもヴォルカノフスキーが24発、イヴロイエフが20発と、数ではヴォルカノフスキーが上回っていました。
そして2ラウンド。
ヴォルカノフスキーの有効打は32発、イヴロイエフは20発。
UFC公式の結果記事によると、後半に入っても互角に進んでいたところで、ヴォルカノフスキーの右のパンチにイヴロイエフが顔をそむけて下がり、そこから試合が動いています。
追いかけて倒したあとのグラウンドの打撃は16発中11発が命中!
ラウンド終了まで残り6秒で、レフェリーが試合を止めました!
※テイクダウン・有効打(Significant Strikes)の数はufcstats.comの記録、ラウンドの採点はUFC公式スコアカードによります(2026年10月25日確認)。
フェザー級史上最多のタイトル戦勝利。38歳のヴォルカノフスキーは、ここからどこへ向かうのか?
ヴォルカノフスキーはこれでプロ戦績29勝4敗となり、UFCフェザー級の王座を防衛しました!
UFC公式の結果記事によると、この勝利でジョゼ・アルドの持つ記録を抜き、フェザー級の歴史で最も多くタイトル戦に勝った選手になっています。
2025年4月に王座へ返り咲き、2026年1月にディエゴ・ロペスを退けての防衛に続く、返り咲いてから2度目の防衛。
オクタゴンインタビューでは、大きなダメージを受けなければ続けると言ってきたと話し、まだ戦い続ける考えをにおわせていました。
敗れたイヴロイエフはプロ戦績20勝1敗となり、プロ21戦目で初めての黒星…。
UFCでは判定で10連勝を重ね、ようやくたどり着いたタイトル挑戦でもありました。
※試合後の発言は、UFC公式YouTubeのオクタゴンインタビュー(英語の音声と自動字幕で確認)をもとに要約しています。鉤括弧の発言は、英語の発言を日本語に訳したものです。試合の流れはUFC公式の結果記事によります。
まとめ
ヴォルカノフスキーが勝ったのは、テイクダウンを防ぎ切ったからではない。
倒されても打撃の数で上回り、2ラウンド後半に右のパンチで下がらせた相手を最後まで追いかけたから。
1・2ラウンドを落としたヤンは、なぜ3ラウンドから取り返せたのか?
先に1つだけ想像して考えてみて下さい…。
ドバリシビリはテイクダウンを58回狙いました。成功したのは何回だったでしょう?
答えは下の「分析」にあります。
UFC公式インタビュー

48-47×3の判定で初防衛を決めた直後、ヤンは5ラウンドの前に何を聞いていたと語ったのか?
この「スタミナが切れるのを待った」が数字でどう出たかは、下の「分析」の表にあります。
王者 / 21-5
#1 / 21-6試合結果まとめ
分析
事前記事では、この試合を「1勝1敗で迎える3度目。ヤンはドバリシビリのテイクダウンを、また止められるのか?」っていう問いで書きました。
テイクダウンが通ればドバリシビリ、止めればヤン、と読み、筆者の見立てはヤンの判定防衛に少し寄っていました。
結果は、その読みのとおりヤンの判定勝利!
ただ、途中までは読みと違う流れでもあったんです。
UFC公式の結果記事は、1・2ラウンドのドバリシビリがすさまじいペースでテイクダウンを狙い続け、ヤンの両手を守りに使わせて攻撃させなかったと書いています。
ドバリシビリのテイクダウンが通ったのは、すべて1・2ラウンドだったんです!
有効打は「ヤン / ドバリシビリ」、テイクダウンは「ドバリシビリの成功 / 試行」の順です
※有効打(Significant Strikes)とテイクダウンはufcstats.comの記録、ラウンドごとの採点はUFC公式スコアカードによります(2026年10月25日確認)。
3ラウンドからの3つのラウンドで、ドバリシビリはテイクダウンを39回狙って1回も成功しませんでした…。
第2戦で29回中27回を防いだヤンの守りは、3度目も後半にはっきり出ていたことになります。
ただ、有効打の数だけを見ると、3ラウンドはドバリシビリのほうが多く、4ラウンドは同じ数。
UFC公式の結果記事は、3ラウンドにヤンがリズムをつかんでボディに効く打撃を当て始めたと書いていて、ジャッジ3人もそこからヤンに付けています。
ヤンのボディへの打撃は19発中18発が命中していて、数より一発の効き方が見られていた形だと思います。
三部作をヤンの2勝1敗で終えた。初防衛のヤンと、2連敗のドバリシビリはどうなるのか?
ヤンはこれでプロ戦績21勝5敗となり、UFCバンタム級王座の初防衛に成功!
2025年12月のUFC 323で取り返したベルトを、同じ相手から守った形です。
ドバリシビリとの対戦戦績は、ヤンの2勝1敗となりました。
オクタゴンインタビューでは、次の相手は選ばないと話し、ソン・ヤドンの名前が出ても、体重を作ってくれば誰でも倒すと言い切っていました。
敗れたドバリシビリはプロ戦績21勝6敗となり、ヤンに2連敗…。
ベルトを取り返せば、UFCバンタム級で史上最年長の王者になる一戦でもありました。
※試合後の発言は、UFC公式YouTubeのオクタゴンインタビュー(通訳を通した英語の自動字幕で確認)をもとに要約しています。第2戦のテイクダウンの数と史上最年長の件は、事前記事で確認した内容です。
まとめ
ヤンが勝ったのは、最初からテイクダウンを止め切ったからではない。
1・2ラウンドを渡しながらも後半のテイクダウンを1回も通させず、3ラウンドからボディと打ち合いでラウンドを取り返したから。
打ち合いに持ち込まれたカヴァナは、なぜ1ラウンドでテミロフを止められたのか?
先に1つだけ想像して考えてみて下さい…。
この試合で、2人が奪ったテイクダウンは合わせて何回だったでしょう?
答えは下の「分析」にあります。
UFC公式インタビュー

1ラウンドのKO勝利の直後、一本負けから立て直したカヴァナは何を語ったのか?
この「手を上げたままカウンター」が試合のどこで出たかは、下の「分析」にあります。
#6 / 11-2
#10 / 20-4試合結果まとめ
分析
事前記事では、この試合を「同じ相手に、片方はKO負けで片方は判定勝利。フライ級6位と10位、上に近づくのはどちらか?」っていう問いで書きました。
見どころは、身長で約5cm、リーチで約10cm上回るカヴァナの距離を、テミロフが詰めて打ち合いへ持ち込めるかどうか、としてました。
結果は、テミロフが打ち合いに持ち込めた試合でもありました。
ufcstats.comの記録では、2人の有効打はカヴァナ23発、テミロフ18発で、頭への打撃は15発ずつの同じ数。
テイクダウンは2人とも1回も狙っておらず、最初から最後まで立ったままの打ち合いとなりました。
その打ち合いの中で、試合を分けたのが左のアッパーカット。
UFC公式の結果記事によると、ラウンド終盤にカヴァナのアッパーカットが入り、テミロフはその場で動きが止まっています。
オクタゴンインタビューの聞き手も、テミロフが当て始めて前に出てきたところへ合わせた一撃として振り返っていました。
インタビューで話していた「手を上げたままカウンター」が、そのまま決着の場面になった形だと思います。
※有効打(Significant Strikes)とテイクダウンはufcstats.comの記録によります(2026年10月25日確認)。
6位が10位にKO勝利。カヴァナは平良達郎・堀口恭司のいる上位に、どこまで迫ったのか?
カヴァナはこれでプロ戦績11勝2敗となり、7月の一本負けから立て直す1ラウンドKO勝利!
UFC公式の結果記事によると、2026年2月には短期の代役で元UFCフライ級王者のブランドン・モレノに勝ち、前戦はブランドン・ロイバルとファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)を分け合っていました。
大会時点のランキングは、カヴァナがUFCフライ級6位、テミロフが10位。
そのすぐ上の4位に平良達郎、5位に堀口恭司がいて、順位が動くかは次回のランキング更新を待つことになります。
敗れたテミロフはプロ戦績20勝4敗となり、7月のエルセグ戦からの連勝がストップ…。
勝った会場と同じエティハド・アリーナで、今度は1ラウンドで止められてしまいました…。
※試合後の発言は、UFC公式YouTubeのオクタゴンインタビュー(英語の音声と自動字幕で確認)をもとに要約しています。鉤括弧の発言は、英語の発言を日本語に訳したものです。モレノ戦とロイバル戦はUFC公式の結果記事の記載によります。
まとめ
カヴァナが勝ったのは、距離を取って打ち合いを避けたからではない。
打ち合いに入られても手を上げたまま、相手が前に出た瞬間にアッパーカットを合わせたから。
注目3試合の外では、何が起きていたのか?
注目3試合の外でも、タイトル戦線に名前が挙がる選手たちの試合が続いていました。
レイエスがハイキックからムルザカノフを1ラウンドKO
プレリムの最後、ライトヘビー級では8位のドミニク・レイエスが7位のアザマト・ムルザカノフに1ラウンド2分40秒のKO勝利!
その直前にはムルザカノフの左のパンチが綺麗に入り、レイエスが距離を取って回る場面もありました。
仕切り直したところでレイエスのハイキックが当たってムルザカノフがふらつき、詰めて打撃をまとめています。
レイエスはこれでプロ戦績17勝5敗。
UFC公式の結果記事によると、直近6試合で5勝、そのうち4つがフィニッシュ勝利で、敗れたのは現UFCライトヘビー級王者のカーロス・アルバーグ戦だけ。
プロ戦績16勝1敗で来たムルザカノフは、16勝2敗となってしまいました…。
ヴォルコフが38歳の誕生日に判定勝利、そして3連勝
メインカードのヘビー級では、2位のアレクサンドル・ヴォルコフが7位のリズヴァン・クニエフに29-28、30-27、30-27の判定勝利!
UFC公式の結果記事によると、クニエフが得意にしてきた組んだ距離(クリンチ)でもヴォルコフが主導権を握り、3ラウンドの最後の90秒は背中を取ってサブミッションを狙い続けました。
ヴォルコフはこれでプロ戦績41勝11敗となり、3連勝!
UFC公式は、38歳の誕生日に挙げたプロ41勝目で、直近8試合は7勝1敗、唯一の黒星は現UFCヘビー級王者シリル・ガヌへのスプリット判定負けだと伝えています。
クニエフはプロ戦績14勝4敗1分となりました。
ピコがケイタを1ラウンド1分14秒でTKO、UFCで初めてのフィニッシュ
メインカードの第1試合、フェザー級では11位のアーロン・ピコが、アーノルド・アレンの代役で入ったルシーニ・ケイタに1ラウンド1分14秒のTKO勝利!
最初に組んだところでテイクダウンを奪い、ケイタが立って仕切り直した2度目の接近で、右のパンチがあごに直撃!
崩れたケイタに上から打撃を落としています。
ピコはこれでプロ戦績15勝5敗で、UFC公式によるとUFCで初めてのフィニッシュ勝利!
ケイタはプロ戦績17勝3敗となってしまいました…。
そのほかの試合
ライトヘビー級では、アブドゥルラフマン・ヤキヤエフが15位のニキータ・クリロフに1ラウンド2分38秒、膝蹴りからのTKO勝利!立ち上がろうとしたクリロフの頭に膝を入れました。ヤキヤエフはプロ戦績11勝0敗でUFC4戦全勝、クリロフはプロ戦績31勝13敗…。
ミドル級では、12位のアブス・マゴメドフがキャム・ラウストンに1ラウンド1分44秒、ギロチンチョークでのテクニカルサブミッション勝利!タックルに来たラウストンの首を取り、絞め落としています。試合後はグレゴリー・ロドリゲスとの対戦を求めていました。マゴメドフはプロ戦績30勝7敗1分、ラウストンはプロ戦績15勝4敗…。
ライト級では、グラント・ドーソンがプロ12戦全勝のヌルーロ・アリエフに29-27×3の判定勝利!アリエフは1ラウンドに後頭部への打撃で1点減点され、プロで初めての黒星となってしまいました…。ドーソンはプロ戦績25勝3敗1分、アリエフはプロ戦績12勝1敗。
アーリープレリムでは、バンタム級のコルビー・シックネスが、UFCデビュー戦でプロ11戦全勝のアサフ・チョプロフにスプリット判定勝利!UFC公式は「大番狂わせ」と書いています。ヴォルカノフスキーとヤン、王者2人それぞれの練習仲間とされる2人の前哨戦は、ヴォルカノフスキー側の勝ちでした。シックネスはプロ戦績10勝1敗、チョプロフはプロ戦績11勝1敗。
ほかにも、ミドル級のアブバカル・ヴァガエフがジェイコブ・マルクーンに、フェザー級のダニエル・サントスがボラジ・オキに、女子ストロー級のヤスミン・ルシンドが体重オーバーのニコーレ・カリアーリに、それぞれ判定勝利。ライト級のコーディ・スティールは、ノア・ギュニョンを1ラウンド3分54秒、右のオーバーハンドでKO勝利!
この大会前に掘り下げたnote記事
大会後のnote記事
- UFC 333 ヴォルコフ、ピコ、シックネス…王者の名前でつながった3人は、3人とも勝った!(試合後記事)【2026 / 10 / 26 20時公開予定】
- UFC 333 レイエス、マゴメドフ、ルシンド…有利になった一手が、負けの入口だった3試合(試合後記事)【2026 / 10 / 27 21時公開予定】
結局、このUFC 333はどんな大会だったのか?
この大会のいちばん大きな出来事は、2人の王者がそろって1位を跳ね返したことだったと思います。
ヴォルカノフスキーは2025年4月に王座へ返り咲き、2026年1月にロペスを退けて防衛。
そして今回、UFCで10勝すべてを判定で挙げてきた無敗の1位を、判定の前に止めています!
38歳になっても、王者としての勝ち方の幅はまだ広がっていたと思います。
ヤンとドバリシビリの三部作は、2023年3月の第1戦がドバリシビリの50-45×3の判定勝利。
2025年12月の第2戦はヤンが49-46、49-46、48-47で勝ってベルトを取り返し、今回の第3戦も48-47×3でヤン。
1つのラウンドも取れなかった第1戦から、2試合続けてヤンが判定で勝つところまで、流れがはっきり入れ替わった三部作となりました。
そして2つの王座戦は、数を重ねた側と、合わせた側の勝負でもあったと思います。
イヴロイエフは1ラウンドにテイクダウンを3回通し、ドバリシビリは5ラウンドでテイクダウンを58回狙いました。
それでも勝ったのは、倒されても打撃の数で上回ったヴォルカノフスキーと、相手が力を使い切るのを待って3ラウンドから取り返したヤン。
回数を積み上げることと、その回数をどこで生かすかは、別のものだったっていうことになります。
試合後のオクタゴンインタビューでは、勝った3人がそろって、自分を支える人の話をしていました。
ヴォルカノフスキーは結婚記念日を迎えた妻に「早く終わらせる」と約束していたと明かし、ヤンは5ラウンドの前にコーチから、このラウンドを取れば勝てると言われていたと話し、カヴァナは毎日一緒に努力してきたチームのおかげだと続けています。
選手の今後
大会を振り返るための3ステップ
UFC 333の結果、どこまで覚えてる?理解度クイズ
Q1ヴォルカノフスキーがイヴロイエフを止めたのは、いつ・何で?
⭕ 正解!ラウンド終了まで残り6秒のTKO勝利でした。イヴロイエフにとってはプロ21戦目で初めての黒星です。
❌ 惜しい!正解は2ラウンド4分54秒、グラウンドのパンチでのTKO勝利です。 → ヴォルカノフスキー vs イヴロイエフへ
Q2ドバリシビリは、テイクダウンを何回狙って何回成功させた?
⭕ 正解!5回の成功はすべて1・2ラウンド。3ラウンドからの39回は1回も通りませんでした。
❌ 惜しい!正解は58回中5回(ufcstats.comの記録)。29回は第2戦で狙った回数です。 → ヤン vs ドバリシビリへ
Q3ジャッジ3人がそろってドバリシビリに付けたのは、どのラウンド?
⭕ 正解!3人とも1・2ラウンドをドバリシビリ、3〜5ラウンドをヤンに付けて、48-47が3つでした。
❌ 惜しい!正解は1・2ラウンド。3〜5ラウンドはジャッジ3人ともヤンに付けています。 → ヤン vs ドバリシビリへ
Q4カヴァナがテミロフの動きを止めた一撃は?
⭕ 正解!アッパーカットでテミロフが止まり、続く連打で1ラウンド4分28秒に試合が終わりました。
❌ 惜しい!正解はアッパーカット。この試合はテイクダウンが1回もない打撃戦でした。 → カヴァナ vs テミロフへ
Q5パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)を受け取ったのは?
⭕ 正解!ヤンとドバリシビリはファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)のほうでした。
❌ 惜しい!正解はヴォルカノフスキーとカヴァナです。 → ボーナスへ
ホントかウソか、意外な事実を当てられる?
1イヴロイエフは1ラウンドにテイクダウンを3回成功させたが、ジャッジ3人とも1ラウンドをヴォルカノフスキーに付けた
⭕ 正解!テイクダウンは4回中3回成功。それでも公式スコアカードは3人とも10-9でヴォルカノフスキーでした。
❌ 惜しい!ホントです。テイクダウン3回を許したラウンドでも、3人ともヴォルカノフスキーに付けています。 → メインイベントへ
2判定で勝ったヤンは、有効打の合計でもドバリシビリを上回っていた
⭕ 正解!有効打はドバリシビリ131発、ヤン128発。ヤンが大きく上回ったのは5ラウンドの52発対40発でした。
❌ 惜しい!ウソです。合計はドバリシビリが131発で、ヤンの128発をわずかに上回っていました。 → コ・メインへ
3ヴォルコフはこの大会の日に38歳の誕生日を迎え、プロ41勝目を挙げた
⭕ 正解!UFC公式の結果記事によると、38歳の誕生日に挙げたプロ41勝目でした。
❌ 惜しい!ホントです。UFC公式の結果記事が、38歳の誕生日の白星と伝えています。 → 注目3試合の外へ
- 見逃した試合の配信状況については、UFC視聴方法ガイドでも詳しく紹介しています。
- 過去大会の結果記事は、UFC大会結果アーカイブ|2025-2026年 全大会の結果・プレビュー記事まとめから大会別にたどれます。
よくある質問
Q1UFC 333のメインイベント(ヴォルカノフスキー vs イヴロイエフ)の結果は? タップで答え
- ヴォルカノフスキーはプロ戦績29勝4敗。UFC公式は、ジョゼ・アルドの持つ記録を抜いてフェザー級史上最多のタイトル戦勝利と伝えている。
- ヴォルカノフスキーはパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)を受賞(金額は報道では10万ドル / 約1,568万円)。
- イヴロイエフはプロ戦績20勝1敗で、プロ21戦目で初めての黒星となった。
Q2ヤン vs ドバリシビリ(第3戦)の結果と判定の内訳は? タップで答え
- ジャッジ3人とも、1・2ラウンドをドバリシビリ、3〜5ラウンドをヤンに付けた。
- ドバリシビリのテイクダウンは58回中5回の成功で、3ラウンドからの39回は1回も通らなかった(ufcstats.com)。
- 2人の対戦戦績はヤンの2勝1敗。この試合はファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)に選ばれた。
Q3UFC 333のメインカードの結果は? タップで答え
- メインイベント:ヴォルカノフスキーがモフサル・イヴロイエフに2ラウンド4分54秒のTKO勝利。
- コ・メイン:ヤンがメラブ・ドバリシビリに48-47×3の判定勝利。
- フライ級:カヴァナがラマザン・テミロフに1ラウンド4分28秒のKO勝利。
- ヘビー級:ヴォルコフがリズヴァン・クニエフに29-28、30-27、30-27の判定勝利。
- フェザー級:ピコがルシーニ・ケイタに1ラウンド1分14秒のTKO勝利。
Q4UFC 333のボーナスは誰が受賞したの? タップで答え
- 金額はUFC公式の記事に書かれておらず、報道では各10万ドル(約1,568万円)。
- フィニッシュボーナス(FB)(各2.5万ドル / 約392万円)は、ピコ、レイエス、ヤキヤエフ、マゴメドフ、スティールの5名と報道されている(UFC公式では未確認)。
Q5ヴォルカノフスキーの戦績は?これからも戦うの? タップで答え
- 2025年4月に王座へ返り咲き、2026年1月のディエゴ・ロペス戦に続く2度目の防衛。
- 今回の試合の時点で年齢は38歳。
Q6カヴァナ vs テミロフの結果は?平良達郎・堀口恭司の順位に関係ある? タップで答え
- カヴァナはプロ戦績11勝2敗、テミロフはプロ戦績20勝4敗。
- ランキングの決まり方は、UFCランキングは順番待ちじゃない!仕組みと理由を解説で詳しく紹介しています。
Q7UFC 333の見逃し配信はどこで確認できる? タップで答え
- 見逃し配信の有無と期間は、U-NEXTのUFCページで確認できる。
- 最新の配信状況は公式サイトでご確認ください。
配信の最新情報はU-NEXTのUFCページで確認できます。![]()
※試合結果とボーナス情報は本記事執筆時点でUFC公式サイトの結果記事・公式スコアカード・ufcstats.comで照合したものです。対戦ブロックのランキングは試合前時点のもので、順位はUFC公式ランキングページ(メディア投票ランク、2026年10月20日更新)に準拠しています。戦績は本記事全体で試合後の数字で、大会前の戦績に今大会の勝敗を加えて計算しています。UFC公式の選手ページは大会前の戦績のままの選手がいるため、ufcstats.comの記録とも照合しました。UFCは2026年6月からメディア投票ランクとMeta Rankingsを別集計しているため、参照するページによって順位が異なる場合があります。ランキングは大会後に更新されるため、本記事の順位表記は大会時点の目安としてお読み下さい。
まとめ
挑んだ1位が2人とも跳ね返され、2本のベルトがそのまま王者の腰に残った大会でした。
ヴォルカノフスキーはテイクダウン3回を許した1ラウンドも打撃の数で上回り、2ラウンド残り6秒で無敗のイヴロイエフを止めています。
ヤンは1・2ラウンドを落としながら、ドバリシビリのテイクダウンを後半39回すべて防いで判定で初防衛。
そしてカヴァナは打ち合いの中でアッパーカットを合わせ、10位のテミロフを1ラウンドで止めました。
ただし、ヴォルカノフスキーが戦い続けるかどうかは、本人が「自分で選んでいる」と話している段階でもあります。
ヤンも相手は選ばないと言い切っていて、バンタム級の挑戦者争いはここから動き出すことになります。
2人の王者の次の一戦が組まれたとき、この大会の2つの防衛の重さが、もう一度見えてくるはずです!
次回大会の視聴予定を立てる人は、配信スケジュールや料金の最新情報をU-NEXTのUFCページで確認できます。![]()
※この記事の情報は、2026年10月25日時点でUFC公式サイトおよびufcstats.comをもとに確認したもので、ランキング・戦績は大会後に更新されるため、最新情報はご自身で都度公式サイトで確認して下さい。
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試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性あります。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
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※本ページの情報は2026年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。






