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この記事のポイント
- UFCバクー 結果|フィジエフ vs トーレス(2026年6月27日)
- 目次
- 結論:どんな大会だった?
※情報出典:UFC公式サイト
UFCバクー 結果|フィジエフ vs トーレス(2026年6月27日)
- 大会名:UFC Fight Night: Fiziev vs Torres(UFCバクー / UFC Fight Night 280)
- 開催日:2026年6月27日(日本時間:6月27日 プレリム22:00〜 / メインカード6月28日 01:00〜)
- 会場:National Gymnastics Arena(ナショナル・ジムナスティクス・アリーナ)、バクー、アゼルバイジャン
- 視聴:U-NEXT(日本) / Paramount+(米国) / UFC Fight Pass(配信地域により異なる)
大会結果サマリー
アゼルバイジャンの首都バクーで開催されたUFC Fight Night 280。
全13試合のうち9試合がフィニッシュ決着、判定は4試合という激しい一夜となりました。
メインイベントでは、地元アゼルバイジャンで大きな声援を受けたラファエル・フィジエフ(ライト級11位)がマヌエル・トーレス(同15位)と5ラウンド制で対戦。1Rを打撃と組みの応酬で終えた後、2R開始わずか15秒でスピニングホイールキックをヒットさせてトーレスを崩し、追撃パンチでKO勝利。地元ファンの前で強烈な復活を印象づけました。
プレリムでは、ライトヘビー級のアブドゥルラフマン・ヤキヤエフがジュリアス・ウォーカーをわずか8秒でKO。2026年のUFC最速フィニッシュとして報じられ、UFCライトヘビー級史上2番目の速さのKOを記録する衝撃的な決着でした。メインカードではアスー・アルマバエフがUFC史上4例目となるスロエフストレッチを成功させるなど、希少なフィニッシュが続出した大会となりました。
- フィジエフが2R 0:15のスピニングホイールキックから追撃パンチでKO勝利。地元バクーのファンを熱狂させ、ライト級ランキング上位戦線への再浮上を強くアピールした
- ヤキヤエフが開始8秒のKO。2026年UFC最速フィニッシュとして報じられ、ライトヘビー級史上2番目の速さとして記録されるインパクトを残した
- アルマバエフがスロエフストレッチでUFC史上4例目のフィニッシュを達成。3Rのテクニカルな一本勝ちは、フライ級上位争いをさらに面白くする内容となった
この記事の要点
- 【大会結果】
2026年6月27日(日本時間27日〜28日)、UFCバクー(National Gymnastics Arena, バクー)にて全13試合が実施。フィニッシュ9試合・判定4試合 - 【メインイベント結果】
ラファエル・フィジエフがマヌエル・トーレスに2R 0分15秒KO(スピニングホイールキック+追撃パンチ)勝利。地元アゼルバイジャンで存在感を示す復活勝利となった - 【最大の見どころ】
プレリムで8秒KO(ヤキヤエフ)、メインカードでUFC史上4例目のスロエフストレッチ(アルマバエフ)が誕生。フィニッシュの希少性・速度ともに屈指の一夜 - 【ボーナス】
Performance of the Nightはフィジエフ、アルマバエフ、ヤキヤエフ、ドンチェンコの4名。Fight of the Nightの選出なし
目次
- 結論:どんな大会だった?
- 【メインイベント・ライト級】ラファエル・フィジエフ vs マヌエル・トーレス
- 【コ・メインイベント・ミドル級】シャラ・マゴメドフ vs ミシェル・ペレイラ
- 【メインカード・ライト級】マテウス・カミロ vs ナジム・サディコフ
- 【メインカード・フライ級】アスー・アルマバエフ vs チャールズ・ジョンソン
- 【メインカード・ミドル級】イクラム・アリスケロフ vs ブルンノ・フェヘイラ
- 【メインカード・ミドル級】アブス・マゴメドフ vs ミハル・オレクシェイチュク
- 【プレリム・ウェルター級】ファーマン・ハサノフ vs エリック・ノーラン
- 【プレリム・ライトヘビー級】アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ vs ジュリアス・ウォーカー
- 【プレリム・ミドル級】ヌルスルトン・ルジボエフ vs アンドレイ・プリャエフ
- 【プレリム・フェザー級】カーン・オフリ vs ハヴィエル・レイエス
- 【プレリム・ウェルター級】ダニール・ドンチェンコ vs ティオドル・ベリグレン
- 【プレリム・バンタム級】ジェアン・マツモト vs ベクザト・アルマハン
- 【プレリム・ウェルター級】タヒル・アブドゥラエフ vs ジェファソン・ナシメント
- ポストファイトボーナス
- 全試合一覧
- 総まとめ
- よくある質問
結論:どんな大会だった?
先に結論
UFCバクーでこの記事が伝えたいことは、「地元スター・フィジエフの電撃KO凱旋と、8秒KO・スロエフストレッチという2つの希少なフィニッシュが重なった濃縮された夜」ということです。
理由は3つあります。
- メインイベントで、ラファエル・フィジエフがスピニングホイールキックという自分の大きな武器を2R 0:15という超早期に決め、アゼルバイジャンの観客を沸かせた
- プレリムでヤキヤエフが8秒KO、メインカードでアルマバエフがUFC史上4例目のスロエフストレッチと、希少なフィニッシュが複数誕生した
- 全13試合のうち9試合がフィニッシュという約69%のフィニッシュ率で、大会全体を通じて見どころの密度が高かった
一言で言うなら、「フィジエフの凱旋KOを軸に、記録に残るフィニッシュが続出した夜」でした。
アゼルバイジャン・バクーでのUFC開催は2度目。2025年の前回大会でも、自身が代表するアゼルバイジャンの声援を受けて判定勝利を収めたフィジエフにとって、今回もその期待を背負う立場での出場でした。1Rは打撃と組みの攻防が入り混じる展開となり、トーレスの鋭いジャブも何度か当たるなど、緊張感のある立ち上がりになりました。しかし2Rに入ると、フィジエフが開始15秒でスピニングホイールキックをヒット。一気にトーレスを崩して追撃パンチでKO勝利を収め、会場を熱狂させました。
プレリムではヤキヤエフが開始8秒というスピードKOで大会屈指のインパクトを残しました。メインカードではアルマバエフが3Rまで優勢を保ちながら、終盤にスロエフストレッチという変則サブミッションでUFC史上4例目の成功者となりました。
コメインのシャラ・マゴメドフvsミシェル・ペレイラは、1Rにペレイラが先制ダウンを奪う波乱からスタートしましたが、2R・3Rにマゴメドフが盛り返して判定勝利。アブス・マゴメドフはギロチンで1R一本勝ち、マテウス・カミロは地元の期待を背負ったサディコフを1R TKOで沈めるなど、メインカード6試合のうち4試合がフィニッシュ決着でした。
- フィニッシュ率:9/13試合(約69%)
- メインカードのフィニッシュ率:4/6試合(約67%)
- 1Rフィニッシュ:5試合(ヤキヤエフ、ルジボエフ、オフリ、カミロ、アブス・マゴメドフ)
- 2Rフィニッシュ:2試合(フィジエフ、ドンチェンコ)
- 3Rフィニッシュ:2試合(アルマバエフ、アブドゥラエフ)
- フィジエフはライト級での勝利後「BMFタイトル」にも意欲を示すコメントを残した
- アルマバエフがフライ級王者ジョシュア・ヴァンへの挑戦を即座にアピール
大会を彩った3つのドラマ
- 【フィジエフの「15秒の完結」】
1Rを緊張感のある展開で終えながら、2R開始わずか15秒でスピニングホイールキックを放った。この一発がなければどんな試合になったか想像もできないほど、完璧なタイミングのフィニッシュだった。近年は黒星が続いていたフィジエフにとって、地元ファンの前で復活を印象づける大きな勝利となった。 - 【ヤキヤエフの「8秒の衝撃」】
プレリムから会場を揺らす電撃KO。ファーストパンチで流れをつかみ、そのまま一気に試合を終わらせた速さは、UFC史上に刻まれるレベルの記録として即座に広まった。ライトヘビー級の新たな脅威として、今後さらに注目を集める結果となった。 - 【アルマバエフの「3Rの伏兵」】
2Rまで支配的な展開を続けながら、最後はスロエフストレッチという希少技でフィニッシュ。UFC史上4例目という記録性と、優勢のまま終わらずにフィニッシュを求めた姿勢が、この試合を大会のベストシーンの1つにした。
【メインイベント・ライト級】ラファエル・フィジエフ vs マヌエル・トーレス 結果|2R 15秒スピニングキックKOで地元ファンを熱狂!
- 【対戦】
・ラファエル・フィジエフ(Rafael Fiziev /
)(#11 / 14-5)
・マヌエル・トーレス(Manuel Torres /
)(#15 / 17-4) - 【階級】ライト級 / Lightweight(155lbs / 約70.3kg)
- 【結果】ラファエル・フィジエフがKO(スピニングキック+追撃パンチ)で勝利 ★Performance of the Night
- 【ラウンド / 時間】2R 0:15
試合結果まとめ
- 1Rはフィジエフがキックとテイクダウンを交えて攻め、トーレスはジャブやパンチで応戦。フィジエフが組みを混ぜる場面もあり、単純な打撃戦ではなく、互いに見せ場のある拮抗した展開でラウンドを終えた
- 2R開始からわずか15秒、フィジエフがスピニングキックを放ち、トーレスを大きく効かせた。倒れたトーレスに追撃のグラウンドパンチを加えたところでレフェリーがストップ
- 試合後のインタビューでフィジエフは、1R中に目の問題が出て二重に見えていたことを明かした。それでも2R開始直後に勝負をかけ、一撃で流れを断ち切った勝利が、地元バクーのファンをさらに熱狂させた
分析:なぜフィジエフの「一発」はあれほど完璧だったのか?
この試合で際立ったのは、フィジエフが勝負どころで放った技の精度でした。スピニングキックは体を大きく回転させて放つ蹴り技で、タイミングが合えば絶大な破壊力を持つ一方、外れたり読まれたりすれば大きな隙を生みます。それをラウンド開始から15秒という局面で、迷わず放って試合を終わらせたことに、フィジエフのストライカーとしての凄みが凝縮されていました。
1Rの展開を振り返ると、フィジエフはキックだけでなくテイクダウンも混ぜながら距離とリズムを作ろうとしていました。トーレスも鋭いジャブやパンチを当てる場面があり、単純にフィジエフが一方的に圧倒していた内容ではありません。むしろ1Rを緊張感のある展開で終えたことが、2Rの立ち上がりに一気に勝負をかけるきっかけになったとも読めます。
フィジエフは試合後、1R中に目の問題が出て二重に見えていたことを明かしています。その状況で2Rに入ると、迷わずスピニングキックを選択。計算された攻撃というより、リスクを背負ってでも流れを変えにいった一撃が、最も有効なタイミングで当たった、というのがこの試合の本質でした。
BMFタイトルへの意欲も示したフィジエフ
この勝利でフィジエフは、バクーの地元ファンの前で大きな復活勝利を達成。試合後には次に狙いたい相手として「BMFベルト」をアピールしました。ライト級ランキング11位からどこまで再浮上できるか、次戦の対戦相手が大きな注目点となります。
まとめ
ラファエル・フィジエフが、マヌエル・トーレスを2R 0分15秒のスピニングキック+追撃パンチによるKOで下しました。
1Rの拮抗した展開を経て、2R開始直後に放った一撃で試合を終わらせたフィジエフ。目のトラブルを抱えながらも、これ以上ないタイミングで最大級の武器を炸裂させた内容は、UFCバクーを象徴するハイライトフィニッシュの一つです。
【コ・メインイベント・ミドル級】シャラ・マゴメドフ vs ミシェル・ペレイラ 結果|1Rのダウンをはね返しマゴメドフが全員一致判定勝利
- 【対戦】
・シャラ・マゴメドフ(Shara Magomedov /
)(17-1)
・ミシェル・ペレイラ(Michel Pereira /
)(32-15) - 【階級】ミドル級 / Middleweight(185lbs / 約83.9kg)
- 【結果】シャラ・マゴメドフが判定(全員一致)で勝利(29-28×3)
- 【ラウンド / 時間】3R 終了
試合結果まとめ
- 1Rはペレイラが先手を取り、スタンドの打撃戦でマゴメドフを右のパンチでダウンさせる場面を作った。その後もトップポジションから攻め、終盤にマゴメドフがスイープで上を取り返す場面はあったものの、ラウンド全体ではペレイラが優勢だった
- 2Rからマゴメドフがペースを取り戻す。蹴り技を軸に攻撃の手数を増やし、ペレイラの攻勢が落ち着いた中で、ローキックやハイキック、前蹴りなどを使って有効打を重ねた
- 3Rは互いに慎重な展開となったが、マゴメドフがキックと細かい打撃でわずかに上回った。ジャッジ3者全員が29-28でマゴメドフを支持し、1Rの苦境をはね返す判定勝利となった
分析:1Rのダウンを乗り越えたマゴメドフの「修正力」
この試合の見どころは、マゴメドフが1Rに追いつめられながら、2R以降に崩れず立て直したことでした。
ペレイラは独特の変則打撃と機動力を持つ危険なファイターで、1Rから積極的に前に出て、右のパンチでマゴメドフをダウンさせました。そのままトップポジションで攻め込み、1Rをペレイラが取った形で終えた時点では、波乱の予感もありました。
しかし2Rに入ると試合の様相が変わります。
ペレイラの攻撃の手数が落ち着いたこともあり、マゴメドフはキックを中心に距離を作り直し、ペレイラが積極的に仕掛けてくる場面を減らしていきました。3Rも大きな差がついたラウンドではありませんでしたが、マゴメドフが細かい打撃と試合運びでわずかに上回り、最終的にジャッジ3者全員が後半2Rのマゴメドフを評価する判定となりました。
MMAでは1Rに大きなダメージや不利な状況があっても、2R以降の修正次第で逆転できるという典型的な例でした。
ミドル級での立ち位置を守ったマゴメドフ
マゴメドフは通算17勝1敗のレコードを維持。UFC内でも着実に実績を積んでいますが、今回の試合はパーフェクトな内容とは言い難い側面もあります。ペレイラを完封した内容ではなく、1Rにダウンを喫しており、ミドル級上位戦線への直接的なアピールとしては次戦の相手と内容がさらに重要になりそうです。
まとめ
シャラ・マゴメドフが、ミシェル・ペレイラを3R全員一致判定(29-28×3)で下しました。
1Rにペレイラの右のパンチでダウンを喫する場面がありながら、2R・3Rで着実に盛り返して逆転判定勝利。内容に波はあったものの、大事な局面で修正できたマゴメドフの地力を示す一戦でした。
【メインカード・ライト級】マテウス・カミロ vs ナジム・サディコフ 結果|地元人気選手を1R 1分31秒TKOで沈め場内を凍らせた
- 【対戦】
・マテウス・カミロ(Matheus Camilo /
)(11-3)
・ナジム・サディコフ(Nazim Sadykhov /
)(11-3-1) - 【階級】ライト級 / Lightweight(155lbs / 約70.3kg)
- 【結果】マテウス・カミロがTKO(パンチ)で勝利
- 【ラウンド / 時間】1R 1:31
試合結果まとめ
- アゼルバイジャンを代表する人気選手として大きな声援を受けたサディコフだったが、試合は打撃の探り合いから一気に急展開を迎えた
- カミロがサディコフの入り際に右のカウンターをヒットさせ、サディコフをダウン。その後、追撃のパウンドを加えたところでレフェリーがストップした
- サディコフはストップに異議を示す素振りを見せたが、判定は覆らず。地元ファンにとっては大きな衝撃となるアップセット決着となった
分析:カミロの「一撃の精度」がもたらしたアップセット
この試合は、試合展開という観点ではシンプルながら、大会の文脈として非常に大きな意味を持つ一戦でした。
ナジム・サディコフはアゼルバイジャンを代表するライト級ファイターで、大会を通じて大きな声援を受けた地元人気選手の1人。メインイベントのフィジエフと並んで、ホームカードの注目を集めていた存在です。それがカミロの右の一撃で1R 1分31秒という早さで試合を終わらせられた結末は、場内に大きな衝撃をもたらしました。
カミロは事前評価でアンダードッグの立場でしたが、最初の打撃の攻防の中で精度の高い右を一発当てるだけでフィニッシュに直結しました。スポーツとしてのMMAの残酷さと、一発の重みを改めて感じさせる場面でした。
カミロにとって大きなアップセット勝利
カミロにとっては、完全アウェーに近い会場条件でつかんだ大きなアップセット勝利。ライト級での評価を大きく上げる結果となりました。一方のサディコフにとっては、地元ファンの期待を背負った舞台での早期敗戦は痛手ですが、実力者であることに変わりはなく、今後の再起が期待されます。
まとめ
マテウス・カミロが、ナジム・サディコフを1R 1分31秒のTKOで下しました。
地元ファンの大声援を受けたサディコフに対し、カミロが右のカウンターから一気にフィニッシュ。大会屈指のアップセットとなる一戦でした。
【メインカード・フライ級】アスー・アルマバエフ vs チャールズ・ジョンソン 結果|UFC史上4例目のスロエフストレッチで3R一本勝ち
- 【対戦】
・アスー・アルマバエフ(Asu Almabayev /
)(#9 / 24-3)
・チャールズ・ジョンソン(Charles Johnson /
)(#14 / 19-9) - 【階級】フライ級 / Flyweight(125lbs / 約56.7kg)
- 【結果】アスー・アルマバエフが一本(スロエフストレッチ)で勝利 ★Performance of the Night
- 【ラウンド / 時間】3R 3:33
試合結果まとめ
- 1R・2Rはアルマバエフがグラップリングとスタンドの打撃の両面で優位を作り、テイクダウンやトップコントロールを交えながらジョンソンを押し込む場面が多かった
- 3Rに入ってもアルマバエフのペースは大きく崩れず、ジョンソンが反撃の形を作ろうとする場面はあったものの、アルマバエフが主導権を渡さなかった
- 終盤にアルマバエフがジョンソンの脚を捕らえ、背後からスロエフストレッチを成立させてタップを奪取。UFC史上4例目となる希少なフィニッシュを決めた
分析:「優勢のまま終わらない」アルマバエフの完結力
この試合で際立ったのは、2Rまで優勢に試合を進めながら、それでも判定に持ち込まずフィニッシュを狙い続けたアルマバエフの姿勢でした。
フライ級9位のアルマバエフは、UFCでも安定して勝ち星を重ねている実力者。ランキング14位のジョンソン相手に1R・2Rを支配的に進めていたため、判定のまま逃げ切ることも十分可能でした。しかし3Rに入ってもフィニッシュを狙い続け、その姿勢がスロエフストレッチという稀有なフィニッシュにつながりました。
スロエフストレッチとは、相手を腹ばいや横向きに近い状態から、脚を捕らえて股関節や膝まわりに強い負荷をかけるサブミッション技です。UFCでこの技によるフィニッシュが記録されたのは今回が4例目。高度なグラップリング技術と、相手の動きを瞬時に読む判断力がなければ決まらない技です。
試合後、アルマバエフはフライ級王者ジョシュア・ヴァンへの挑戦をアピール。UFC内での地位を着実に高めているカザフスタン出身の実力者にとって、存在感を一段引き上げる一本勝ちとなりました。
フライ級上位戦線へ近づく大きな勝利
この勝利でアルマバエフはUFC通算7勝1敗のレコードに。フライ級ランキング9位からさらに上位争いへ食い込む実力を示しており、今後はトップ5級の相手や王者ジョシュア・ヴァンへの挑戦アピールがどこまで評価されるかが注目点になります。
まとめ
アスー・アルマバエフが、チャールズ・ジョンソンを3R 3分33秒のスロエフストレッチで一本勝ち。
2Rまで優勢な展開を作り、3Rも主導権を保ったまま希少な技を極め切った内容は、UFC史上4例目という記録とともに、フライ級上位戦線へ向けた強烈なアピールとなりました。
【メインカード・ミドル級】イクラム・アリスケロフ vs ブルンノ・フェヘイラ 結果|アリスケロフが3R全員一致判定でUFC3連勝
- 【対戦】
・イクラム・アリスケロフ(Ikram Aliskerov /
)(18-2)
・ブルンノ・フェヘイラ(Brunno Ferreira /
)(15-4) - 【階級】ミドル級 / Middleweight(185lbs / 約83.9kg)
- 【結果】イクラム・アリスケロフが判定(全員一致)で勝利(30-27×3)
- 【ラウンド / 時間】3R 終了
試合結果まとめ
- 1Rからアリスケロフが長い距離を生かした打撃と組みを組み合わせて主導権を握った。フライングニーからダブルレッグにつなげる場面もあり、打撃とテイクダウンをスムーズに連動させる安定した試合運びを見せた
- 2Rも同様の展開が続き、アリスケロフがリーチ差を生かした打撃とテイクダウンで優位を保った。フェヘイラは打撃で前に出る場面や、下からカーフスライサーを狙う場面もあったが、流れを大きく変えるには至らなかった
- 3Rはアリスケロフに疲れが見えたものの、フェヘイラは攻撃が粗く、決定的な反撃にはつなげられなかった。アリスケロフはテイクダウンからバックコントロールに移行し、最後まで試合を支配。ジャッジ3者全員が30-27でアリスケロフを支持した
分析:「リーチ+テイクダウン」でフェヘイラの反撃を封じたアリスケロフ
この試合でアリスケロフが見せたのは、打撃とグラップリングを組み合わせた安定した試合コントロールでした。
フェヘイラはDWCS(ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ)出身の強打者で、一発で流れを変える危険なファイターです。しかしアリスケロフは長い距離を生かしたジャブ、前蹴り、膝、ローキックでフェヘイラの入り際を止め、接近されるとテイクダウンで対処。フェヘイラに自由な反撃のスペースを与えませんでした。
下からカーフスライサーを試みたフェヘイラのサブミッション能力は侮れませんが、アリスケロフはそこをしっかり切り抜け、終始ペースを維持しました。派手なフィニッシュはなかったものの、3者30-27という完勝に近い内容でのUFC3連勝は、ミドル級での評価をさらに高める結果となりました。
アリスケロフはこれまでロバート・ウィテカー、ハムザット・チマエフというトップクラスの選手にのみ敗戦しており、それ以外では高い勝率を維持している実力者です。今回の勝利は、フィニッシュではなくコントロールで勝ち切れることを示した一戦でもありました。
まとめ
イクラム・アリスケロフが、ブルンノ・フェヘイラを3R全員一致判定(30-27×3)で下しました。
打撃とテイクダウンで終始ペースを渡さず、フェヘイラの反撃を封じたアリスケロフ。派手さよりも安定感が光った内容で、UFC3連勝を達成しました。
【メインカード・ミドル級】アブス・マゴメドフ vs ミハル・オレクシェイチュク 結果|エルボーから即ギロチン、1R 3分25秒の鮮烈一本
- 【対戦】
・アブス・マゴメドフ(Abus Magomedov /
)(29-7-1)
・ミハル・オレクシェイチュク(Michal Oleksiejczuk /
)(22-10 1NC) - 【階級】ミドル級 / Middleweight(185lbs / 約83.9kg)
- 【結果】アブス・マゴメドフが一本(ギロチンチョーク)で勝利
- 【ラウンド / 時間】1R 3:25
試合結果まとめ
- 序盤は互いに距離を保ちながらの打撃戦。アブス・マゴメドフはローキックやクリンチ際のヒザを使いながら、オレクシェイチュクの前進に対応していった
- オレクシェイチュクが前に出てきたところに、マゴメドフが強烈なエルボーをヒット。大きくぐらついた相手に追撃のパンチを入れ、即座にギロチンチョークへ移行した
- マゴメドフは脚をかけて体勢を固定し、強烈なギロチンを完成。オレクシェイチュクはタップしたものの、レフェリーが止める前に意識を落とすほどの鮮烈な一本勝ちとなった
分析:打撃で崩してサブミッションで仕留める「二段構えの攻め」
この試合のフィニッシュは、MMAの醍醐味である「打撃→サブミッション」の複合攻撃がそのまま決まったような内容でした。
アブス・マゴメドフが放ったエルボーは、前に出てきたオレクシェイチュクの動きを止めるだけでなく、一気にフィニッシュへの入口を作る一撃でした。問題はその後で、ぐらついた相手を逃さず追撃し、すぐに首を抱えてギロチンへ移行する判断の速さが光りました。
この迷いのない攻撃の連鎖が、プレリムからメインカードへと続く興奮の流れを作る上で最高の形での幕開けとなりました。
試合後、マゴメドフは元UFCミドル級王者イスラエル・アデサニヤとの対戦をアピール。今回のように打撃で崩して一本まで持っていける内容を見せたことで、ミドル級での存在感を改めて示す勝利となりました。
まとめ
アブス・マゴメドフが、ミハル・オレクシェイチュクを1R 3分25秒のギロチンチョークで一本勝ち。
エルボーで相手を崩してから、追撃パンチ、そしてギロチンという二段構え以上の攻撃でフィニッシュした鮮やかな内容で、メインカードのオープニングに相応しい決着でした。
【プレリム・ウェルター級】ファーマン・ハサノフ vs エリック・ノーラン 結果|ハサノフがUFCデビュー戦で30-27全員一致判定の完勝
- 【対戦】
・ファーマン・ハサノフ(Farman Hasanov /
)(6-0)
・エリック・ノーラン(Eric Nolan /
)(8-5) - 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170lbs / 約77.1kg)
- 【結果】ファーマン・ハサノフが判定(全員一致)で勝利(30-27×3)
- 【ラウンド / 時間】3R 終了
試合結果まとめ
- UFCデビュー戦となったハサノフが、3Rを通じてテイクダウンとコントロールで試合を支配。1Rだけで9回のテイクダウンを奪ったと報じられるなど、圧倒的なレスリングを披露した
- 2Rはスタミナが落ちる場面があり、ノーランが打撃やスクランブルで流れを変えようとする場面もあったが、ハサノフは要所でテイクダウンを奪い返すことに成功した
- 3Rも疲労が見えながら、ハサノフが再びテイクダウンとバックコントロールで時間を積み重ねた。ジャッジ3者全員が30-27でハサノフを支持し、無敗記録を6-0に伸ばしてUFC白星デビューを飾った
まとめ
ファーマン・ハサノフが、エリック・ノーランを3R全員一致判定(30-27×3)で下しUFCデビューを飾りました。
圧倒的なテイクダウン力で試合を支配した内容で、プレリムの締めとして地元ファンを大きく沸かせる白星となりました。
【プレリム・ライトヘビー級】アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ vs ジュリアス・ウォーカー 結果|開始8秒!2026年UFC最速KOが炸裂
- 【対戦】
・アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ(Abdul-Rakhman Yakhyaev /
)(10-0)
・ジュリアス・ウォーカー(Julius Walker /
)(7-3) - 【階級】ライトヘビー級 / Light Heavyweight(205lbs / 約93.0kg)
- 【結果】アブドゥルラフマン・ヤキヤエフがKO(パンチ)で勝利 ★Performance of the Night
- 【ラウンド / 時間】1R 0:08
試合結果まとめ
- 試合開始直後、ヤキヤエフが前に出ながら放った右のパンチがウォーカーを直撃。ウォーカーはほとんど反応できないままダウンした
- 倒れたウォーカーにヤキヤエフがすぐさま追撃のパウンドを加えたところでレフェリーがストップ。開始からわずか8秒という電撃的な幕切れとなった
- この勝利は2026年UFC最速フィニッシュとして報じられ、ライトヘビー級ではライアン・ジモーの7秒KOに次ぐ史上2番目タイの高速KOとして記録された。ヤキヤエフにとってはUFC3戦3勝、すべて1Rフィニッシュという強烈なレコードとなった
分析:「1パンチ」だけで試合が終わった瞬間
この試合は、試合と呼ぶには短すぎるほどの決着でした。
ヤキヤエフが放った最初の大きな右が、それだけで試合の流れを完全に終わらせてしまったという意味で、UFC史の中でも記録に残るフィニッシュです。ウォーカーが最初のパンチを受けて倒れ、ヤキヤエフが追撃に入った時点で、レフェリーが止めるまでに必要な時間はほとんどありませんでした。
ヤキヤエフはこれでプロ無敗の10勝0敗。UFCでは3戦3勝、すべて1Rフィニッシュという圧巻のスタートを切っています。さらに、UFC公式戦で1分以内のサブミッション勝利とKO勝利の両方を持つライトヘビー級選手として、スピードと決定力の両面で強いインパクトを残しました。
ライトヘビー級での次戦では、より実績のある相手とのマッチアップも見えてくる可能性があります。わずか8秒で「名前を覚えろ」と言わせるには十分すぎる、爆速すぎる名刺代わりの一撃でした。
まとめ
アブドゥルラフマン・ヤキヤエフが、ジュリアス・ウォーカーを1R 8秒でKO。
UFC3戦3勝、全試合1Rフィニッシュ。2026年UFC最速フィニッシュとして記録され、ライトヘビー級に新たな脅威が現れたことを強く印象付けた一戦でした。
【プレリム・ミドル級】ヌルスルトン・ルジボエフ vs アンドレイ・プリャエフ 結果|1年以上のブランク明けを1R RNCで絞め落として飾る
- 【対戦】
・ヌルスルトン・ルジボエフ(Nursulton Ruziboev /
)(37-9-2 2NC)
・アンドレイ・プリャエフ(Andrey Pulyaev /
)(10-5) - 【階級】ミドル級 / Middleweight(185lbs / 約83.9kg)
- 【結果】ヌルスルトン・ルジボエフがテクニカルサブミッション(リアネイキッドチョーク)で勝利
- 【ラウンド / 時間】1R 3:58
試合結果まとめ
- 2025年5月以来、約1年以上のブランク明けとなった復帰戦。ルジボエフは序盤から打撃だけにこだわらず、グラップリングを軸に試合を組み立てた
- 短いスタンドの攻防の後、ルジボエフがレベルチェンジからテイクダウンを奪い、すぐにバックコントロールへ移行。プリャエフを防戦一方に追い込んだ
- プリャエフが立ち上がることを許さず、バックからリアネイキッドチョークを締め上げると、プリャエフはタップせずに失神。1R 3分58秒のテクニカルサブミッション勝利となった
まとめ
ヌルスルトン・ルジボエフが、アンドレイ・プリャエフを1R 3分58秒のRNCで絞め落として勝利。
1年以上のブランクを経ての復帰戦をテクニカルサブミッションで飾り、ミドル級での存在感を改めて示す内容でした。UFCではこれで5勝1敗。派手な打撃だけでなく、寝技でも試合を終わらせられる危険な実力者であることを見せつけました。
【プレリム・フェザー級】カーン・オフリ vs ハヴィエル・レイエス 結果|オフリが右の一撃でダウン奪いアームトライアングルで3連勝
- 【対戦】
・カーン・オフリ(Kaan Ofli /
)(14-4-1)
・ハヴィエル・レイエス(Javier Reyes /
)(23-6) - 【階級】フェザー級 / Featherweight(145lbs / 約65.8kg)
- 【結果】カーン・オフリが一本(アームトライアングルチョーク)で勝利
- 【ラウンド / 時間】1R 4:16
試合結果まとめ
- オフリが序盤から打撃でプレッシャーをかけ、右のパンチでレイエスをダウンさせる大きな場面を作った
- ダウンしたレイエスに対して、オフリは追撃のパウンドを入れながらポジションを整え、アームトライアングルチョークへ移行
- 最後はしっかりと絞め上げてタップを奪取。オフリはこれで直近3連勝、UFCでは2度目の1R一本勝ちとなる大きな勝利を挙げた
まとめ
カーン・オフリが、ハヴィエル・レイエスを1R 4分16秒のアームトライアングルチョークで一本勝ち。
右の一撃でダウンを奪い、そこからパウンド、ポジショニング、アームトライアングルへつなげる流れは非常にスムーズでした。直近3連勝を飾り、フェザー級での評価をさらに高める勝利となりました。
【プレリム・ウェルター級】ダニール・ドンチェンコ vs ティオドル・ベリグレン 結果|ドンチェンコが2R頭部キックからのTKOで7連勝
- 【対戦】
・ダニール・ドンチェンコ(Daniil Donchenko /
)(14-2)
・ティオドル・ベリグレン(Theodor Berggren /
)(8-4) - 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170lbs / 約77.1kg)
- 【結果】ダニール・ドンチェンコがTKO(頭部キック+パンチ)で勝利 ★Performance of the Night
- 【ラウンド / 時間】2R 1:35
試合結果まとめ
- ベリグレンは、アンドレアス・グスタフソンの心臓系の健康問題による欠場を受けて急きょ代役出場。TUF33ウェルター級優勝者のドンチェンコと、UFCデビュー戦で対戦する形となった
- 1Rはドンチェンコが前に出ながらローキックやボディへの攻撃を交え、ベリグレンにプレッシャーをかける展開。ベリグレンも打撃を返して粘ったが、徐々にドンチェンコがリズムを作っていった
- 2R、ドンチェンコが頭部へのハイキックでベリグレンを効かせると、追撃の右パンチを連打。最後はレフェリーが試合を止め、24歳の若きウェルター級が7連勝を達成した
分析:Tiger Muay Thaiで磨いたキック技術が炸裂
ドンチェンコはタイのTiger Muay Thaiを拠点のひとつに持つ24歳のウクライナ人ファイター。TUF33ウェルター級トーナメントを制し、UFCでも白星を積み重ねている注目株です。
この試合では1Rから丁寧にローキックとボディへの攻撃でベリグレンにプレッシャーをかけ、2Rに頭部キックから一気にフィニッシュへつなげる展開を作りました。ベリグレンも急きょ代役出場ながら序盤は粘りを見せましたが、ドンチェンコは慌てずに距離を保ち、最終的には得意の打撃で試合を終わらせました。
ドンチェンコはこれでUFC3戦3勝。TUF33決勝のロドリゴ・セジナンド戦はTKO、アレックス・モロノ戦は判定、今回のベリグレン戦はTKOという内容で、3勝のうち2勝をフィニッシュで飾っています。試合後にはパリ大会への出場も希望するなど、さらなる大舞台と上位選手との対戦を望む姿勢を示しました。
まとめ
ダニール・ドンチェンコが、ティオドル・ベリグレンを2R 1分35秒のTKOで下し、UFC3戦3勝・うち2フィニッシュを達成しました。
Tiger Muay Thaiで磨いた打撃技術が際立った一戦で、頭部キックから追撃パンチへつなげる流れは非常に鮮やかでした。ウェルター級の次世代候補として、さらに名前を売る勝利となりました。
【プレリム・バンタム級】ジェアン・マツモト vs ベクザト・アルマハン 結果|マツモトが接戦を制して全員一致判定勝利

- 【対戦】
・ジェアン・マツモト(Jean Matsumoto /
)(18-2)
・ベクザト・アルマハン(Bekzat Almakhan /
)(12-4) - 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135lbs / 約61.2kg)
- 【結果】ジェアン・マツモトが判定(全員一致)で勝利(29-28×3)
- 【ラウンド / 時間】3R 終了
試合結果まとめ
- 1Rはアルマハンがコンビネーションと左の強打で主導権を握り、カウンターでマツモトをダウンさせる場面もあった。しかしマツモトはすぐに立ち上がり、終盤には組みついてテイクダウン/スラムで巻き返した
- 2Rはマツモトが右フック、カーフキック、ボディキックなどを使いながら前に出る展開。アルマハンも左のカウンターを返して接戦となったが、終盤のスピニングバックエルボーや飛びヒザも含め、マツモトがラウンドを取り返した
- 3Rはマツモトが左目上にカットを負いながらも前進を続けた。途中でアイポークによる中断もあったが、終盤にマツモトがケージ際でテイクダウンを成功させ、ジャッジ3者全員が29-28でマツモトを支持した
- マツモトはこの勝利でUFC戦績を4勝2敗に伸ばし、アルマハンはUFC1勝3敗となった
まとめ
ジェアン・マツモトが、ベクザト・アルマハンを3R全員一致判定(29-28×3)で下しました。
1Rにダウンを喫する苦しい場面がありながら、2R以降は蹴り、前進、組みを混ぜて流れを取り戻したマツモト。派手なフィニッシュではないものの、接戦を勝ち切る粘り強さが光る内容でした。
【プレリム・ウェルター級】タヒル・アブドゥラエフ vs ジェファソン・ナシメント 結果|アブドゥラエフが3R 4分28秒のTKOでUFCデビューを白星で飾る
- 【対戦】
・タヒル・アブドゥラエフ(Tahir Abdullayev /
)(20-3)
・ジェファソン・ナシメント(Jefferson Nascimento /
)(13-1) - 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170lbs / 約77.1kg)
- 【結果】タヒル・アブドゥラエフがTKO(パンチ / グラウンド&パウンド)で勝利
- 【ラウンド / 時間】3R 4:28
試合結果まとめ
- 大会全体の最初の試合。両者ともUFCデビュー戦で、1R・2Rは互いに様子を見る時間が長く、低出力な展開が続いた。アブドゥラエフは前に出ながらもナシメントを捕まえきれず、フラストレーションを見せる場面もあった
- 3Rに入りアブドゥラエフが一気にペースを上げ、打撃の強度を高めながらテイクダウンも成功させた。ナシメントも下から粘り、ボディへの攻撃や立ち上がりを狙ったが、アブドゥラエフがトップからパウンドを重ねていった
- 終盤、アブドゥラエフがガード上から強いパンチを落としたところでレフェリーがストップ。ナシメントはすぐに抗議するような反応を見せ、ストップの早さには議論が残ったものの、アブドゥラエフが地元アゼルバイジャンでUFCデビュー白星を飾った
まとめ
タヒル・アブドゥラエフが、ジェファソン・ナシメントを3R 4分28秒のTKOで下し、UFCデビューを地元アゼルバイジャンで白星で飾りました。
前半は低調な展開でしたが、3Rに強度を上げてテイクダウンとグラウンド&パウンドでフィニッシュへつなげたアブドゥラエフ。ただしストップはやや早く見える場面でもあり、勝利と同時に物議も残るデビュー戦となりました。
ポストファイトボーナス
UFCバクーでは9/13試合がフィニッシュとなる充実した大会でした。
Performance of the Nightは4名選出となり、Fight of the Nightの選出はありませんでした。
- 【Performance of the Night(各$100,000)】
・ラファエル・フィジエフ
マヌエル・トーレスを相手に2R 0分15秒のスピニングホイールキック+追撃パンチでKO勝利。1Rは拮抗した展開の中、2R冒頭で一発必中の技を放った完璧なタイミングと精度が高く評価された - 【Performance of the Night(各$100,000)】
・アスー・アルマバエフ
チャールズ・ジョンソンを相手に3R 3分33秒のスロエフストレッチで一本勝ち。UFC史上4例目という希少な技を、優勢の展開から最後までフィニッシュを狙って成立させた技術と完結力が評価された - 【Performance of the Night(各$100,000)】
・アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ
ジュリアス・ウォーカーを開始8秒でKO。2026年UFC最速フィニッシュ、ライトヘビー級史上2番目タイの高速KOとして記録された衝撃の決着が受賞の決め手となった - 【Performance of the Night(各$100,000)】
・ダニール・ドンチェンコ
ティオドル・ベリグレンを2R 1分35秒のTKOで下した。頭部へのハイキックから追撃パンチへつなげる鮮やかなフィニッシュが評価された
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全試合一覧|UFCバクー 結果

ここでは、UFCバクーの全試合結果を一覧でまとめます。
| カード | 勝者 | 方法 | R/時間 |
|---|---|---|---|
| メインイベント・LW | ラファエル・フィジエフ | KO(スピニングホイールキック+パンチ)★POTN | 2R 0:15 |
| コ・メイン・MW | シャラ・マゴメドフ | UD(29-28×3) | 3R 終了 |
| メインカード・LW | マテウス・カミロ | TKO(パンチ) | 1R 1:31 |
| メインカード・FLW | アスー・アルマバエフ | 一本(スロエフストレッチ)★POTN | 3R 3:33 |
| メインカード・MW | イクラム・アリスケロフ | UD(30-27×3) | 3R 終了 |
| メインカード・MW | アブス・マゴメドフ | 一本(ギロチンチョーク) | 1R 3:25 |
| プレリム・WW | ファーマン・ハサノフ | UD(30-27×3) | 3R 終了 |
| プレリム・LHW | アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ | KO(パンチ)★POTN | 1R 0:08 |
| プレリム・MW | ヌルスルトン・ルジボエフ | テクニカル一本(RNC) | 1R 3:58 |
| プレリム・FW | カーン・オフリ | 一本(アームトライアングルチョーク) | 1R 4:16 |
| プレリム・WW | ダニール・ドンチェンコ | TKO(頭部キック+パンチ)★POTN | 2R 1:35 |
| プレリム・BW | ジェアン・マツモト | UD(29-28×3) | 3R 終了 |
| プレリム・WW | タヒル・アブドゥラエフ | TKO(パンチ / グラウンド&パウンド) | 3R 4:28 |
※UD=ユナニマス判定、LW=ライト級、MW=ミドル級、FLW=フライ級、LHW=ライトヘビー級、WW=ウェルター級、FW=フェザー級、BW=バンタム級。★POTN=Performance of the Night(各$100,000)。Fight of the Nightの選出なし。出典:UFC公式サイト
総まとめ|UFCバクーをひと言で振り返ると

UFCバクーは、アゼルバイジャンを代表するフィジエフの劇的なフィニッシュ勝利を軸に、希少なフィニッシュが連鎖した充実の大会でした。
ここでは、フィジエフの2R KO、ヤキヤエフの8秒KO、アルマバエフのスロエフストレッチを軸に大会を振り返ります。
UFCバクーは「一発の重みと希少なフィニッシュが重なり、記録級の場面が連発した夜」でした。
スピニングホイールキックからの15秒KO、8秒KO、スロエフストレッチ(UFC史上4例目)という3つのインパクトあるフィニッシュが同じ大会に集まったことは、近年のFight Night大会の中でも強く記憶に残る出来事です。それが一夜の中で積み重なったバクーは、MMAのハイライトリールとして後から何度も振り返られる大会になるでしょう。
メインイベントのフィジエフは今後、ライト級ランキングを上げながらBMFタイトルや上位戦線に向けた動きを見せることが予想されます。コメインのシャラ・マゴメドフは1Rのダウンという苦境を乗り越えて判定勝利したことで地力を示しつつも、内容面では課題も残りました。
アルマバエフは試合後、フライ級王者ジョシュア・ヴァンへの挑戦をアピール。ランキング9位から上位戦線に食い込む動きが加速するかどうかが、今後の注目点です。
全13試合のうち9試合がフィニッシュというペースは、Fight Night大会としても非常に見応えのある高水準の内容でした。アゼルバイジャン開催ならではの熱気と、フィジエフ、ハサノフ、アブドゥラエフらアゼルバイジャンに縁のある選手たちの勝利が、大会全体の熱量を底上げしました。
一言で締めるなら、UFCバクーは「フィジエフの復活、ヤキヤエフの衝撃、アルマバエフの技巧」が同時に刻まれた、記録にも記憶にも残る一夜でした。
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よくある質問|UFCバクー 結果

UFCバクーの結果について、特に気になるポイントをQ&A形式でまとめます。
Q1
UFCバクーのメインイベントの結果は? タップで答え
- 1Rはフィジエフがキックと組みを混ぜ、トーレスもジャブやパンチで応戦する拮抗した展開
- 2R開始わずか15秒、フィジエフがスピニングホイールキックをヒットさせ、倒れたトーレスに追撃パンチを入れてレフェリーストップ
- アゼルバイジャンを代表するフィジエフにとって、地元ファンの前で復活を強く印象づける勝利となった
Q2
UFCバクーのコ・メインイベントの結果は? タップで答え
- 1Rはペレイラが先手を取り、右のパンチでマゴメドフをダウンさせる場面を作った
- 2R・3Rはマゴメドフがキックと細かい打撃でペースを取り戻し、後半2ラウンドを取り返す形で判定勝利
- ペレイラは1Rに大きな見せ場を作ったものの、2R以降の手数とペース配分でマゴメドフに上回られた
Q3
UFCバクーのボーナス受賞者は? タップで答え
- Performance of the Night(各$100,000):ラファエル・フィジエフ、アスー・アルマバエフ、アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ、ダニール・ドンチェンコ
- フィジエフは2R 15秒KO、アルマバエフはスロエフストレッチ、ヤキヤエフは8秒KO、ドンチェンコは2R TKOでそれぞれ受賞
- Fight of the Nightの選出はなし
Q4
ヤキヤエフの8秒KOはどういう内容だった? タップで答え
- 試合開始直後、ヤキヤエフの右のパンチがウォーカーを直撃し、そのままダウンを奪った
- 倒れたウォーカーに追撃を入れたところでレフェリーがストップ
- 2026年UFC最速フィニッシュ、UFCライトヘビー級史上2番目タイの高速KOとして記録された
- ヤキヤエフはこれでUFC3戦3勝、全試合1Rフィニッシュという強烈なスタートを切った
Q5
アルマバエフのスロエフストレッチとはどんな技? タップで答え
- 相手の背後や横方向から脚を捕らえ、下半身をひねるように極める難度の高いサブミッション
- UFCでは過去に数例しか決まっていない希少な技
- アルマバエフは試合を優勢に進めながら、判定に逃げず3Rでこの技を極め切った
Q6
UFCバクーのフィニッシュ数と全試合数は? タップで答え
- フィニッシュ決着:9試合(フィニッシュ率約69%)
- 判定決着:4試合(シャラ・マゴメドフ、イクラム・アリスケロフ、ファーマン・ハサノフ、ジェアン・マツモト)
- 1Rフィニッシュ:5試合(ヤキヤエフ、ルジボエフ、オフリ、カミロ、アブス・マゴメドフ)
- 2Rフィニッシュ:2試合(フィジエフ、ドンチェンコ)
- 3Rフィニッシュ:2試合(アルマバエフ、アブドゥラエフ)