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読了時間:約28分
この記事のポイント
- 結論:UFC 332はどんな夜だったのか?
- UFC 332は、いつ・どこで・どんな条件で行われたのか?
- UFC 332の全14試合は、誰がどう勝ったのか?
※本ページはアフィリエイト広告(PR)を含みます。本ページの情報は2026年10月時点のものです。試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性あります。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
14試合のうち、9試合が1ラウンドで終わった大会…。
その中で最後まで判定にもつれたのが、空位の女子フライ級王座を懸けたメインイベントでした。
ナタリア・シウバがワン・ツォンとの5ラウンドを戦い抜き、48-47、48-47、49-46の3-0の判定で新しいUFC女子フライ級王者となりました!
王者ヴァレンティナ・シェフチェンコの負傷による返上で空いていたベルトに、ようやく持ち主が決まったことになります。
事前記事では、この大会を「空いた椅子の夜」として書きました。
王者が抜けたベルト、繰り上がったメイン、カードの事情で押し上げられたコ・メイン。
その空いた椅子のいちばん大きな1つに、UFCでまだ一度も負けていない選手が座った形となりました。
ところが、ほかの椅子では想定外のことが続きました。
コ・メインではペイトン・タルボットが元UFCフライ級王者デイヴソン・フィゲイレードを1ラウンド2分9秒でTKO勝利!
KSWの2階級王者ロベルト・ソルディッチは、判定まで行ってUFC初勝利を挙げています。
「結局、誰が勝って、何が起きたのか?」をまず知りたい人のために、この記事は主要結果を最初に置いています。
そのうえで、事前に注目していた3試合の詳しい展開と、ボーナス受賞者、試合後の勝者の言葉もまとめました。
この記事を読めば、UFC 332(シウバ vs ワン)の全14試合の結果、注目3試合(シウバ vs ワン、フィゲイレード vs タルボット、ソルディッチ vs ウィリアムス)の展開と今後への影響、そしてUFCの大会記録が塗り替えられた夜の中身が分かります。
「結果だけ早く知りたい」人にも、「試合の中身までじっくり知りたい」人にも対応できる構成にしています。
読了目安は約20分です。
事前記事の見立ては、どうなった?
事前記事の最後に置いた「見立て3つ」と、実際に起きたことを先に並べておきます。
この試合の見どころ事前記事はこちら
結論:UFC 332はどんな夜だったのか?
UFC 332は2026年10月3日(日本時間10月4日)、アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティの「デルタ・センター」で行われ、メインイベントでナタリア・シウバがワン・ツォンに5ラウンドを戦い抜いての3-0の判定(48-47、48-47、49-46)で勝利し、新しいUFC女子フライ級王者となりました。
全14試合のうち11試合がKO / TKO勝利で、そのうち9試合が1ラウンド決着!
1ラウンドでのKO(TKOを含む)の数とKO(TKOを含む)の総数は、どちらもUFCの1大会の最多記録となりました!
一言で言うなら、「空いていたベルトが埋まり、ほかの試合はほとんど1ラウンドで終わった夜」となりました。
理由は3つ。
- 【理由1】
メインイベントで、UFC女子フライ級1位のナタリア・シウバが8位のワン・ツォンに48-47、48-47、49-46の3-0の判定で勝利。シェフチェンコの返上で空位だったUFC女子フライ級王座を獲得し、UFCでの戦績を9勝0敗とした。 - 【理由2】
コ・メインで、バンタム級12位のペイトン・タルボットが元UFCフライ級王者デイヴソン・フィゲイレードを1ラウンド2分9秒のTKOで下した。直近のヘンリー・セフード戦に続き、元UFC王者から2連勝。 - 【理由3】
全14試合のうち11試合がフィニッシュで、そのうち9試合が1ラウンド決着。1ラウンドでのKO(TKOを含む)9試合は従来記録の7を、KO(TKOを含む)の総数11は従来記録の9を上回り、どちらもUFCの1大会の最多記録となった。UFC公式の結果記事も、1ラウンドでのフィニッシュ数とKOの総数で最多記録を更新したと伝えている。
14試合のうち9試合が1ラウンドで終わった大会に、メインイベントだけは5ラウンドを最後まで使い切った。なぜか?
答えは「空いていたベルトを、シウバはどうやって巻いたのか?」の分析にあります。
※記録の数字(1ラウンドでのKO 9試合・従来記録7、KOの総数11・従来記録9)はESPNの集計によります。UFC公式の結果記事も最多記録の更新を伝えていますが、記事中の1ラウンドフィニッシュの数は大会途中の時点の集計とみられるため、数字はESPNを採用しました。
UFC 332は、いつ・どこで・どんな条件で行われたのか?
- 【大会名】
UFC 332: Silva vs Wang - 【開催日】
2026年10月3日(土)現地時間 / 日本時間2026年10月4日(日)午前5:00アーリープレリム、午前7:00プレリム、午前9:00メインカード - 【開催地】
アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティの「デルタ・センター」 - 【カード規模】
メインカード5試合・プレリム4試合・アーリープレリム5試合の全14試合 - 【この大会の位置づけ】
UFC女子フライ級の王座決定戦を看板にしたナンバリング大会。メインカード全体がアメリカの地上波CBSで生中継されたのは、パラマウント体制になってから初めて(UFC 326ではメインカードの最初の1時間のみCBSで放送)。観客は16,492人、興行収入は約270万ドル(約4億3,000万円)だった。計量では28人中27人がクリアし、0.5ポンド(約0.2kg)超過したエステバン・リボヴィクスの試合はキャッチウェイトで行われた。プレリムのマーカス・マギー戦は、ベナルド・ソパイの欠場でアンソニー・ロメロが代役に入り、フェザー級に変更されている。
※本記事の試合結果はUFC公式スコアカード・UFC公式の結果記事・ufcstats.comの3つで照合し、全14試合の勝者・ラウンド・時間が一致したものです。KOとTKOの区別は、UFC公式スコアカードの表記に合わせました。選手名のカタカナ表記はUFC公式イベントページと各選手ページに準拠しています。CBSでの放送はCBS Sports、観客数と興行収入はUFC公式のボーナス記事によります。円換算は1ドル160円で計算した概算です。
UFC 332の全14試合は、誰がどう勝ったのか?
メインカードからアーリープレリムまで、UFC 332全14試合の結果です。決着方法・ラウンド・時間は複数の情報源で確認できたものを記載しています。★はボーナス受賞者です。
判定まで行ったのはシウバ、ソルディッチ、ナウルディエフの3試合だけで、残る11試合はすべてKO / TKO勝利、そのうち9試合が1ラウンドで決着しました。
| カード | 勝者 | 決着方法 | ラウンド / 時間 |
|---|---|---|---|
| メインイベント (女子フライ級王座決定戦) |
ナタリア・シウバ | UD(48-47、48-47、49-46) | 5R 5:00 |
| コ・メイン (バンタム級) |
ペイトン・タルボット | TKO(グラウンドパンチ) ★FB |
1R 2:09 |
| メインカード (ライト級) |
エステバン・リボヴィクス | TKO(パンチ) | 1R 4:08 |
| メインカード (ウェルター級) |
ロベルト・ソルディッチ | UD(29-28、29-27、29-27) | 3R 5:00 |
| メインカード (ミドル級) |
ロマン・コプィロフ | TKO(グラウンドパンチ) ★POTN |
1R 3:12 |
| プレリム (フライ級) |
イマノル・ロドリゲス | TKO(ボディへの前蹴り) ★POTN |
1R 3:11 |
| プレリム (ミドル級) |
デミアン・ピナス | KO(アッパーカット) ★POTN |
1R 1:15 |
| プレリム (フェザー級) |
マーカス・マギー | TKO(グラウンドパンチ) ★FB |
1R 4:58 |
| プレリム (ヘビー級) |
アンソニー・ウィント | TKO(パンチ) ★FB |
1R 0:23 |
| アーリープレリム (ヘビー級) |
ジョニー・ウォルケル | KO(膝蹴り) ★POTN |
1R 3:35 |
| アーリープレリム (ウェルター級) |
ジャコビー・スミス | TKO(グラウンドパンチ) ★FB |
1R 1:32 |
| アーリープレリム (ライト級) |
アレクサンダー・ヘルナンデス | TKO(パンチ) ★FB |
2R 3:12 |
| アーリープレリム (ミドル級) |
イスマイル・ナウルディエフ | UD(29-28、29-28、29-28) | 3R 5:00 |
| アーリープレリム (ウェルター級) |
エリック・ノーラン | TKO(パンチ) ★FB |
3R 3:26 |
※UD=ユナニマス判定。★POTN=パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(各10万ドル / 約1,600万円)。★FB=フィニッシュボーナス(各2.5万ドル / 約400万円)。FBは公式記事に記載がなく、複数のMMA専門メディアで一致した受賞者を採用しています。リボヴィクスは計量超過のためFBの対象外です。ライト級のリボヴィクス vs グリーンは、リボヴィクスの計量超過によりキャッチウェイトで行われました。出典:UFC公式サイト(2026年10月4日確認)
ボーナスを獲ったのは誰か?
- 【ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
選出なし - 【パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)(各10万ドル / 約1,600万円)】
ジョニー・ウォルケル、ロマン・コプィロフ、デミアン・ピナス、イマノル・ロドリゲスの4名 - 【フィニッシュボーナス(FB)(各2.5万ドル / 約400万円)】
ペイトン・タルボット、マーカス・マギー、アンソニー・ウィント、ジャコビー・スミス、アレクサンダー・ヘルナンデス、エリック・ノーランの6名
ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)は選ばれず、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)が通常の2名から4名に増えました。
フィニッシュが11試合あり、そのうち9試合が1ラウンドで終わった大会なので、長く打ち合った試合よりも、短く終わらせた試合のほうに評価が集まった形だと思います。
4人とも、1ラウンドで試合を終わらせています!
さらにフィニッシュボーナス(FB)が6名に出て、ボーナスを受け取ったのは計10名、総額55万ドル(約8,800万円)となりました。
1ラウンドでTKO勝利したリボヴィクスは、計量超過のためフィニッシュボーナス(FB)の対象外になってしまいました…。
※ボーナスの受賞者はUFC公式サイトのボーナス記事で確認しました。金額は同記事に記載がないため、複数のMMA専門メディアで一致した金額を採用しています。フィニッシュボーナス(FB)は同記事に記載がないため、MMA News・Sherdog・Forbesなど複数のMMA専門メディアで一致した6名を採用しました(Cageside Pressのみリボヴィクスを含めており、情報源で分かれています)。リボヴィクスは計量超過のため対象外です。円換算は1ドル160円で計算した概算です。
空いていたベルトを、シウバはどうやって巻いたのか?
先に1つだけ考えてみてください。4ラウンドの有効打の数で上回ったのは、シウバとワンのどちらでしょう?答えは下の「分析」にあります。
- 【1〜2ラウンド】
シウバが多彩な打撃と足を使った動きで先行。2ラウンドにダウンを1回奪った - 【3〜4ラウンド】
ワンが差を詰め、打撃の手数で並ぶ場面が増えた - 【5ラウンド】
終盤にワンがこの試合でいちばん良い打撃を当てたが、シウバが判定で逃げ切った
※ラウンドごとの流れは、UFC公式の結果記事と、ufcstats.comのラウンド別スタッツをもとにまとめています。
UFC公式インタビュー
※以下はUFC公式YouTubeチャンネルが公開した、試合後オクタゴンインタビューです。

UFC女子フライ級のベルトを巻いた直後の、シウバのオクタゴンインタビューです。
UFCに来てから9戦目で、一度も負けないまま王座までたどり着きました。
- 【対戦】
・ナタリア・シウバ(Natalia Silva /

)(#1 / 21-5-1)
・ワン・ツォン(Wang Cong /

)(#8 / 10-2) - 【階級】女子フライ級 / Women’s Flyweight(125ポンド / 約57kg)
- 【結果】ナタリア・シウバ 勝利(ユナニマス判定:48-47、48-47、49-46)
- 【ラウンド / 時間】5R 5:00
試合結果まとめ
- 1〜2ラウンド、シウバが多彩な打撃と動きでワンを捉えさせず、2ラウンドにはダウンを奪った
- 3ラウンド以降はワンが差を詰め、4ラウンドと5ラウンドは有効打の数がほぼ並んだ
- 5ラウンドの終盤、ワンがこの試合でいちばん良い打撃を当てたが、倒し切るには届かなかった
- 判定は48-47、48-47、49-46の3-0でシウバ。空位だったUFC女子フライ級王座を獲得した
分析
事前記事では、この試合を「王者がいないベルトを、8戦全勝の1位と8位のどちらが巻くのか?」っていう問いで書きました。
シウバは直近5勝がすべてユナニマス判定勝利で、倒し切る形からは少し遠いところにいる。
だから判定に持ち込む形がそのまま通用するかが、勝敗を分けるはずだと考えていたんです。
結果、試合はその見立てどおり5ラウンドの判定までもつれました。
そしてシウバは、これで6試合続けてのユナニマス判定勝利!
差がついたのは、前半の2ラウンドだったと思います。
UFC公式の結果記事は、シウバが多彩な打撃と動きで序盤にリードを作り、ワンを苛立たせたと書いています。
ufcstats.comの記録では、2ラウンドにシウバがダウンを1回奪っています。試合全体では、テイクダウンを5回仕掛けて3回成功させました。
ただし、後半はワンの時間でもありました。
ufcstats.comの有効打の数は、4ラウンドがシウバ24・ワン26、5ラウンドは33対33で並んでいます。
試合全体の打撃の総数では、ワンのほうが多く手を出していました。
UFC公式の結果記事も、最終ラウンドの終盤にワンがこの試合でいちばん良い打撃を当てたと書いています。
それでも、前半に作った差は最後まで埋まりませんでした。
ジャッジ3人のうち2人が48-47、1人が49-46。
打撃の国際大会で結果を出してきた挑戦者を相手に、立ち技で先に差を作り、それを守り切った5ラウンドとなりました。
新王者シウバの次は、誰になるのか?
シウバはこれでプロ戦績21勝5敗1分、UFCでは9戦全勝!
MMA通算の連勝は15に伸びました。
直近の相手を並べると、元UFC女子フライ級王者のアレクサ・グラッソ、元UFC女子ストロー級王者のジェシカ・アンドラージとローズ・ナマユナス、そして今回のワン。
元王者3人を続けて下した流れの先に、ベルトがあったことになります。
シウバは試合後の会見で、防衛戦をできるだけ多くこなすアクティブな王者でいたいと話していました。
ダナ・ホワイトも、シウバはアクティブであるべきだと話しています。
ただし、ベルトを返上したヴァレンティナ・シェフチェンコは負傷からの回復中で、引退したわけではありません。
そしてシェフチェンコはXでシウバを祝福しつつ、近いうちにベルトを取り返しに行くと投稿していました。
復帰は2027年になる見込みです。
初防衛戦の相手は、記事執筆時点でUFCから発表されていません。
敗れたワンはプロ戦績10勝2敗。
UFCでの黒星は2つ目となりました…。
それでもUFC公式の結果記事は、ワンが王座戦線に残るはずだと書いています。
後半の3ラウンドで並んだ内容を見れば、そう書かれるのも自然だと思います。
※試合後の発言・投稿は、UFC公式の試合後会見(シウバ)とYahoo Sports(ダナ・ホワイト、シェフチェンコ)をもとに要約しています。
まとめ
シウバが勝ったのは、倒し切ったからではない。
前半の2ラウンドで作った差を、後半に詰められながら守り切ったから。
- 【勝因】
1〜2ラウンドに多彩な打撃と動きで先行し、2ラウンドのダウンとテイクダウンで差を作ったこと - 【記録】
21勝5敗1分でUFC9戦全勝。6試合続けてのユナニマス判定勝利で新王者となった - 【今後】
初防衛戦の相手は正式決定していない。前王者シェフチェンコは負傷からの回復中で、復帰は2027年の見込み
元王者フィゲイレードは、なぜ2分9秒で止められたのか?
先に1つだけ考えてみてください。2分9秒の間に、タルボットが奪ったダウンは何回だったでしょう?答えは下の「分析」にあります。
UFC公式インタビュー

タルボットはこの試合後のオクタゴンインタビューで、次の相手に元UFCバンタム級王者ショーン・オマリーを指名しました。
約10か月ぶりの試合で、元UFC王者からの2連勝をそろえたうえでの要求となりました。
- 【対戦】
・デイヴソン・フィゲイレード(Deiveson Figueiredo /

)(#9 / 25-8-1)
・ペイトン・タルボット(Payton Talbott /

)(#12 / 12-1) - 【階級】バンタム級 / Bantamweight(135ポンド / 約61kg)
- 【結果】ペイトン・タルボット 勝利(TKO:グラウンドパンチ)
- 【ラウンド / 時間】1R 2:09
試合結果まとめ
- 試合序盤、タルボットの鋭い右のパンチでフィゲイレードがダウン
- フィゲイレードは立ち上がったが、ケージ際でタルボットの肘打ちをもらって再び効かされた
- タルボットはそのまま離れずに強い打撃をまとめ、フィゲイレードはガードを固めるしかなくなった
- 最後は追撃のパンチでレフェリーが止め、1ラウンド2分9秒のTKO勝利
分析
事前記事では、この試合を、バンタム級での直近5試合が1勝4敗の元王者と、元UFC2階級王者に勝ったばかりの12位がぶつかる一戦として書きました。
読みは、タルボットが距離を使ってラウンドを積み上げ、フィゲイレードが勝つなら距離が潰れた一瞬の一発か一本、っていうものでした。
勝ったのはタルボット。
ただし、ラウンドを積み上げるどころか、1ラウンドの半分も使いませんでした…。
見立ては勝者だけ当たって、勝ち方は外れたことになります。
分かれ目は、最初のダウンだったと思います。
UFC公式の結果記事によると、タルボットは試合の早い段階で鋭い右のパンチを当ててフィゲイレードを倒しています。
そしてケージ際の肘打ちが、フィニッシュへ向かう攻めの始まりとなりました。
ufcstats.comの記録では、タルボットのダウンは2回、有効打は25対5。
距離が潰れる前に、タルボットのほうが先に終わらせにいった試合でもありました。
2分9秒は、2人に何を残したのか?
タルボットはこれでプロ戦績12勝1敗、UFCでは6勝1敗!
直近は元UFC2階級王者ヘンリー・セフードに判定勝利しており、元UFC王者から2連勝!
セフード戦は全ラウンドを取っての判定勝利で、今回は1ラウンドでのTKO勝利。
勝ち方の違う2勝が並んだことで、ランキング12位からどこまで上がるかは次回のランキング更新を待つことになります。
ダナ・ホワイトはこの試合を、圧倒的だったと評価していました。
ただし指名されたオマリーは直接は応じておらず、次戦は決まっていません。
敗れたフィゲイレードはプロ戦績25勝8敗1分。
バンタム級に上げてからの直近6試合は1勝5敗となってしまいました…。
負けた相手はピョートル・ヤン、コーリー・サンドヘイゲン、ウマル・ヌルマゴメドフ、ソン・ヤドン、そして今回のタルボット。
大会前のメディアデーでは、フライ級に戻ってUFCフライ級王者ジョシュア・ヴァンに挑戦したいと話していました。
試合後に引退は表明しておらず、元UFCフライ級王者の次の一歩は、記事執筆時点で発表されていません。
※試合後・大会前の発言は、Yahoo Sports(ダナ・ホワイト、オマリー)とSports Illustrated(フィゲイレード)をもとに要約しています。
まとめ
タルボットが勝ったのは、距離を保ってラウンドを積み上げたからではない。
最初の右のパンチで倒し、そのまま自分から終わらせにいったから。
- 【勝因】
序盤に右のパンチでダウンを奪い、ケージ際の肘打ちから攻め切ったこと - 【記録】
12勝1敗でUFC6勝1敗。元UFC王者から2連勝となった - 【今後】
次戦は正式決定していない。ショーン・オマリーとの対戦を要求している
KSWの2階級王者は、UFC初戦をどう乗り切ったのか?
先に1つだけ考えてみてください。この試合でソルディッチが成功させたテイクダウンは何回だったでしょう?答えは下の「分析」にあります。

- 【対戦】
・ロベルト・ソルディッチ(Roberto Soldic /

)(NR / 22-4)
・ケイオス・ウィリアムス(Khaos Williams /

)(NR / 16-6) - 【階級】ウェルター級 / Welterweight(170ポンド / 約77kg)
- 【結果】ロベルト・ソルディッチ 勝利(ユナニマス判定:29-28、29-27、29-27)
- 【ラウンド / 時間】3R 5:00
試合結果まとめ
- 1ラウンド前半、スピードのあるウィリアムスが打撃でソルディッチを何度か効かせた
- ソルディッチは1ラウンド後半にレスリングへ切り替え、流れを止めた
- 2ラウンド以降はソルディッチが立ち技と寝技の両方で上回り、ウィリアムスを何度も効かせた
- ウィリアムスは最後まで倒れず、29-28、29-27、29-27の3-0の判定でソルディッチが勝利
分析
事前記事では、この一戦を「他団体で2つのベルトを巻いた男は、なぜ今になってUFCへ来たのか?」っていう問いで書きました。
2人とも勝つときは前半に倒し切るタイプで、判定まで行かずに決着すると読んでいました。
この見立ては、外れちゃいました。
3ラウンドを戦い切っての判定決着に。
最初の5分は、ウィリアムスの側にありました。
UFC公式の結果記事は、スピードが落ちていない序盤のウィリアムスがソルディッチを何度か効かせ、ソルディッチが1ラウンド後半にレスリングへ切り替えたと書いています。
約600日ぶりの試合だったソルディッチにとって、ここがいちばん危ない時間帯だったと思います。
そこからは、ソルディッチの試合でした。
ufcstats.comの記録では、有効打は94対27、テイクダウンは3回。
立ち技でも寝技でもウィリアムスを何度も効かせながら、それでも倒し切ることはできませんでした。
倒れなかったウィリアムスの打たれ強さが、判定までもつれた理由でもあったと思います。
ソルディッチの2戦目は、どこまで上がるのか?
ソルディッチはこれでプロ戦績22勝4敗、UFC初勝利!
ポーランドのKSWでウェルター級とミドル級の2つのベルトを巻き、ダナ・ホワイトコンテンダーシリーズ(DWCS)もロード・トゥ・UFC(RTU)も通らずにナンバリング大会のメインカードへ入ってきた31歳。
UFC公式の結果記事は、長いブランク明けではなくなる次の試合では、さらに良くなるはずだと書いています。
敗れたウィリアムスはプロ戦績16勝6敗。
有効打で大きく差をつけられながら、3ラウンドを最後まで立って戦い抜きました。
まとめ
ソルディッチが勝ったのは、得意の打撃で倒し切ったからではない。
1ラウンドで効かされた時間帯をレスリングで止め、そこから立ち技と寝技の両方で上回ったから。
- 【勝因】
1ラウンド後半にレスリングへ切り替えて流れを止め、2ラウンド以降は有効打で大きく上回ったこと - 【記録】
22勝4敗でUFC初勝利。約600日ぶりの試合だった - 【今後】
次戦は正式決定していない
注目3試合の外では、何が起きていたのか?
注目3試合の外では、記録に残る1ラウンド決着が次々に生まれました。
リボヴィクスが3度のダウンで、キング・グリーンの連勝を止めた
エステバン・リボヴィクスが、キング・グリーンを1ラウンド4分8秒のTKOで下しました。
序盤はグリーンが守りの動きでかわしていましたが、1ラウンド終盤にリボヴィクスが連打を伸ばして捉え、3度目のダウンでレフェリーが止めています。
リボヴィクスはこれでプロ戦績17勝3敗、UFCでは6勝3敗。
ただし前日の計量では、ライト級の上限を0.5ポンド超過していました…。
グリーンはプロ戦績36勝18敗1分となり、連勝がストップしました。
上り調子のグーティエを、コプィロフが1ラウンドで止めた
メインカードの第1試合では、ロマン・コプィロフがアテバ・グーティエを1ラウンド3分12秒のTKOで下しました。
序盤からきれいなパンチを当て、左のパンチでグーティエの足を止めてから一気にまとめています。
コプィロフはこれでプロ戦績16勝5敗、UFCでは8勝目!
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)の10万ドル(約1,600万円)のボーナスを獲得しました。
グーティエはプロ戦績11勝2敗となり、上り調子だった流れがここで止まってしまいました…。
コート・マクギーの最後の試合
大会の第1試合は、ユタ州出身のコート・マクギーが自ら引退試合と公言した一戦でした。
1ラウンドはマクギーが良い動きを見せていましたが、終了間際にエリック・ノーランの肘打ちで効かされます。
2ラウンド以降はノーランが重い打撃を当て続け、3ラウンド3分26秒にTKOで試合が終了…。
マクギーはプロ戦績23勝15敗で、16年のキャリアを地元ユタで終えました。
勝ったノーランはこれがUFC初勝利で、プロ戦績9勝5敗となっています。
そのほかの試合
プレリムのミドル級では、デミアン・ピナスがアンドレイ・プリャエフをケージ際のアッパーカットで1ラウンド1分15秒にKO!
ダナ・ホワイトコンテンダーシリーズ(DWCS)からUFCに来て、3試合続けての1ラウンドでのフィニッシュ勝利となりました。プロ戦績11勝1敗で、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)の10万ドル(約1,600万円)を獲得しています。
フライ級では、イマノル・ロドリゲスがUFCで3戦3勝だったアルデン・コリアを、ボディへの前蹴りで1ラウンド3分11秒にTKO。プロ戦績8勝0敗で、こちらもパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)の10万ドル(約1,600万円)のボーナスを獲得しました。
ヘビー級転向初戦のジョニー・ウォルケルは、首相撲からの膝蹴りでミック・パーキンを1ラウンド3分35秒にKO。プロ戦績23勝10敗となり、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)の10万ドル(約1,600万円)のボーナスを獲得しています!
同じヘビー級のアンソニー・ウィントは、ルーカス・アルマンドを開始23秒でTKO勝利!元NFLのラインバッカーで、プロ戦績は9勝0敗となりました。
フェザー級に変更された一戦では、マーカス・マギーが代役のアンソニー・ロメロから1ラウンド後半にジャブでダウンを奪い、終了間際にもう一度効かせてパンチの連打で止めました。1ラウンド終了2秒前、4分58秒のTKO勝利!プロ戦績12勝2敗です。
ウェルター級のジャコビー・スミスはブルース・ワイトヘッドを1ラウンド1分32秒にTKOで下し、プロ戦績13勝0敗、UFCでは4戦すべてフィニッシュ勝利!
ライト級では、アレクサンダー・ヘルナンデスが元UFCライト級王者ハファエル・ドス・アンジョスを2ラウンド3分12秒のTKOで下しました。1ラウンドはドス・アンジョスが鋭い打撃で押していましたが、終了間際にヘルナンデスが効かせて流れを変えています。ヘルナンデスはプロ戦績19勝9敗、ドス・アンジョスはプロ戦績32勝18敗となりました。
ドス・アンジョスは約2年ぶりの試合で、これで4連敗…。試合後はオクタゴンでグローブを外しましたが、引退は表明しておらず、Instagramでは再び戦えたことへの感謝を投稿していました。
ミドル級のイスマイル・ナウルディエフは、マルヴィン・ヴェットーリを29-28×3の判定で下しました。ヴェットーリはこれで5連敗となってしまいました…。
この大会前に掘り下げたnote記事
大会後のnote記事
- UFC332 キング・グリーンとコート・マクギー、2人とも負けた日曜日に残ったもの(試合後記事)
- 3分12秒、3分11秒、23秒…UFC332 コプィロフたちが1ラウンドで止めた連勝と無敗(試合後記事)
- UFC332 ピナスとウォルケル、2つのKO!1分15秒と3分35秒、その一撃の前にあったもの(試合後記事)
結局、このUFC 332はどんな夜だったのか?
事前記事の時点で分かっていたのは、王者が抜けた椅子に、ほかの誰かが座る大会だっていうことでした。
蓋を開けてみると、いちばん大きな椅子にはシウバが座りました。
判定に持ち込む形でUFC9戦全勝を積み上げてきた選手が、そのままの形で、5ラウンドの判定でベルトを巻いています。
その一方で、ほかの試合はほとんど判定まで行きませんでした。
14試合のうちフィニッシュは11、そのうち9つが1ラウンド決着。
コ・メインでは、距離を使ってラウンドを積み上げると読んだタルボットが2分9秒で終わらせ、判定まで行かないと読んだソルディッチの試合は3ラウンドを戦い切りました。
事前記事の見立て3つのうち、当たったのはメインの1つだけ。
見立てが外れた2試合は、どちらも「倒すかどうか」の読みが逆に出た試合でもありました。
選手の今後
- 【ナタリア・シウバ】
新しいUFC女子フライ級王者。プロ戦績21勝5敗1分で、UFCでは9戦全勝。アクティブな王者でいたいと話しているが、初防衛戦の相手は正式決定していない。 - 【ワン・ツォン】
プロ戦績10勝2敗。UFCでの黒星は2つ目。次戦は正式決定していない。 - 【ペイトン・タルボット】
プロ戦績12勝1敗で、元UFC王者から2連勝。ショーン・オマリーとの対戦を要求している。 - 【デイヴソン・フィゲイレード】
プロ戦績25勝8敗1分。バンタム級での直近6試合は1勝5敗。大会前はフライ級に戻ってジョシュア・ヴァンへの挑戦を希望していた。次戦は未定。 - 【ロベルト・ソルディッチ】
UFC初勝利で、プロ戦績22勝4敗。次戦は正式決定していない。 - 【ケイオス・ウィリアムス】
プロ戦績16勝6敗。判定負けで、次戦は正式決定していない。
大会を振り返るための3ステップ
- 【STEP1】
メインイベントの2ラウンドと5ラウンドを見比べて、シウバが作った差とワンが詰めた差を確かめてみる。 - 【STEP2】
コ・メインの最初の1分を見て、タルボットの右のパンチがどの距離で当たったかを追ってみる。 - 【STEP3】
全14試合の結果表で、1ラウンドで終わった試合が9つあることを数えてみる。
この結果、あなたはどこまで押さえられた?自己診断チェック
- シウバが後半に詰められながら、判定で勝てた理由を説明できる?
- フィゲイレードが2分9秒で止められるまでの流れを、最初のダウンから順に思い出せる?
- ソルディッチが1ラウンドの危ない時間帯を、どうやって止めたかが分かる?
3つともYesなら、UFC 332の中身はもう友達に説明できるレベルです!
2つなら、Noだった問いをタップして、その試合の「分析」だけ読み返せば3つそろいます。
1つ以下なら、結論から読み直すと、大会全体の流れがつながるはずです。
- 見逃した試合の配信状況については、UFC視聴方法ガイドでも詳しく紹介しています。
- 過去大会の結果記事は、UFC大会結果アーカイブ|2025-2026年 全大会の結果・プレビュー記事まとめから大会別にたどれます。
よくある質問
Q1UFC 332のメインイベント(シウバ vs ワン)の結果は? タップで答え
- 前王者ヴァレンティナ・シェフチェンコの負傷による返上で、王座は空位だった。
- シウバはプロ戦績21勝5敗1分で、UFCでは9戦全勝。
- 前半の2ラウンドでシウバが先行し、後半はワンが差を詰める展開だった。
Q2UFC 332のメインカードの結果は? タップで答え
- メインイベント:シウバがワン・ツォンに3-0の判定勝利(48-47、48-47、49-46)。
- コ・メイン:タルボットがデイヴソン・フィゲイレードに1ラウンド2分9秒でTKO勝利。
- ライト級:リボヴィクスがキング・グリーンに1ラウンド4分8秒でTKO勝利(リボヴィクスの計量超過でキャッチウェイト)。
- ウェルター級:ソルディッチがケイオス・ウィリアムスに3-0の判定勝利(29-28、29-27、29-27)。
- ミドル級:コプィロフがアテバ・グーティエに1ラウンド3分12秒でTKO勝利。
Q3フィゲイレードの戦績とランキングは?次戦は決まっている? タップで答え
- 大会時点のランキングはバンタム級9位。大会後の順位は次回のランキング更新で決まる。
- バンタム級に上げてからの直近6試合は1勝5敗。
- 大会前のメディアデーでは、フライ級に戻ってUFCフライ級王者ジョシュア・ヴァンに挑戦したいと話していた。試合後に引退は表明していない。
- 階級ごとの体重や王者については、UFC階級を完全解説|体重・王者のポイントを完全整理で詳しく紹介しています。
Q4ボーナスは誰が受賞したの? タップで答え
- ファイト・オブ・ザ・ナイト(FOTN)は選出なし。
- 受賞者は計10名で、総額55万ドル(約8,800万円)。
- フィニッシュボーナス(FB)はUFC公式のボーナス記事に記載がなく、複数のMMA専門メディアで一致した受賞者。エステバン・リボヴィクスは計量超過のため対象外。
- パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(POTN)の4名は、全員が1ラウンドで試合を終わらせている。
Q5UFC 332で塗り替えられた記録は? タップで答え
- ESPNの集計では、従来の記録は1ラウンドでのKOが7試合、KOの総数が9試合。
- UFC公式の結果記事も、1ラウンドでのフィニッシュ数とKOの総数で最多記録を更新したと伝えている。
- 全14試合のうち11試合がフィニッシュで、すべて打撃での決着だった。
- 1ラウンドで終わった試合は9つ。
- 判定まで行ったのは、メインイベントを含む3試合だけだった。
Q6UFC 332の見逃し配信はどこで確認できる? タップで答え
- 2026年10月4日時点で、UFC 332はU-NEXTのUFCページの「直近で開催されたイベントを見逃し配信中」の一覧に掲載されている。
- 見逃し配信の期間は、U-NEXTのUFCページで確認できる。
- 最新の配信状況は公式サイトでご確認ください。
配信の最新情報はU-NEXTのUFCページで確認できます。![]()
※試合結果とボーナス情報は本記事執筆時点でUFC公式サイトの結果ページ・公式スコアカード・ufcstats.comで照合したものです。対戦ブロックのランキングは試合前時点のもので、順位はUFC公式イベントページ(メディア投票ランク)に準拠しています。戦績は本記事全体で試合後の数字で、大会前の戦績に今大会の勝敗を加えて計算しています。ロベルト・ソルディッチはUFC公式選手ページの戦績がUFC未出場のため0勝0敗だったので、各種MMAデータベースの通算戦績(無効試合1を除く)を採用しました。UFCは2026年6月からメディア投票ランクとMeta Rankingsを別集計しているため、参照するページによって順位が異なる場合があります。ランキングは大会後に更新されるため、本記事の順位表記は大会時点の目安としてお読みください。フィニッシュボーナス(FB)の受賞者は複数のMMA専門メディア、記録の数字はESPN、ドス・アンジョスの試合後の様子とInstagramの投稿はBloody Elbowをもとにしています。
まとめ
王者が抜けたベルトを、UFCで一度も負けていない選手が巻いた大会でした。
シウバは前半の2ラウンドで差を作り、後半にワンに詰められながら、5ラウンドの判定で逃げ切りました。
その一方で、ほかの13試合のうち11試合がフィニッシュで終わり、9試合が1ラウンドで決着しています。
コ・メインではタルボットが元王者フィゲイレードを2分9秒で止め、ソルディッチはUFC初戦を判定で乗り切りました。
ただし、新王者の時代がこれで始まったと言い切るのは、まだ早いと思います。
ベルトを返上したシェフチェンコは負傷からの回復中で、後半のワンはシウバと並ぶ内容を見せていました。
最初の防衛戦の相手が誰になるかで、この1勝の重さはたぶん変わってくるはずです。
次回大会の視聴予定を立てる人は、配信スケジュールや料金の最新情報をU-NEXTのUFCページで確認できます。![]()
※この記事の情報は、2026年10月4日時点でUFC公式サイトおよびufcstats.comをもとに確認したもので、ランキング・戦績は大会後に更新されるため、最新情報はご自身で都度公式サイトで確認して下さい。
NEXT EVENT / UFCベガス122アレン 対 ダンカン出場予定
試合開始時間、対戦カードが変更になる可能性あります。最新の配信状況はU-NEXTサイトや大会公式サイトにてご確認ください。
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※本ページの情報は2026年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。