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UFC上海の結果|ソン・ヤドンが大金星、朝倉海・鶴屋怜も2連勝

UFC上海の結果|ソン・ヤドンが大金星、朝倉海・鶴屋怜も2連勝

読む前に

読了時間:約19分

この記事のポイント

  • 結論:UFC上海はどんな夜だったのか?
  • UFC上海の大会基本情報
  • 全13試合、結果一覧

SHANGHAI・ANSWER CHECKED
UFC SHANGHAI
結果速報 ・ ORIENTAL SPORTS CENTER
大本命が沈んだ夜、上海。
バンタム級・メインイベント
ウマル・ヌルマゴメドフ vs ソン・ヤドン

※本ページはアフィリエイト広告(PR)を含みます。本ページの情報は2026年8月時点のものです。試合開始時間・対戦カードは変更になる可能性があります。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。

「「-550」っていう数字…。」

事前記事でウマル・ヌルマゴメドフに付いていたオッズです。
バンタム級3位、通算20勝1敗で、唯一の黒星はメラブ・ドバリシビリとのタイトル戦だけ。誰の目にも「負けようのない一戦」に見えていたんですッ!

事前記事では、ヌルマゴメドフとソン・ヤドンを「同じ相手を、別のやり方で倒した2人」っていう構図で書きました。
3か月前のマカオで元王者デイヴソン・フィゲイレードを、ヌルマゴメドフは判定で、ソンは一本で下しています。やり方の違う2人がぶつかったら何が起きるのか?それがこの大会の縦軸でもありました。

答えは、判定でも一本でもなく、右アッパーカット1発!事前記事の見立ては、想定していなかった側から回収されることとなってしまいました。

「結局、誰が勝って、何が起きたのか?」をまず知りたい人のために、この記事は主要結果を最初に置いています。
そのうえで、事前に注目していた3試合の詳しい展開と、ボーナス受賞者、勝者の試合後コメントもまとめました。

この記事を読めば、UFC上海の全13試合の結果、注目3試合(ヌルマゴメドフ vs ソン、アオリ vs 朝倉、鶴屋 vs ボルハス)の詳しい展開と今後への影響、そしてボーナスを持ち帰った9人が分かります。

「結果だけ早く知りたい」人にも、「試合の中身までじっくり知りたい」人にも対応できる構成にしています。
読了目安は約20分です。

この試合の見どころ事前記事はこちら

結論:UFC上海はどんな夜だったのか?

一言で言うなら、「大本命が2つとも沈んだ夜」でした。
理由は3つあります。

  • 【理由1】
    メインイベントで、バンタム級3位のウマル・ヌルマゴメドフが6位のソン・ヤドンに2ラウンド1分48秒でKO負け。事前記事の時点で-550の大本命だった側が、テイクダウンを狙って沈み込んだ瞬間に右アッパーカットをもらった。
  • 【理由2】
    セミメインでも、女子ストロー級4位のヤン・シャオナンが14位のデニージ・ゴミスに1ラウンドKOで敗れた。上位ランカーが2試合続けて崩れたことになる。
  • 【理由3】
    その一方で、日本の朝倉海鶴屋怜は、どちらも事前オッズどおりに勝ってそれぞれ2連勝。番狂わせと下馬評どおりの結果が、同じカードの中に並んだ。

UFC上海の大会基本情報

  • 【大会名】
    UFCファイトナイト上海(UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song)
  • 【開催日】
    2026年8月29日(土)日本時間19:00 メインカード開始(プレリムは同16:00開始)
  • 【開催地】
    上海オリエンタルスポーツセンター(中国・上海市浦東新区)
  • 【カード規模】
    全13試合(メインカード6試合・プレリム7試合)。アーリープレリムは組まれていません。
  • 【この大会の位置づけ】
    バンタム級のタイトル挑戦権争いを左右するメインイベントに加え、日本の朝倉海と鶴屋怜が同じカードに並んだ大会です。UFCの中国開催は2026年5月のマカオに続くもので、上海では2年連続の開催となりました。

※カード内容は事前記事の執筆時点から変更がなく、当初発表の13試合がそのまま実施されました。欠場・代役・中止はありません。ただし公式計量では3選手が体重超過となり、アンドレ・リマ対ナムスライ・バトバヤル、ション・ジンナン対ジュリア・ポライシュトリの2試合はキャッチウェイトで実施されました。

全13試合、結果一覧

事前記事で組まれた13試合は、欠場・変更なくすべて予定どおり実施されました。
フィニッシュ(KO / TKO・サブミッション)で決着したのは13試合中9試合と、決着率の高いカードとなりました。

カード 勝者 決着方法 ラウンド / 時間
メインイベント
(バンタム級)
ソン・ヤドン KO / TKO(右アッパーカット)
★POTN
2R 1:48
セミメイン
(女子ストロー級)
デニージ・ゴミス KO / TKO(肘打ち → パンチ)
★FB
1R 4:49
メインカード
(バンタム級)
朝倉海 KO / TKO(左ハイキック → パウンド)
★FB
2R 0:34
メインカード
(フライ級)
ス・ムダルジ 判定(ユナニマス) 3R 5:00
メインカード
(ライトヘビー級)
リュウ・ツァー KO / TKO(右ストレート)
★FOTN
1R 4:26
メインカード
(フライ級)
ビラル・ハサン KO / TKO
★POTN
2R 2:28
プレリム
(フライ級)
アンドレ・リマ サブミッション(ギロチンチョーク) 3R 3:03
プレリム
(フライ級)
鶴屋怜 サブミッション(リアネイキドチョーク / RNC)
★FB
1R 4:14
プレリム
(フェザー級)
ショーン・ウッドソン 判定(スプリット) 3R 5:00
プレリム
(バンタム級)
フランチェスコ・ヌッツィ KO / TKO(左ジャブの連打)
★FB
1R 1:00
プレリム
(バンタム級)
ヘクトル・サンチアゴ KO / TKO(右ストレート)
★FB
2R 0:53
プレリム
(女子ストロー級)
ジュリア・ポライシュトリ KO / TKO(右ヘッドキック) 1R 3:06
プレリム
(ウェルター級)
キャム・ネルソン 判定(ユナニマス) 3R 5:00

★POTN=パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(各10万ドル / 約1,600万円)、★FOTN=ファイト・オブ・ザ・ナイト(各10万ドル / 約1,600万円)、★FB=フィニッシュボーナス(各2.5万ドル / 約400万円)。アンドレ・リマ対ナムスライ・バトバヤル、ション・ジンナン対ジュリア・ポライシュトリの2試合は、計量失敗によりキャッチウェイトで行われました。出典:UFC公式サイトの結果ページとボーナス発表記事(2026年8月29日確認)。決着方法の技名は、UFC公式の記述と複数のMMA専門メディアの実況描写を照合して採用しています。メインイベントの決着打は、UFC公式とYahoo Sportsが「右アッパーカット」、ESPNは「ショートの右」と表現しており、いずれも同じ一撃を指しています。対戦ブロックのランキングと戦績は試合前時点のもので、順位はUFC公式のメディア投票ランク(2026年8月22日更新)に準拠しています。UFCは2026年6月からメディア投票ランクとMeta Rankingsを別集計しているため、参照するページによって順位が異なる場合があります。

ボーナス受賞者

  • 【ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
    リュウ・ツァー、レヴィ・ホドリゲスJr.
  • 【パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
    ソン・ヤドン、ビラル・ハサン
  • 【フィニッシュボーナス(FB)(各2.5万ドル / 約400万円)】
    デニージ・ゴミス、朝倉海、鶴屋怜、フランチェスコ・ヌッツィヘクトル・サンチアゴ

日本の2選手が、そろってフィニッシュボーナス(FB)を持ち帰りました。
朝倉海と鶴屋怜が、それぞれ2.5万ドル(約400万円)を受け取っています。

FOTNとPOTNの4名を合わせると、この夜の受賞者は9名。UFC公式の発表では、10万ドル組の受賞理由として、ソン・ヤドンの2ラウンド逆転KO、ビラル・ハサンのUFCデビュー戦での2ラウンドKO、リュウ・ツァーとレヴィ・ホドリゲスJr.による1ラウンドの打ち合いが挙げられています。

一方で、勝ったのに1ドルも受け取れなかった選手が2人います。
アンドレ・リマとジュリア・ポライシュトリは、どちらも計量に失敗したためボーナスの対象外となりました。

※ボーナスの受賞者と金額は、UFC公式のボーナス発表記事(2026年8月29日確認)と、Yahoo Sports・Heavy.com・MMA Maniaの報道を照合して採用しています。UFC公式の記事はFOTN・POTNの受賞者と受賞理由のみを掲載しており、フィニッシュボーナスの受賞者と各賞の金額は掲載していません。フィニッシュボーナスの受賞者数は、5名とする媒体と6名とする媒体があり、名前が挙がっている5名を採用しました。


なぜ本命ウマル・ヌルマゴメドフは、2ラウンドで沈んだのか?

UFC公式インタビュー

※以下はUFC公式YouTubeチャンネルが公開したオクタゴンインタビュー動画です。

ソン・ヤドン オクタゴンインタビュー | UFC 上海

ソン・ヤドンはオクタゴン上で「タイトルショットをくれ!」と訴えました。1月にショーン・オマリーへ判定で敗れて以来、5月のマカオ大会で元王者デイヴソン・フィゲイレードに一本勝ちし、今回で直近4戦3勝。
ランク入りした相手にはここまで一度も勝てていなかったっていう経歴を考えると、これが初めての「格上撃破」になります!

  • 【対戦】
    ・ウマル・ヌルマゴメドフ(Umar Nurmagomedov /
    RU
    )(#3 / 20-1)
    ・ソン・ヤドン(Yadong Song /
    CN
    )(#6 / 23-9-1)
  • 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135ポンド / 約61kg)
  • 【結果】ソン・ヤドン 勝利(KO / TKO / 右アッパーカット)
  • 【ラウンド / 時間】2R 1:48

試合結果まとめ

  • 1ラウンドは打撃の攻防で拮抗きっこうし、ジャッジ次第では五分の内容でした
  • 2ラウンド序盤、ヌルマゴメドフがテイクダウンを狙ってレベルを下げた瞬間、ソンが右アッパーカットを合わせました
  • ヌルマゴメドフはこの一撃で意識を失い、そのまま試合が止められました
  • ソン・ヤドンはこの勝利でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)を受賞

分析

事前記事では、ヌルマゴメドフを「世界屈指のレスリング技術を誇るオールラウンダー」と紹介し、組みでの優位性を軸に本命視していました。実際、1ラウンドはその見立てどおり、互角以上の内容を見せています。

しかし2ラウンド、状況が変わったのは組みを取りに行った瞬間でした。テイクダウンのためにレベルを下げる動作は、頭の位置が下がり、相手のパンチの軌道に入りやすくなる一瞬でもあります。ソンはその一瞬を見逃さず、上下動の隙にアッパーカットを差し込みました。

なぜ意識を失うほどの一撃になったのかと考えると、ヌルマゴメドフ自身が前に出ていたことが影響したと見られます。前進する力とアッパーカットの衝撃が正面から重なったことで、通常より大きなダメージにつながったと考えられます。レスリングで優位に立とうとした動きそのものが、KOの起点になってしまった格好です。

この1敗は、バンタム級のタイトル戦線をどう動かすのか?

ヌルマゴメドフはこれで通算戦績20勝2敗、2連勝が止まりました。1敗目はメラブ・ドバリシビリとのタイトル戦(UFC 311)での判定負けで、そのときは序盤の2ラウンドを取りながら手を骨折したと報じられていました。今回はランキング6位相手のKO負けっていう点で、評価への影響はより大きいと見られます。

一方のソン・ヤドンは通算戦績24勝9敗1分となり、直近4戦3勝に加えてランク入り選手への初勝利っていう実績を手に入れました。現王者ピョートル・ヤンとメラブ・ドバリシビリの対戦が控える中、その勝者に挑む権利を主張できる位置に浮上したとも言えそうです。

まとめ

事前オッズで最も偏っていた一戦が、最も劇的な結末を迎えました。

  • 【勝因】
    テイクダウンの起点となる上下動の隙を、アッパーカット1発で正確に突いたこと
  • 【記録】
    ソン・ヤドンはランク入り選手への初勝利をKOで達成した
  • 【今後】
    ヤン vs ドバリシビリの勝者への挑戦権を主張できる立ち位置に浮上した

朝倉海はなぜ、アウェーの大声援を黙らせられたのか?

UFC公式インタビュー

朝倉海 オクタゴンインタビュー | UFC 上海

朝倉海はインタビューで「僕の打撃は最高だろう?ビッグファイトをしたい!」と、次戦への意欲を語りました。地元選手を破っての勝利だったこともあり、会場からは大きなブーイングが起きたと伝えられていますが、朝倉自身の口調は終始強気でした。

  • 【対戦】
    ・アオリ・チロン(Aoriqileng /
    CN
    )(NR / 26-13)
    ・朝倉海(Kai Asakura /
    JP
    )(NR / 22-6)
  • 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135ポンド / 約61kg)
  • 【結果】朝倉海 勝利(KO / TKO / 左ハイキック → パウンド)
  • 【ラウンド / 時間】2R 0:34

試合結果まとめ

  • 1ラウンドは朝倉がカーフキックとコンビネーションで手数を重ね、優勢に試合を進めました
  • 2ラウンド、ガードを固めるアオリに対し、朝倉が見えない角度から左ハイキックを合わせました
  • ハイキックでぐらついたアオリに朝倉がラッシュし、膝蹴りからのパウンドで試合を終わらせました
  • 朝倉海はこれでバンタム級復帰後2連勝、UFC通算戦績2勝2敗となりました

分析

事前記事では、朝倉海とアオリ・チロンの対戦を「決着力と耐久力の勝負」と位置づけていました。朝倉のキャリアにおけるKO / TKOの多さと、アオリの判定勝ちの多さという対照的なスタイルを踏まえた見立てです。

実際の試合展開は、この見立てどおりに進みました。朝倉は1ラウンドから手数と精度で主導権を握り続け、アオリに得意の展開を作らせませんでした。2ラウンドのフィニッシュも、ガードで固めるアオリの反応を見た上で角度を変えたハイキックを選んだ結果です。カーフキックで脚を削っていた1ラウンドの蓄積が、2ラウンドの反応速度の低下につながっていた可能性もあります。

朝倉はフライ級でアレシャンドレ・パントージャティム・エリオットに連敗した過去がありますが、2026年5月のマカオでキャメロン・スモザーマンにTKO勝ちしてバンタム級初勝利を挙げて以降、明確に調子を上げています。今回の勝利で通算戦績23勝6敗、UFCでは2勝2敗となり、階級を上げた判断が結果につながっていることがより裏付けられた形となりました。

この2連勝は、朝倉海のビッグマッチ構想にどうつながるのか?

朝倉はインタビューで「ビッグファイトをしたい」と明言しました。バンタム級復帰後2連勝、しかも2試合ともKO / TKOっていう結果は、ランク入り選手とのマッチメイクを求める根拠になり得ます。
地元での反応がブーイングだったっていう事実は、裏を返せば海外の会場でも注目される存在になっていることの表れとも言えそうです。

まとめ

フライ級での連敗を経て階級を上げた朝倉海が、はっきりとした結果で自分の選択の正しさを証明した一戦でした。

  • 【勝因】
    1ラウンドの手数とカーフキックの蓄積が、2ラウンドのハイキック成功につながったこと
  • 【記録】
    バンタム級復帰後2連勝で、いずれもKO / TKO決着となった
  • 【今後】
    ランク入り選手とのビッグマッチが現実的な選択肢に浮上した

鶴屋怜はなぜ、開始4分で決着をつけられたのか?

UFC公式インタビュー

鶴屋怜 オクタゴンインタビュー | UFC 上海

鶴屋怜は試合後のインタビューで、ランキング入りの選手との対戦を要望しました。UFC公式の事前取材では、自身のランク入りについて「まだその段階ではない」っていう趣旨の認識を示していましたが、2試合連続の1ラウンド一本勝ちを経て、要求の中身は明確に変わっています。

  • 【対戦】
    ・鶴屋怜(Rei Tsuruya /
    JP
    )(NR / 11-1)
    ・ケヴィン・ボルハス(Kevin Borjas /
    PE
    )(NR / 11-5)
  • 【階級】フライ級 / Flyweight(125ポンド / 約57kg)
  • 【結果】鶴屋怜 勝利(サブミッション / リアネイキドチョーク(RNC))
  • 【ラウンド / 時間】1R 4:14

試合結果まとめ

  • 開始直後、鶴屋がタックルでボルハスの脚を刈り、テイクダウンを奪いました
  • グラウンドで上を取った鶴屋が、パウンドを織り交ぜながらボルハスを何度も倒し続けました
  • 1ラウンド終盤、鶴屋がバックを奪い、リアネイキドチョーク(RNC)でタップを奪いました
  • 鶴屋怜は試合後、ランク入り選手との対戦を要望しました

分析

事前記事では、鶴屋怜を「現王者にしか負けていない選手」と紹介し、「決着力と粘りの対比」という見立てを示していました。ボルハスは通算戦績11勝5敗ながら、直近の2026年6月にアンドレ・リマから判定勝ちを収めており、粘り強さが持ち味の相手でもありました。

実際の試合は、鶴屋の決着力がボルハスの粘りを上回る形で終わりました。開始直後のテイクダウンから最後まで、鶴屋がポジションを譲る場面はほとんどなく、グラウンドでの主導権を握り続けたまま1ラウンド中に仕留めています。現UFCフライ級王者ジョシュア・ヴァンUFC 313で敗れたのが唯一の黒星という経歴を踏まえると、王者以外には崩れない安定感が、この日も発揮された格好となりました。

これで鶴屋は通算戦績12勝1敗、UFCでは3勝1敗となりました。ボルハスは通算戦績11勝6敗(UFCでは2勝5敗)です。

この一戦は、フライ級の有望株争いにどう影響するのか?

鶴屋の2試合連続1ラウンド一本勝ちは、ランク入り選手との対戦を求める主張を後押しする材料になりそうです。2026年5月のマカオ大会でも1ラウンド3分19秒で一本勝ちしており、決着までの時間が短いまま連勝を重ねています。24歳っていう年齢を考えても、今後数年でフライ級の勢力図に食い込んでくる可能性がある選手だと言えます。

なお、ボルハスはメディア投票ランクでは15位以内に入っていませんが、Meta Rankings(2026年8月25日更新)ではフライ級11位に位置していました。参照するランキングによって、この一勝の重みの見え方は変わってきます。

まとめ

現王者以外には負けていないという経歴どおり、鶴屋怜が開始4分強でこの一戦を終わらせました。

  • 【勝因】
    開始直後のテイクダウンからグラウンドの主導権を最後まで手放さなかったこと
  • 【記録】
    通算戦績12勝1敗(UFC3勝1敗)となり、2試合連続の1ラウンド一本勝ちを記録した
  • 【今後】
    本人が試合後に要望したランク入り選手とのマッチメイクが焦点になる

注目3試合以外で、印象に残った試合

セミメインの女子ストロー級、ヤン・シャオナン vs デニージ・ゴミスは、この大会でもう1つの番狂わせでした。4位のヤンが打撃で優位に立っていたところ、14位のゴミスが肘打ちでダウンを奪い、体勢を立て直そうとしたヤンにアッパーカットを合わせて1ラウンドで決着!中継の解説陣が試合後、王者への挑戦を口にするほどのインパクトを残しています。

もう1試合、リュウ・ツァー vs レヴィ・ホドリゲスJr.は、ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)を受賞したライトヘビー級の打ち合いでした。UFCデビュー戦のリュウが、蹴りとパンチを絶え間なく浴びせ合う展開の末、1ラウンド終盤に右の一撃でホドリゲスJr.をうつ伏せに沈めています。

かたやタイトル戦線を直接動かした番狂わせ、かたやUFCでの1戦目にしていきなり最高評価を持ち帰ったデビュー戦。同じ夜の同じカードでも、その一勝が意味するものはまったく違うんですッ!

この2試合に、女子ストロー級のション・ジンナン対ジュリア・ポライシュトリ、フライ級のビラル・ハサン対ニルソン・ロハスを加えた4試合を、noteで別記事として掘り下げています。


結局、このUFC上海はどんな夜だったのか?

事前記事の「3か月前の答え合わせ」っていうテーマは、想定していなかった側から回収されました。
マカオで戦った選手たちが上海のカードに並ぶ、っていう構図そのものは当たっています。ただ、答え合わせの中身が違いました。

上位の2試合で、賭け率が本命と見ていた側が続けて倒れています。
メインイベントのヌルマゴメドフが2ラウンド、セミメインのヤン・シャオナンが1ラウンド。どちらも判定までもつれず、打撃の一撃で終わりました。

その一方で、日本の2選手は下馬評どおりに勝っています。
オッズは朝倉海は-500、鶴屋怜は-800という、このカードで最も本命に振れていた2人でもありました。番狂わせが起きた側と、予想が当たった側が、同じ夜の同じカードに並んでいたことになります。

選手の今後

  • 【ソン・ヤドン】
    ランク入り選手への初勝利をKOで挙げ、王座戦(ヤン vs ドバリシビリ)の勝者への挑戦権を主張できる立ち位置になりました。次戦は正式決定していません。
  • 【朝倉海】
    バンタム級復帰後2連勝で、いずれもKO / TKO決着です。フィニッシュボーナス(FB)2.5万ドル(約400万円)を受け取りました。オクタゴン上でランク入り選手とのビッグマッチを要望しましたが、次戦は正式決定していません。
  • 【鶴屋怜】
    現王者ジョシュア・ヴァン以外には黒星がない状態を継続し、フィニッシュボーナス(FB)2.5万ドル(約400万円)を受け取りました。本人もランク入り選手との対戦を希望していますが、次戦は正式決定していません。

大会を振り返るための3ステップ

  1. 【STEP1】
    メインイベントの2ラウンド序盤だけを見返して、ヌルマゴメドフがテイクダウンを狙って沈み込んだ瞬間にアッパーカットが入っていることを確かめてみる。
  2. 【STEP2】
    全13試合の結果表で、フィニッシュ決着が9試合あったことを数えてみる。
  3. 【STEP3】
    朝倉海の1ラウンドのカーフキックを見返して、2ラウンドの左ハイキックが当たった理由を探してみる。

この結果、あなたはどこまで押さえられた?自己診断チェック

  • メインイベントの決着が、どの技で起きたか説明できる?
  • 朝倉海と鶴屋怜、2人の決着方法とラウンドを言える?
  • 日本の2選手がボーナスを受け取ったことを知っている?

Noが1つでもあれば、上の各見出しに戻って読み返せば解決できます。


よくある質問

ここでは、UFC上海について特に気になりやすいポイントを、よくある質問形式でまとめています。
メインイベントの決着、朝倉海と鶴屋怜という日本人2選手の結果、ボーナス受賞者、バンタム級のタイトル戦線への影響、見逃し配信の確認方法まで、要点を簡潔に整理しました。

Q1メインイベントの結果は? タップで答え
答え:ソン・ヤドンがウマル・ヌルマゴメドフに2ラウンド1分48秒のKO / TKO(右アッパーカット)で勝利しました。
  • 1ラウンドは打撃の攻防で拮抗していた。
  • 2ラウンド序盤、ヌルマゴメドフがテイクダウンを狙って沈み込んだ瞬間に右アッパーカットが入った。
  • ソン・ヤドンはこの勝利でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)を受賞した。
Q2朝倉海の試合結果は? タップで答え
答え:朝倉海が地元中国のアオリ・チロンに2ラウンド0分34秒のKO / TKO(左ハイキックからのパウンド)で勝利しました。
  • 1ラウンドからカーフキックとコンビネーションで手数を重ねて優勢に進めた。
  • 2ラウンド、ガードを固めるアオリに左ハイキックを当ててラッシュし、膝蹴りとパウンドで試合を終わらせた。
  • バンタム級復帰後2連勝で、UFC通算戦績は2勝2敗になった。
Q3鶴屋怜の試合結果は? タップで答え
答え:鶴屋怜がケヴィン・ボルハスに1ラウンド4分14秒のリアネイキドチョーク(RNC)で一本勝ちしました。
  • 開始直後のテイクダウンからグラウンドの主導権を握り続けた。
  • 1ラウンド終盤にバックを奪ってタップを奪った。
  • 現UFCフライ級王者ジョシュア・ヴァン以外には黒星がない状態を継続している。
Q4ボーナスは誰が受賞したの? タップで答え
答え:ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)をリュウ・ツァーとレヴィ・ホドリゲスJr.が、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)をソン・ヤドンとビラル・ハサンが受賞し、いずれも各10万ドル(約1,600万円)です。
  • フィニッシュボーナス(FB)各2.5万ドル(約400万円)を、デニージ・ゴミス、朝倉海、鶴屋怜、フランチェスコ・ヌッツィ、ヘクトル・サンチアゴの5名が受け取った。
  • 日本の朝倉海と鶴屋怜が、そろってフィニッシュボーナスを獲得している。
  • アンドレ・リマとジュリア・ポライシュトリは勝利したが、計量失敗のためボーナスの対象外となった。
Q5この結果でバンタム級のタイトル戦線はどう変わるの? タップで答え
答え:ソン・ヤドンがランク入り選手への初勝利を挙げたことで、王座戦の勝者に挑む権利を主張できる立場に浮上しました。

まとめ

賭け率が大きく振れていた試合ほど、その予想どおりにならなかった夜となりました。
判定と一本っていう異なるやり方で同じ相手を倒してきた2人の対戦は、そのどちらでもなく、右アッパーカット1発で終わっています。

ただ、同じカードの中で、日本の2選手は下馬評どおりに勝ち切りました。
朝倉海は2ラウンド34秒、鶴屋怜は1ラウンド4分14秒。番狂わせが起きた側と、予想を裏切らなかった側。どちらもこの夜の中身です。

次回大会の視聴予定を立てる人は、配信スケジュールや料金の最新情報をU-NEXTのUFCページで確認できます。

※この記事の情報は、2026年8月29日の大会結果をもとに、UFC公式サイトおよびUFC公式ボーナス発表記事で同日時点に確認したものです。ランキング・戦績は大会後に更新されるため、最新情報はご自身で都度公式サイトでご確認ください。

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※本ページの情報は2026年8月時点のもの。最新の配信スケジュール・料金は公式サイトでご確認ください。

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