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読了時間:約22分
この記事のポイント
- 結論:UFC 331はどんな夜だったのか?
- UFC 331の大会基本情報
- 全12試合、結果一覧
※本ページはアフィリエイト広告(PR)を含みます。本ページの情報は2026年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
26秒で終わった試合の続きに、25分かかりました。
2025年12月のラスベガス。
王者アレシャンドレ・パントージャのハイキックをジョシュア・ヴァンがつかんで倒し、パントージャが左腕を痛めて26秒でベルトが動きました。
誰も納得しないまま終わった王座戦です…。
そして9か月半後のロサンゼルス。
同じ2人が、今度は5ラウンド25分をフルに使いました。
公式スコアは49-46、48-47、50-45。ヴァンの3-0の判定勝利です!
試合後、ヴァンは1戦目の白星を事故だと言われ続けてきたことに触れ、これで疑う人はいないはずだと話しています。
ただ、この夜でいちばん短かった試合は12秒でした。
そっちは誰も予想していない形で終わっています。
「結局、誰が勝って、何が起きたのか?」をまず知りたい人のために、この記事は主要結果を最初に置いています。
そのうえで、事前に注目していた3試合の詳しい展開と、ボーナス受賞者、勝者の試合後コメントもまとめました。
この記事を読めば、UFC 331(ヴァン vs パントージャ2)の全12試合の結果、注目3試合(ヴァン vs パントージャ、ツァルキャン vs ルフィ、ピットブル vs チェ・ドゥホ)の詳しい展開と今後への影響、そして10万ドル(約1,600万円)を持ち帰った5人が分かります。
「結果だけ早く知りたい」人にも、「試合の中身までじっくり知りたい」人にも対応できる構成にしています。
読了目安は約20分です。
この試合の見どころ事前記事はこちら
結論:UFC 331はどんな夜だったのか?
一言で言うなら、「やり直しがきちんと終わって、番狂わせが12秒で始まった夜」となりました。
理由は3つあります。
- 【理由1】
メインイベントで、UFCフライ級王者のジョシュア・ヴァンがアレシャンドレ・パントージャを49-46、48-47、50-45の3-0で下して2度目の防衛に成功。26秒で終わった前回とは逆に、今回は25分すべてを使い切って、5ラウンドにダウンまで奪った。 - 【理由2】
コ・メインではアルマン・ツァルキャンがマウリシオ・ルフィを1ラウンド4分56秒の肘打ちでKO勝利!ラウンド終了まで残り4秒の決着で、6連勝としてUFCライト級のタイトル戦を要求した。 - 【理由3】
メインカード第4試合で、UFCで2戦2敗だったショーン・シャラフが、無敗の五輪金メダリストゲイブル・スティーヴソンを開始12秒の左のパンチでKO。UFCの特別ボーナスとCEOのダナ・ホワイトの上乗せで、計10万ドル(約1,600万円)を持ち帰った。
UFC 331の大会基本情報
- 【大会名】
Crypto.com UFC 331: Van vs. Pantoja 2 - 【開催日】
2026年9月19日(土)現地時間 / 日本時間2026年9月20日(日)午前6:30アーリープレリム、午前8:00プレリム、午前10:00メインカード - 【開催地】
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス、Crypto.com Arena - 【カード規模】
メインカード5試合・プレリム4試合・アーリープレリム3試合の全12試合 - 【この大会の位置づけ】
UFCがロサンゼルスで大会を開くのは8年ぶり。9か月半前のUFC 323で26秒で終わったUFCフライ級王座戦の再戦をメインに据えた。12試合24人の全員が計量をクリアしている。
※本記事の試合結果はUFC公式スコアカードおよびUFC公式の結果記事で確認し、ufcstats.comで照合したものです。UFC公式は決着方法を「KO / TKO」の1カテゴリで発表するため、本記事ではUFC公式の結果記事の記述(相手が意識を失ったか、レフェリーが止めたか、本人が止めたか)に基づいてKOとTKOを書き分けました。ケイシー・オニールの決着時間は公式イベントページと公式スコアカードの3:22を採用しています(公式の結果記事の本文のみ3:20と表記しています)。選手名のカタカナ表記はUFC公式イベントページおよび各選手ページに準拠しています。
全12試合、結果一覧
メインカードからアーリープレリムまで、UFC 331全12試合の結果です。決着方法・ラウンド・時間は複数情報源で確認できたものを記載しています。★はボーナス受賞者です。
| カード | 勝者 | 決着方法 | ラウンド / 時間 |
|---|---|---|---|
| メインイベント (フライ級タイトルマッチ) |
ジョシュア・ヴァン | UD(49-46、48-47、50-45) ★FOTN |
5R 5:00 |
| コ・メイン (ライト級) |
アルマン・ツァルキャン | KO(肘打ち) ★POTN |
1R 4:56 |
| メインカード (フェザー級) |
パトリシオ・ピットブル | TKO(パンチ) ★フィニッシュ |
1R 3:28 |
| メインカード (ヘビー級) |
ショーン・シャラフ | KO(左のパンチ) ★特別ボーナス |
1R 0:12 |
| メインカード (ライトヘビー級) |
アロンゾ・メニフィールド | SD(28-29、29-28、29-28) | 3R 5:00 |
| プレリム (バンタム級) |
マルロン・ヴェラ | TKO(パンチ) ★フィニッシュ |
3R 2:02 |
| プレリム (ヘビー級) |
ロベリス・デスパイネ | SD(29-28、28-29、29-28) | 3R 5:00 |
| プレリム (フェザー級) |
マイケル・アズウェルJr. | SD(28-29、29-28、29-28) | 3R 5:00 |
| プレリム (ミドル級) |
ライアン・ガンドラ | TKO(パンチ) ★フィニッシュ |
1R 2:04 |
| アーリープレリム (ミドル級) |
エドメン・シャバージアン | UD(29-28、29-28、30-27) | 3R 5:00 |
| アーリープレリム (女子フライ級) |
ケイシー・オニール | サブミッション(アームバー) ★POTN |
1R 3:22 |
| アーリープレリム (フェザー級) |
ジョアンダソン・ブリート | KO(パンチ) ★フィニッシュ |
1R 1:57 |
※UD=ユナニマス判定、SD=スプリット判定。★FOTN=ファイト・オブ・ザ・ナイト(各10万ドル / 約1,600万円、勝者と敗者の両方に贈られます)、★POTN=パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(各10万ドル / 約1,600万円)、★フィニッシュ=フィニッシュボーナス(各2.5万ドル / 約400万円、FOTN・POTNとの重複受賞はなし)。★特別ボーナスはショーン・シャラフのみで、内訳は次の「ボーナス受賞者」に記載しています。出典:UFC公式サイト(2026年9月21日確認)
ボーナス受賞者
- 【ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
ジョシュア・ヴァン vs アレシャンドレ・パントージャ - 【パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
アルマン・ツァルキャン、ケイシー・オニールの2名 - 【フィニッシュボーナス(FB)(各2.5万ドル / 約400万円)】
パトリシオ・ピットブル、マルロン・ヴェラ、ライアン・ガンドラ、ジョアンダソン・ブリートの4名 - 【特別ボーナス(計10万ドル / 約1,600万円)】
ショーン・シャラフ。UFCが配信ドラマと連動して用意した特別賞5万ドル(約800万円)に、CEOのダナ・ホワイトが5万ドルを上乗せした
12試合のうちフィニッシュ決着は7つ。判定まで行ったのは5試合だけでした。
ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)は判定決着のメインイベントに出ています。25分を使い切った再戦のほうが、1ラウンドで終わったどの試合よりも競ったという評価だったと思います。
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)は通常どおり2名で、選に漏れた4人のフィニッシュにフィニッシュボーナス(FB)が付きました。
引っかかるのは、12秒で終わらせたショーン・シャラフがパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)に入っていないことです。
代わりに用意されたのが特別賞で、金額としてはパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)と同じ10万ドル(約1,600万円)に届いています。
※ボーナスの金額はUFC公式サイトのボーナス記事に記載がないため、複数のMMA専門メディアで一致した金額を採用しています。ショーン・シャラフの特別賞は、UFCの配信パートナーのドラマ作品と連動した企画賞として発表されたもので、通常のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)とは別枠です。円換算は1ドル160円で計算した概算です。
26秒で終わった王座戦の続きは、なぜ25分かかったのか?
UFC公式インタビュー
※以下はUFC公式YouTubeチャンネルが公開した、試合後オクタゴンインタビューです。

ヴァンは、1戦目の勝利が偶然だったと言われ続けてきたことにまず触れました。
そのうえで、これで自分を疑う理由はもう無いはずだと述べています。
試合前から負傷を抱えていたことも、このインタビューで明かしました。
- 【対戦】
・ジョシュア・ヴァン(Joshua Van /

)(王者 / 17-2)
・アレシャンドレ・パントージャ(Alexandre Pantoja /

)(#1 / 30-6) - 【階級】フライ級 / Flyweight(125ポンド / 約57㎏)
- 【結果】ジョシュア・ヴァン 勝利(ユナニマス判定:49-46、48-47、50-45)
- 【ラウンド / 時間】5R 5:00
試合結果まとめ
- 1ラウンドはパントージャが打撃と組みの両方で圧をかけ、先に主導権を取った
- 2・3ラウンドでヴァンが打撃を立て直し、倒されても被害を最小に抑えて流れを戻した
- 4ラウンドはパントージャがテイクダウンを取ったが、そこから有効な攻めを作れなかった
- 5ラウンド、ヴァンが手数と精度で上回り、終盤にパントージャからダウンを奪って突き放した。有効打は181対147、テイクダウンは0対5だった
分析
事前記事では、この一戦を「なぜ26秒で終わった王座戦を、もう一度やるのか?」っていう問いで取り上げました。
返ってきた答えは、26秒では見えなかった部分が全部出てきた、っていうものだったと思います。
数字を並べると、この試合の奇妙さが分かります。
テイクダウンはパントージャの5対0。コントロールタイムも9分11秒対2分13秒で、寝技の時間を取ったのは挑戦者のほうでした。
それでも判定は3-0。1人のジャッジは50-45を付けています。
理由は、取ったあとに何も起きなかったことだと思います。
パントージャは18回テイクダウンを仕掛けて5回成功させましたが、そこから削る作業に入れませんでした。
ヴァンは総打撃で259対159と大きく上回り、倒されるたびに立ち上がって打撃の時間に戻しています。
「倒した時間」と「倒したあとの中身」は別物でもあります。
ジャッジが見ていたのは後者のほうでした。
この防衛は、ヴァンを何から解放したのか?
ヴァンはこれでプロ戦績18勝2敗、UFCフライ級王座の2度目の防衛に成功しました。
9か月半前のUFC 323では、パントージャのハイキックをつかんで倒した直後に相手が左腕を痛め、26秒でベルトが移っています。
戴冠の瞬間が事故に見えるっていう状態が、9か月半続いていたわけです。
今回はその逆で、25分のうち1秒も短縮せずに勝ちました。
5ラウンドにダウンを奪ったのは、印象の面でもちょうどいい場所だったと思います。
敗れたパントージャはプロ戦績30勝7敗…。
2年以上ベルトを持っていた元UFCフライ級王者が、取り返す2度目の機会も逃したことになります。
ただ、テイクダウン5回と9分を超えるコントロールタイムは記録として残りました。26秒では何も残らなかったことを思えば、この夜の意味は本人にとっても違うはずです。
まとめ
ヴァンが勝ったのは、倒されなかったからではない。
倒されたあとに、毎回すぐ打撃の時間へ戻したから。
- 【勝因】
テイクダウンを5回許しながら総打撃で259対159と上回り、5ラウンドにダウンを奪って判定を決定づけたこと - 【記録】
18勝2敗でUFCフライ級王座の2度目の防衛。パントージャは26秒で失ったベルトを取り返せず30勝7敗となった - 【今後】
次戦は正式決定していない。ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)10万ドル(約1,600万円)のボーナスを獲得した
ツァルキャンは、なぜ最後の4秒で終わらせられたのか?
UFC公式インタビュー

ツァルキャンは勝った直後、次はタイトル戦をやりたいと話しました。
UFCライト級のベルトは2026年6月にジャスティン・ゲイジーがイリア・トプリアから奪って以降、初防衛戦が組まれていません。
- 【対戦】
・アルマン・ツァルキャン(Arman Tsarukyan /

)(#2 / 23-3)
・マウリシオ・ルフィ(Mauricio Ruffy /

)(#7 / 14-2) - 【階級】ライト級 / Lightweight(155ポンド / 約70㎏)
- 【結果】アルマン・ツァルキャン 勝利(KO:肘打ち)
- 【ラウンド / 時間】1R 4:56
試合結果まとめ
- ラウンド序盤、ルフィのきれいな右のパンチがツァルキャンを捉え、右目の下にダメージを与えた
- 効かされたツァルキャンはテイクダウンを狙ったが、ルフィが防いで立った状態を保った
- ラウンド終了間際、ケージ際のクリンチでツァルキャンが速く硬い肘を2発続けて入れた
- ルフィは完全に意識を失い、レフェリーが試合を止めた。残り時間は4秒だった
分析
事前記事では、この試合を「ツァルキャンは、なぜ王座戦の一歩手前で止まり続けているのか?」っていう問いで書きました。
答えは出ませんでしたが、止まる理由が実力ではないことだけは、この5分でかなりはっきりしたと思います。
先に効かせたのはルフィのほうでした。
ラウンド序盤の右のパンチで、ツァルキャンは右目の下を腫らしています。
そこからテイクダウンを狙って切られ、立ったまま5分が終わりかけました。
つまりこの試合、採点まで行っていたらルフィのラウンドだった可能性が十分あります。
それを1つの動作でひっくり返したのが、ケージ際のクリンチでした。
クリンチは、ふつう止まる場所です。
そこで肘を2発続けて入れるには、相手の体勢を固定したうえで角度を作る必要があります。
ツァルキャンはルフィの背中をケージに付けてから打ちました。
逃げ場が無い状態で、最短距離の攻撃を選んだわけです。
この10万ドルは、ベルトにつながるのか?
ツァルキャンはこれでプロ戦績24勝3敗、6連勝!
UFCライト級2位の位置で、勝ち方まで含めてこれ以上ない材料を並べました。
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)10万ドル(約1,600万円)のボーナスも獲得しています。
それでも、椅子がすぐ回ってくるとは言い切れません。
UFCライト級王者のジャスティン・ゲイジーは初防衛戦の日程が決まっておらず、タイトル戦線がいつ動くかが見えない状態だからです。
一歩手前で止まっているという構図そのものは、勝っても変わっていないと思います…。
敗れたルフィはプロ戦績14勝3敗。
この試合は代役での出場でした。当初組まれていたチャーリス・オリヴェイラが、親友でチームメイトでもあった選手の死去を受けて欠場したためです。
先に相手を効かせておきながら、残り4秒で失ってしまいました…。
まとめ
ツァルキャンが勝ったのは、打ち合いで上回ったからではない。
効かされたあとに、いちばん逃げられない場所へ相手を運んだから。
- 【勝因】
先に効かされながら、ケージ際のクリンチでルフィの背中を固定して肘を2発続けて入れたこと - 【記録】
24勝3敗で6連勝。ルフィは代役出場で初のKO負けを喫した - 【今後】
次戦は正式決定していない。本人はUFCライト級のタイトル戦を要求している
38勝のベテランは、なぜ3連勝中の相手を3分半で終わらせたのか?
UFC公式インタビュー

- 【対戦】
・パトリシオ・ピットブル(Patricio Pitbull /

)(#15 / 37-9)
・チェ・ドゥホ(Dooho Choi /

)(NR / 17-4-1) - 【階級】フェザー級 / Featherweight(145ポンド / 約66㎏)
- 【結果】パトリシオ・ピットブル 勝利(TKO:パンチ)
- 【ラウンド / 時間】1R 3:28
試合結果まとめ
- 開始から両者が距離を詰めて打ち合い、序盤は交換が続いた
- ピットブルのスピードとパワーが上回り、きれいな右のパンチでチェ・ドゥホの動きが一瞬止まった
- 崩れ落ちたチェ・ドゥホにピットブルが上から入り、ハーフガードの位置からパンチを落とした
- 3分28秒でレフェリーが試合を止めた。有効打は38対20だった
分析
事前記事では、この一戦を、他団体でベルトを巻いてきた選手と、長い空白を経て戻ってきた選手が、なぜいまフェザー級で交わるのか、っていう組み立てで書きました。
出た答えは、経歴の重さと、いまオクタゴンで動ける速さは別物だった、っていうことだったと思います。
ピットブルはこの勝利でプロ戦績38勝9敗。
他団体で長くベルトを巻いてきた選手が、UFCのフェザー級15位という位置から1ラウンドで試合を終わらせました。
決着そのものは短いですが、中身は2段構えでした。
まず立った状態で右のパンチを当て、チェ・ドゥホの動きを止めています。
そのうえで倒れた相手を追いかけ、ハーフガードの位置から上の打撃で仕留めました。
立ち技で作った差を、寝技の位置で回収した形になります。
3連勝は、なぜここで止まったのか?
敗れたチェ・ドゥホはプロ戦績17勝5敗1分…。
韓国の”コリアン・スーパーボーイ”として名前を作り、2019年12月から3年以上オクタゴンを離れていた選手です。
2023年2月に戻ってきてからは1分3勝と来ていましたが、ここで初めて黒星がつきました…。
有効打は20対38で、手が出ていなかったわけではありません。
ただ、効かされた直後に立て直す時間を作れませんでした。
打ち合いの速度についていけるかどうかではなく、当たったあとの数秒をどう処理するか。差が出たのはそこだったと思います。
ピットブルのほうは、この夜でフィニッシュボーナス(FB)2.5万ドル(約400万円)を獲得しています。
まとめ
ピットブルが勝ったのは、経歴で上回っていたからではない。
効かせた直後に、寝技の位置まで一続きで追いかけたから。
- 【勝因】
立ち技の右のパンチでチェ・ドゥホの動きを止め、そのまま上の位置に入ってパンチで仕留めたこと - 【記録】
38勝9敗。チェ・ドゥホは17勝5敗1分となり、2023年2月の復帰後で初めての黒星となった - 【今後】
次戦は正式決定していない。フィニッシュボーナス(FB)2.5万ドル(約400万円)を獲得した
注目3試合以外で、印象に残った試合
この夜でいちばん順位に近いところが動きそうなのは、メインカードの下のほうとプレリムにありました。
38歳が、初めて採点を受けた27歳から1勝をもぎ取った
ライトヘビー級14位のアロンゾ・メニフィールドが、無敗のイヴォ・バラニェフスキを28-29、29-28、29-28のスプリット判定勝利で下しました。
これでメニフィールドはプロ戦績19勝6敗1分、バラニェフスキはプロ戦績9勝1敗となりました。
バラニェフスキにとっては、初めて2ラウンド目に入り、初めて3ラウンド目まで行き、初めてジャッジの判定を受けた試合でした。
それまでの9勝はすべて1ラウンドでのフィニッシュ勝利で、UFCでの3戦はすべてパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)を獲っています。
初めての15分が、そのまま初めての黒星となってしまいました…。
有効打はバラニェフスキの67対62で、当てていたのは若いほうです。
それでも2人のジャッジがメニフィールドを取りました。38歳が使ったのは、ペースが落ちてからの圧力だったと思います。
そのほかの試合
ヘビー級ではロベリス・デスパイネがタイ・トゥイヴァサを29-28、28-29、29-28のスプリット判定で下し、プロ戦績7勝2敗としました。
1ラウンドにデスパイネの大きい打撃がトゥイヴァサを効かせ、3ラウンドは抑え込む時間を作っています。
人気者のトゥイヴァサはプロ戦績15勝11敗…。
フェザー級ではマイケル・アズウェルJr.がユ・ジュサンを28-29、29-28、29-28のスプリット判定で下しました。
有効打70対46で、コンビネーションの数が最後まで効いています。アズウェルJr.はプロ戦績12勝5敗、ユ・ジュサンはプロ戦績9勝2敗となりました。
アーリープレリムのミドル級では、エドメン・シャバージアンがブルンノ・フェヘイラを29-28、29-28、30-27の3-0の判定で下し、プロ戦績17勝6敗としています。
前脚を削りながらパンチを当てる組み立てで前半を取り、押し返された後半は組みに切り替えて勝ち切りました。
同じくアーリープレリムのフェザー級では、ジョアンダソン・ブリートがギガ・チカゼを1ラウンド1分57秒のKOで仕留めています。
蹴りで先行していたのはチカゼのほうでしたが、ハイキックを放った際に足を滑らせました。ブリートはそのまま追いかけてグラウンドに入り、パウンドで決着させています。これで3連勝、プロ戦績20勝5敗1分!
この大会前に掘り下げたnote記事
大会後のnote記事
結局、このUFC 331はどんな夜だったのか?
事前記事の時点で分かっていたのは、26秒で終わった王座戦をもう一度やる、っていう1点でした。
蓋を開けてみると、その再戦はきちんと25分かかりました。
テイクダウンを5回許した王者が、総打撃で100発以上の差を付けて3-0。1人のジャッジは50-45です。
26秒では誰にも見えなかった中身が、今度は全部出てきたことになります。
その一方で、この夜いちばん記憶に残る12秒は、誰も予定していなかった場所にありました。
UFCで2戦2敗だった選手が、無敗の五輪金メダリストを1発で沈めています。
やり直しは予定どおりに終わり、予定になかったほうが番狂わせになった夜でもありました。
フィニッシュ決着は12試合のうち7つ。
そのうち6つが1ラウンド決着だった一方で、ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)は判定まで行ったメインイベントに出ています。
選手の今後
- 【ジョシュア・ヴァン】
ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)10万ドル(約1,600万円)のボーナスを獲得し、プロ戦績18勝2敗となりました。UFCフライ級王座の2度目の防衛に成功していますが、次戦は正式決定していない。 - 【アルマン・ツァルキャン】
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)10万ドル(約1,600万円)のボーナスを獲得し、プロ戦績24勝3敗で6連勝となりました。UFCライト級のタイトル戦を希望していますが、次戦は正式決定していない。 - 【パトリシオ・ピットブル】
フィニッシュボーナス(FB)2.5万ドル(約400万円)のボーナスを獲得し、プロ戦績38勝9敗となりました。次戦は正式決定していない。
大会を振り返るための3ステップ
- 【STEP1】
メインイベントの5ラウンドだけを見返して、ヴァンがどの場面でダウンを奪ったかを確かめてみる。 - 【STEP2】
全12試合の結果表で、1ラウンド決着が6試合あったことを数えてみる。 - 【STEP3】
メインイベントの公式スコア(49-46、48-47、50-45)を見て、自分がどのラウンドを誰に付けるか並べてみる。
この結果、あなたはどこまで押さえられた?自己診断チェック
- テイクダウンを5回許したヴァンが、なぜ3-0で勝てたか説明できる?
- ツァルキャンが最後の4秒で決着させた技と場所を思い出せる?
- 12秒で終わった試合の勝者が、なぜパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)ではなかったか分かる?
Noが1つでもあれば、上の各見出しに戻って読み返せば解決できます。
- 見逃した試合の配信状況については、UFC視聴方法ガイドでも詳しく紹介しています。
- 過去大会の結果記事は、UFC大会結果アーカイブ|2025-2026年 全大会の結果・プレビュー記事まとめから大会別にたどれます。
よくある質問
Q1メインイベントの結果は? タップで答え
- テイクダウンはパントージャの5対0、コントロールタイムも9分11秒対2分13秒だった。
- それでも総打撃はヴァンの259対159で、有効打も181対147と上回った。
- 5ラウンド終盤にヴァンがパントージャからダウンを奪い、判定を決定づけた。
Q2チャーリス・オリヴェイラはなぜ出場しなかったの? タップで答え
- コ・メインのライト級戦は、当初オリヴェイラ vs ツァルキャンとして組まれていた。
- 代役で入ったルフィは、ランキング7位から2位への挑戦という位置づけになった。
- 試合はツァルキャンが1ラウンド4分56秒の肘打ちでKO勝利した。
Q3ボーナスは誰が受賞したの? タップで答え
- フィニッシュボーナス(FB)(各2.5万ドル / 約400万円):パトリシオ・ピットブル、マルロン・ヴェラ、ライアン・ガンドラ、ジョアンダソン・ブリートの4名。
- ショーン・シャラフは特別賞5万ドルとダナ・ホワイトの上乗せ5万ドルで、計10万ドル(約1,600万円)を受け取った。
- 12試合のうちフィニッシュ決着は7試合だった。
Q4ツァルキャンは次にタイトル戦をやれるの? タップで答え
- プロ戦績24勝3敗で6連勝、UFCライト級2位の位置にいる。
- UFCライト級王者のジャスティン・ゲイジーは、2026年6月の戴冠以降まだ初防衛戦が組まれていない。
- ランキングと挑戦者選びの関係については、UFCランキングは順番待ちじゃない!仕組みと理由を解説で詳しく紹介しています。
Q5見逃した試合はどこで確認できる? タップで答え
※試合結果とボーナス情報は本記事執筆時点でUFC公式サイトの結果ページ・公式スコアカードおよび複数のMMA専門メディアで照合したものです。対戦ブロックのランキングと戦績は試合前時点のもので、順位はUFC公式イベントページ(メディア投票ランク)に準拠しています。UFCは2026年6月からメディア投票ランクとMeta Rankingsを別集計しているため、参照するページによって順位が異なる場合があります。ランキングは大会後に更新されるため、本記事の順位表記は大会時点の目安としてお読みください。
まとめ
9か月半前に26秒で終わった王座戦は、今度は25分すべてを使って終わりました。
テイクダウンを5回許した王者が、総打撃で100発以上の差を付けて3-0。
1人のジャッジは50-45を付けています。
倒された時間の長さと、判定の結果が正反対を向いた試合でした。
その一方で、この夜いちばん短い12秒は、誰の予定表にも載っていない場所にありました。
やり直しは予定どおりに終わり、予定の外にあったほうが番狂わせになった。
それが今回のUFC 331だったと思います。
次回大会の視聴予定を立てる人は、配信スケジュールや料金の最新情報をU-NEXTのUFCページで確認できます。![]()
※この記事の情報は、2026年9月21日時点でUFC公式サイトおよび各種MMA専門メディアの報道をもとに確認したもので、ランキング・戦績は大会後に更新されるため、最新情報はご自身で都度公式サイトで確認して下さい。
NEXT EVENT / UFCベガス121ロサスJr. 対 バルセロシュ出場予定
試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性あります。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
この大会の結果は見届けた
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